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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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27-29 あえて普通の勇者の学校編 金は天下の回り物を説明せよ

「次に”金、物は力であり、血である”という事だわさ。これを知らない王は…クズ以下だわさ。経済論理という物があるだわさ。これを知らない王は大抵、国は発展しないだわさ。まずは簡単に説明す

るだわさ。金は物を交換するためにつくられたシステムで、今はギルド商会が発行しそれはダンジョンから出た物とかを買って金に換えているだわさ。という事はこれで飯が買え、人が生きる権利を買える

だわさ。がこうして市場や市民にあふれたお金はいつかどうなると思うだわさ…そこの人。」

 シーバードさんは2段目の適当な人を刺した。

「それは…どうなるって、世の中に残るとか?」

「金貨は確かに、金属で残るが不正解だわさ。正解は…”食べられて消える”だわさ。」 

 流石に頭がおかしいと思うが…

「よく聞くだわさ、先ず王が誰かに褒章で金を与えるだわさ。そしたらそいつはそれを色んな工具とかのほかに…酒や食事、パンや肉と交換するだわさ。が、この交換した食事は当然食べるだわさ。人間だわさ。当然食べるだわさ。そして食べた物は売買の対象にならない肥となって…地面にぶちまけられるだわさ。この段階で、食べられたものは金にならない…消滅したことになるだわさ。当然曲った矢じり、壊れたパーツ。人間にはロスがつきものだわさ。それらが…完全に供給されないと、庶民はみんな逃げるだわさ。当たり前だわさ。死にたくないだわさ。食えないなら喰える場所まで逃げるだわさ。…だからこそ、それが分かっていても王宮は金を使って市民に金を与える必要があるだわさ。そして、これらの体制…即ち市場の成長は”戦時での物資調達力”に関わる重要な要素だわさ。」

 確かに…そう言えばそうだな。備蓄しか物とか、交換できれば生活が豊かになるな。

「これら含め、手持ちにどれだけ金を残すか。そして市場にどれだけ金を流すか…このバランスは当然国民生活を決める重要な指標だわさ。そしてこの通貨の所持こそ…他国から物資を買い付けたりそしてダンジョンの暴走などの対策で…ある程度冒険者を動かす際に必要だわさ。けちれば2回目は無いと逃げる冒険者が増えるだわさ。だからこそ、金の計算はきっちりするだわさ。税金を取るのは通貨を回収するという事だけだわさ。ただし…取り過ぎれば国民という手足に回る血が無くなり…動けなくなるのは自分だわさ。後は…経済学を別途学んで欲しいだわさ。」

 ふむぅ…。これはかなり重いな。

「そして、3つめは”王たるものは高潔な、法と秩序を体現する存在であれ”だわさ。…さすがに全員お疲れのようだわさ。これで今回の授業は終わりだわさ。ただ次回の予定は未定だわさ。これでいいだわさ?」

「確かに・・・・75点です。」

 ミラージェさんじゃないスーツのお姉さんが評価してるのな。そして一礼して去っていくと…部屋からどんどん人が去っていった。がこういう時は先に動く物じゃない。後でゆっくりでいい。

「確かにすごいな…あの人いきなりインパクトある政府しか言ってないんじゃないか?」

「あれでも簡単にしておったぞ。あ奴は本気で、様々な謀略を仕掛けるからのぉ。あれで賢者の称号がないのがおかしいくらいの者じゃ。」

「そこまでの方なのですか?その…大臣でしたっけ?」

「あそこは皇帝の下に専門家12名の”大臣”を設置する大臣制の統治体形じゃ。その中で…軍務大臣。すなわち、軍を統括しておる。が、実際はほぼ全部掌握しておる。その位の者じゃ。」

「へぇ…。」

「その話聞かせてよ。ねえ、公爵様。」

 そこに来ていたのは聖女でもある南さんと、王妃様?

「そう言えば女子会のトップ以外なぞだったのよね。知っているのはドランだけじゃなかったっけ?会長の職業知っていたの。」

「そうよ!千鳥万花のトップ以外全部わからなくて、今回もちんぷんかんぷんだったのよ!」

「わしもこれを知るに…相当賄賂とか送っておるのじゃ。があ奴は実際・・・謀略の類に対する指揮は恐ろしいのじゃ。」

「そんなに?}

「わしも入れれていろんなことに手を出して…業務改善したという話があるくらいなのじゃ。経済も教えてもらった詩のぉ。そうじゃメイトリー。経済学の話をしてやるかのぉ。」

「は、はい!?}

「こっちに話を振らないでくれよ。」

「簡単じゃよ。”風が吹いたら桶屋が儲かる”の意味が理解できればええ。これが経済じゃ。」

「なんなんです?それ?」

 これにはメイトリーさんも…って王妃もするな!

「これはリンベルト、説明するのじゃ、おぬしが知っておらんなら儂がするぞ。」

 全員の目が痛い。

「まあ、簡単な奴でうろ覚えなんだ。風吹くと寒くなる、寒くなるから暖かい風呂に入りたくなる、風呂屋に皆が入るから風呂屋が儲かって、設備を買うために桶屋に桶を依頼する。だから風が吹くと桶屋が儲かる。だっけかな?」

「大体正解じゃな。最後の部分が”設備投資”という点まであればええそうじゃ。経済はこのように因果が流れるんじゃ。どんな些細な事でもじゃ。これはどこにでも使えるのじゃ。勇者になればその影響は強くなるのじゃ。自分の成す事は王侯貴族とかに影響を与えるのじゃ、そこを考えたうえでの一手なら…誰も文句を言わないのじゃ、が、想像力を働かせよ。自分のしたことの結末をじゃ。」

 ・・確かに…。

「お主の事で立ちいかぬ…お主が言う下級貴族も出てくるのじゃ。だからこそ…お主には考えて欲しいのじゃ。それが経営者の第一歩なのじゃ。」

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