6-30 戦争気運
「でもナオ…。なんですぐにあの子たちを私の所に送らなかったの?」
南ちゃんはご立腹のようだが、…出入り口は元長峰君のダンジョンのすぐ前に移動してある。すぐに南ちゃんのダンジョンに戻れる。
「大方すぐギルドに動きがある。会談の結果の”効果”で、各ダンマスにこの事が行き渡る。当然”ギルド”もそれを知る。で、今回の件で大方、”安息所”が、”楽園”を抜く。」
その言葉に南たちがこわばる。
「で、これに合わせ、僕たちはハーリス3に作った街に戻ってもらい、南ちゃんのつじつまを合わせる。で、この後、ハーリス3に使節団になってもらいエルシュウッド及び”世界会議”とこの都市、そしてこの国と”対等に平和条約”を結ぶ。これがメインなんだけど。最悪”魔王軍使って潰せばいい”そう出ると思う。又も”従属か死か”だと思う。それまでにわざとランキングに食い込み力押し不可能にさせる。その為に僕がDPを稼ぎわざと、南ちゃんが5位で僕が一位に躍り出る。」
「今までのはどうするんですか、ずっと…。」
「僕は何とかする。実はもう仕込みは終わってる。で一位を取って…魔界一日チケットを得る。大方ランキングを決めてる神様が何とかすると判断してる。」
ハーリスと、後南ちゃんのコアに聞いたところ、魔王軍が占拠しているとき以外ランキングは必ず”新人ランキング”とかわざと”総合DP”を外してランキングしていたらしい。
で、今回急にこの総合DPが来たことから。これも”地下室”が何かやったことでは?という話になっている。そりゃあ、突然こんな動きになるんだからこういう反応もわかる。
「エリンシア領全部のDPを超すんですか?」
「一応は可能、ただしコストが大きい。がこの仕込みは、”戦争”になったときのプロセス。だから使わずに。和平が結べればいいかなった場合がある、その時に”大陸統一機構”のメンバーは
激戦に耐えれないとみてる。僕も部隊は出す。」
僕も覚悟は決めてある。
「じゃあ、あの子たちを守るために…。」
この速さで戻れるのがいいね…。
「うん。ダンジョンは一時的に南ちゃんのダンジョンでいいし、後で編集後に移転でもいい。」
「サーチコアから伝令。世界会議が招集されました。どうもランキングの件です。では、」
「うん、仕込んでおいた魔石をDPに変換。一時的に一位にしておいて。」
「は。」
「何ですって?」
南とコアたちの顔が唖然として来ている、もう慣れた光景だね。
「街にいた人たち居たあれ、木こりたち。あれ全員トレント。で、しかも魔素栄養と早熟持って光合成持って、しかも栄養成長も持ってる。これで、栄養をすべて経験値に変換してそれを魔石にしておいた。で、これで一週間放置してあったから、いつでも抜けるようにしてある、今は経験値経由のDP行きで大方、この大陸一個分程度のDPが稼げるはず。数もそれなりにいるしね…。」
「えっと、どれくらいいるんです?後で数えるの面倒で…。」
「大体10万です。」
そう、軍団最大で呼んである。
「もうそれ、大陸支配できるだけの軍力ありません?」
「とも言う、が、これがさらに生産活動も行えるので物量だけでも可能なラインは維持してる。」
「本当に、敵に回さなくてよかった。」
流石に全員特産品の木で果物地獄とか砂糖制圧が可能とは言ってはいけない。全員森魔法持ちなので、実は成長系が使えるのだ。やろうと思えばLV2か3までは教示で何とかなるし、それを使った成長ブーストも可能なのだ。ただ、今の南ちゃんのステータスだと実はリューネに追いつくぐらいあるんだよな・・。職業が三つあり、さらに種族もある。ので、レベルアップが4倍存在する、ステータスの上昇は勇者補正付きの上に、さらに倍率がある。ので、実はリューネと同じことをすればもっと上に行く公算が高いのだ。しかも、聖女の力で加算までありうる。なんか、相手がハイスペックお化けに見えてきたぞ…。
「では…一応念のため、トレント部隊を国境に配置しておく。」
「そういえば昼間ならいつでもDP稼ぎ放題ですよね、その兵士。」
「うん。」
夜もちゃんと魔素で栄養稼ぐぞ。ついでにあれ…光合成のレベル上がると、”光魔法”でさえ、餌にし始める。ただし、熱には弱いので管理が欲しいけど。




