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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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27-夏SP5 パンを作るために生け贄を捧げる儀式をしている

 孤児院には数人の…というか…。

「外にいないよね。」

「改良点があって、取り入れているのよ。それが寺子屋制度ね。私学私塾を許可してるの。ここを学問と知識、ダンジョンの町にできればいいわ。まあもう一か所もやっているけど、そこは向こうもやってるわ。国主導で作ってるって、こっちも冒険者学園があるから…。」

「いいの?}

「うーん、禁止するより、というか遠さ的に北海道と九州ぐらい離れてるからあった方がいいわ。ダンマスの悪い所よ。規模大きくて距離の実感なくなるわ。」

 確かにそうだ。

「で、中で今授業とかやってるはずよ。一応金を払えば一緒に授業を子供が受けることができる…って事になってるけど、向こうも義務化まではやってないみたい。まずはここよ。」

 南さんが迷うことなく教会の裏手に入る。

「あ…南さ…ん。」

「様子を見に来たわよ。」

「後これ…。」

 ハーリスさんが近くのテーブルに包みに入れた物を置く、

「どうぞ。」

「これは?」

 中には昼食を作っている複数の女性たちだ。というか聖女教は女性の雇用がほとんどだというか、男3:女性7で女性がいまだに多いこの大陸では、女性はれっきとした労働力だ。だから、このスラムでも違和感はない。

「一応手土産ですよ。」

 一人が包みを開けると、お!楽園特性パンだ。楽園は地味にパンだけを売る場合がある、酵母も特選された酵母パンで酵母は…こっちが提供した。生贄召喚というスキルがある。このスキルは何でも手に入る代わり、その代償として宣言したものを失うというスキルだ。これの欠点はいくつもある。一つは呼び出す物に対して代償が足りない場合…代償だけ失われて発動しない。かといって、多すぎた場合は発動するがおつりの返却なんてない。適度な生贄を用意しないと…無駄に生け贄を失うだけだ。ただし代償は自分が持っていると判断されるもの全てという、勇者のスキルの中では当たりの部類…身内や自身さえ生け贄にできる狂気のハズレスキルとも言う。怖いスキルであるが、酵母の代償にコーラ一本で用が足りたためにパン用ドライイーストをダンジョンに登録してしまえばいつでもいくつでも召還できる。当然酵母の増やし方の本もあり、それを使った楽園はリンゴのトレントから取れたトレントアップルの酵母を用いたかなり現世と比べてさえ美味しいパンだ。

「適当に包んでもらったので、数は適当で吸いませんが…。」

「いえいえ。ありがたい事です。聖女様の恵みです。」

「今日は見学だけど…どうなの?」

「というか紹介してくれない?流石に…。」

「この子は…ここに…入る二人では…。」

 一応こっち基準だと7歳児という事になる。若い少年だ。

「無いわよ。こちらは雑貨店の店主でナオよ。」

「ヨロシク、こちらは副店長のハーリス。」

「よろしく。」

「お若い店主ですね。」

「そうね…。」

流石に、、複数のおばさんたちに囲まれているが…南さんはバツの悪そうな顔をしている。

「で…ここは?」

「私がこの孤児院と教会の院長をしているペナンリズと申します。」

 と言って手を出してきたのは、食事を作っているおばちゃんたちの一人だった。僕は躊躇なくその手を握り返し、握手をした。

「まあ、握手を知ってらっしゃるとは…勇者の教えを理解してらっしゃる方で。」

「…まあ…うん。」

 ちょっとこそばゆい気がするけど、そう言えば握手は一般的じゃないんだ。

「少しお待ちいただけますか…今日はこれを…。」

「あ、いいわよ、後で、そっちに寄るし。建物見せてもらえれば。」

「あ、はい。」

 そう言えばネルも聖女教の時に孤児院をたくさん作ってたな。

「戦争の爪痕・・・と言ってもいいわね。こっちは流石に庇えないけどね。」

「そう言えばこっちの男女比は?」

「こっちは男子の割合が多いのよ。だけどそれが…妙に…差別になっちゃってさ。」

 なんか男子の割合だけで困るというのはきついような。

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