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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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27-32(1) あえて普通の勇者の学校編 何事もなく過ぎる日々の方が普通である。

実際あれ以来もやもやしつつも学校の日々は過ぎていった。まあ聞いた話だと勇者学級では市場視察とかダンジョン視察を行い、ダンジョンの現状を知ってもらう事になっている、その中で俺達は

「そこ‼しっかりロープ締めんと!」

 30人ぐらいの団体でロープの縛り方を習っていた。以外に冒険者の基礎だったりする。というのもよく異世界物で”盗賊をロープで縛った”とか聞かないだろうか。そのロープ、地味にこの世界…ダンジョンの

発掘品以外ない。どうも繊維業が発展していないらしく、紐は森の奥の固い”パグツル”という蔓を取って来るぐらいしかない。なお一応あの千鳥万花ダンジョンでは毛皮の端切れを使った”革紐”があるん

だけど、これが地味に短い。なので、結局ロープは貴重品であるとともに…非常に弱いのだ。縛り方の工夫をするしかないのだが…それがつらい。そんな貴重なロープを使った訓練だが、慣れないときつい。

「これ…縛り方覚えれないのじゃ。」

「でございます。」

 僕達、ドランも一緒に縛り方の練習をしている。いくら強かろうが。紐の縛り方は知らないらしい。

「よし、そこまで!後は練習しておけ。慣れると荷運びとか仕事がもらえる場合もあるぞ。」

 その言葉に周囲も沸き立つ。後で分かったんだけど、ここに来るこの多くはどこかの農村の次男坊とか、そう言う村の余剰人員が多い。しかもほとんどが女の子だ。これには勇者大陸の特殊な事情が関わる。勇者大陸では魔王討伐に勇者が暴走し、戦争で大陸中の男子の6割とか7割に近い数が死んだ。その為にこの大陸の住民と村の多くは働き手としての男を重宝し、女子はその地位を下げたうえに…殆どで男と一緒の仕事もしないといけない。女子の多くは恋人も得られないまま…村を追い出された。そこで受け皿になるのがダンジョンというわけだ。しかもダンジョン関連で一年に一回武闘会の時期になるとザガートン大陸とゲートが開き、男あさりに女性が向こうにわたる。ただ、問題があって。ゲートを通れるのは商人か舞踏会観覧車・・・すなわち観覧金が払えないとゲートを通れないのだ。そこで出てきたのが…カンパニーに入って商人の護衛として向こうに渡る…という案だ。ザガートンでは闘技場があり、そこで男はより取り見取り、リラシルトでは奴隷の売買もある。男が買えるるのだ。その為、この冒険者学校はそのザガートンに渡る為の資格を得るための…婚活会場みたいになっているのだ。実際女の子ばかりではあるが、本来これでモテモテ…だと言いたいがそこはドランとメイトリーさんだ。二人が両脇を抑え、にらみを利かせているので、寄ってくる人間がいない。

「ま、帰ろうぜ…。明日で3か月目だっけ。」

「そうじゃ、明日授業が終わる。と言っても儂らには必要ないがの。」

 実際俺達は金カードなので、単位も取らなくていいし受講したい授業だけ受けた感じだ。ついでに3か月目で卒業でき他グループは0.後は銀カードを貰えるまで授業を受けて…単位を取るしかない。

「でものぉ、実際ここまで来て連中がああではな…フォローも無理じゃ。」

 この3か月の間にドランはわざと、こっちに来て一緒にやってはどうかと…向こうのお嬢様を誘ったが…どうも庶民と一緒に何かをやるのはお嫌いだったようで…断ってきた。謀らずともこうなる運命だったわけだ。なお勇者学級はゲームの学校と一緒で、色んなイベントがあり、学習もスマートだが俺達には関係ない。こっちは詰込み3か月だ。覚えたのは生活の知恵というか冒険者の基礎としきたり、そして経験談の話だ。そして授業では三日月流だが…覚えれなかった。型の修正だけで二人とも3か月たってしまった。なので諦めた。覚えたのは闇魔法レベル4まで。なんという3か月の無駄と言いたいが…それでも、ダークボックスはかなり便利なうえに制限もあるが…かなり強い。ただ、メイトリーさんに教示しようとしたが…それは失敗した。闇とは何かを理解しないとまずレベル1さえ教えれないからだ。しかも魔力操作もかなり欲しく、その為、断念した。まあ、この学校自体は普通の冒険者も入れるし、学べる。後”教示”スキルさえあればだれでもこの学校の講師として登録できる。後はこっちが指名さえ受ければ先生になって小遣い稼ぎができるという…冒険者の引退をサポートする施設でもある。

「そう言うなよ、言ったとおりだったろ?」

「うむぅ…わしからしたら、あんな危機的な王国の貴族なぞ、意味はないと思うがのぉ。」

「…なんというか感覚が違うんだよ。俺達にとっての伯爵って国王と変わらんからね。」

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