27-夏SP11 実験結果が思う通りな事は稀な結果です。
そう言ってあるケージに入ったスライムを見せてもらう、水色だよね。
「高級品のスライムでゼラチナススライムじゃ。」
ゼラチナススライムtips:魔導研究所初の食料系モンスター27号。食用ゼラチンを増殖するようになったスライムでこれで食料無限生産可能かと思われたが餌としてかなり特殊な草が必要なうえに接地面は食えない上に回転しながら地面を転がる性質があり、エルキダナ大脱走の際には放置された過去を持つ。
「これは?」
「思い出召喚で取り寄せたゼラチンだけを食わせて成長した。食べれるスライムなんじゃが…。」
「そんなの作ったんだ。」
「問題が散見されて、一般販売は去れていない。」
「どういう意味?」
「まず、海藻を食わないとゼラチン質を蓄えられない。が、海に入れば塩を食ってしまい…しょっぱくて食えんくなる。これは檻の中で餌を厳選して、ようやくスライムを切り出して食えるという・・・・価格の割に使えないスライムじゃ。」
「じゃあ、海藻だけ上げれば養殖可能よね。」
「というか、塩だけ保存するスライムはあるの?」
「養殖する…という行為自体がまずスラムやダンジョンとは合わん。ダンマスにはいいペットで、ゲームのスライムみたいな挙動をするので…個脚が浮いていないことを覗けば外見もいいんじゃ。だが…ドロップはこいつの切り身にする…と言っても難しいからのぉ。後成功しても味がないから、複雑なんじゃ。」
俊三じいさんはスライムをなでる。
「後、塩だけを固めたソルトスライムも企画にあったが余分な物を食い過ぎて、変化しないんじゃ。純粋な塩だけを食わせてもモンスターとして放逐すると普通のスライムに戻ってしまうから、スポナーで出せないんじゃ。」
「そういう意味ね。」」
塩分は動物の肉体にもかなり入っている、ガチをスライムが吸うと、ソルトスライムという名前から普通のスライムになってしまうのだろう。そして不純物が混ざったスライムはドロップを調整してもだめだったわけか。
「あと、調味料スライムも検証に入ったが…ダメじゃった。どの調味料も食べ物もまんべんなく消化してしまうから…加工品をスライムにすることは不可能なんじゃ。」
「プリンスライムは無理なんだ。」
「今のところはな。今後ブレイクスルーがあればわからんが…今は無理じゃ。このゼラチナスが…加工品スライムの限界じゃった。」
この人…諦めないのかな?色々…面白そうだ。




