27-30 あえて普通の勇者の学校編 あなたの合うスキルの候補とか。
「確かにそうなんだけど、…南は何とかなっても…後はだめよ…私の権力は及ばないから。」
途中から混ざった徳永さんの意見もあるが…。
「どういう意味じゃ?」
「私が嫁入りした時に、東と西は反対勢力で…人間第一主義よ。北の公爵家は元々王を守る親衛隊長でもあったの。戦闘の天才だったんだ。でもね…王を守って戦死したの。それ以来の空白なのよ。ただ、国が大きすぎて…私も侯爵は把握していても…それ以下の子爵、男爵になると、・・把握していないのよ。主に侯爵が管理する事になっていて、基礎的な法律以外は全部…侯爵が詳細を決めるの…だから。私の元なら何とかなるんだけどね。」
そう言う事か、なおさら・・・西の侯爵家のお嬢さんは危ない。…確かにそうだ…そう…自分があの貴族みたいに我儘になるのは違う…確かにそうだ。貴族は何となく嫌いでも…それで…他の下っ端
貴族を傷つけてはだめなんだ。
「ふむ、なんか顔つきが変わったの。さて、一応わしは帰ってもええが…従者の役割もあるからの。」
ドランはありがたい、確かにそうだなって思ってしまった。
「後、オーブに関しては、依頼を受けて一つ購入してもええと思っておる。ただし…条件は2レベル以上…即ちオーブを二つ買う事じゃ。」
「どういう事だ?」
「それは確かに…私からの依頼でもいいけど、そう言う経験あるの?」
「勇者専用スキルか…。」
「わしは、実は二つスキルを確かめて欲しい候補があるのじゃ。」
一つは…スキル売却でもう一つは
商談 (特質系) 商談可能になる。 勇者+称号勇者専用 必要Dp22000DP
「これ?」
「うむ、儂の予想が正しいなら化ける可能性が高いのはこの二つじゃ。」
「スキル売却のデータってある?」
「…あるわよ、」
徳永さんに言われ、南さんが渋々実験結果を出してくれた。
「このスキルは使った瞬間に全てのスキルが消えたのよ。で検証できなくなったの。後でSPで作ってオーブ化したけど…意味不明でそのままお蔵入りしたスキルよ。」
そう言う事だ、使ったら消えるスキル?
「じゃろうな、当然じゃ。消えるはずじゃ。」
「どういう意味よ?」
「ま、儂は可能性があるというだけじゃ、確証はないからの。2レベル以上必須じゃ。このスキルは。で、どっちがいいんじゃ、商談か…スキル売却じゃ。どっちも化ける。儂はそうみておる。」
どっちが…。
「でもまあ、今日は帰っていいよ、ここに居られても困るし、後リンベルト君、マジで期待してるから。大森林の攻略。その為に…期待してるから。」
そう言うと、肩をポンポン叩いて、去ってしまった。あれが…王妃の本来の姿、土下座とか見て来たけど、結構フランクだな。




