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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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27-夏SP4 勝者が陥る選民意識

 スラム視察なので、その辺の通りからハーリスと南さんが少し距離を詰めつつ細い路地を入る。そこはもう、アニメに見るスラムの世界そのもので、ぼろい建物…そして何かわからないものがいっぱい並んでいる。

「食糧支援とかもしてるの?」

「一応ね。といってもギルドに頼んでスラム支部を出してもらって、それをほら、あそこ。」

 指さした先には人だかりができてた。そして簡単なお手伝いをした子供から大人までが…交換にいそしんでいた。

「あれか…。」

「と言っても甘い仕事を出したり、ここに大っぴらな支援をすると、内部の人たちとかから反感があるのよ。最近選民意識って奴も出来て来てさ…。」

「それは、きついね。」

 前に鳥海さんに言われて、街の住人の冒険者に対した当りが厳しいという話に対して…調査をしたところ…そこに根差すのが…選民意識ではないかという話を僕も報告を受けていた。聖女教が偉大で、南さんが偉大だから回復魔法などの医療が受けられる。それに報酬を出して当たり前…いや自分たち以外が受ける事への反感。綺麗な家、豊かな水と食料それが保証された都市リンシュメルトは今は、この大陸…世界でも有数の大都市となっていてその中央の値段はウナギののぼりだ。特に4大ダンマス会議以降黒川さんも…こっちに大使館を置こうとしたが…入れる場所がなく、今は千鳥万花の敷地に一人だけ在中させて…誤魔化している。それ位高い上に取り合いになっていた。ダンジョンによる安定食料もあるが。その中で生まれた選民意識は、南さんが好きなものではなかった。できるだけ間口が広くみんなが幸せを目指す聖女教は…半分慈善事業でもある。DPを得させる感情は大きければ幸せでも不幸せでも価値は変わらない。ただし…幸せが長く安定的に対して、痛みなどは不安定なので僕たちは不安定な痛み系よりも幸せによるDP安定獲得を目指している。

「でもいいの?」

「難しいわね。まずは見て欲しいって感じかな。ほら、あそこが孤児院よ。」

 少しだけ小高い丘の上…そのスラムから少し離れた郊外にあった。見た感じ木の柵となんか・・。

「周りの家にそぐわない立派な孤児院じゃない?」

 そう、石造りの頑丈な建物に…斜めの屋根、周りが木の板の平らな屋根に対してここだけ立派だ。

「いやあね。ほら、建築あるじゃん。DPで建てると、あれしかないのよ。あれもイメージ図から自作したし。」

「そうなの?」

「コアに手伝ってもらって…だから驚いたのよ。都市なんて無理だって。」

「流石ハーリスって感じだけどね。」

「…そう?」

「行きましょう。」

 でも、確か南さんのダンジョンの入り口の礼拝堂も同じ形のはず。という事はあの建物はみんなの手作りだったのか…。後…。ハーリスが頷くとダークボックスから布を取り出し、それでダークボックスの入り口をふさぐだけである。これで僕の能力である10m以内はダンジョンの機能が使えるが適応され…僕のダンジョンから物を取り出すことができる。そして…ダンジョンから、簡単な飲食を…ダークボックス内に入れる。と言ってもそして、それを風呂敷の要領で包み直す。こうする事で、ダークボックスを持っているように見えないようにしている。実は改正以来…ダークボックス持ちが…減ったというより、貴重視されている。そして魔法に規制が入ったことで一応現在は所有が認められているが新規の所有には…闇魔法が上級扱いになってしまったために…ほぼ絶望となった将軍クラスが…もっていることもある…位である。町長や領主とか、その辺は全部中級なので、持っているだけでレアという…魔法になってしまった。ついでに初級から取れるアイテムボックスもあるが…あっちを10にするのも極めてレア。というより10レベルになるまでに生活魔法10レベルにできる財力や条件を満たすだけで極めてレアなうえにさらなる細工でレベル1では何も起きなくなった。

 が、生活魔法はレベル1は魔法世界において必須の魔法に対して防御力を得られるという能力の為に…無いと死ねる。魔法を感じさえすれば習得できるので、才能さえあれば教示で覚えれるのが強みである。まあ、その為に生活魔法出会え、レア扱いになってきていて、改正前の世代が”魔法使い時代”と呼ばれる程度には…魔法自体がレアになってきていた。大丈夫かなと思ってのもあり、アイテムボックスなどは現在自重したほうがいいスキルや魔法となっている。

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