27-26 あえて普通の勇者の学校編 本のタイトルはインパクトがあるように
「よし帰るのじゃ。司書殿。この本は買えるのかの?」
「ええ、翻訳に使う本を購入していただければ、…これですと確か銀貨22枚ですね、14冊あります。」
ドラン、結構本を翻訳…ん?翻訳?なのかこれ?メイトリーさんが本を持たされている。
「ではこれじゃ、ありがとうのう。」
「本が買えたんだな。」
「司書殿に聞いたのじゃ、ただしコピー禁止等のアイテムロックされたコピー品じゃ。一応写本は作れるがのぉ。」
それを図書館から出てきた段階で影にしまっていく。
「で、何を企んでいる?」
「…ふむ、気が付いたのかの。儂はこの可能性を考えておっての。その為に来たのじゃ。」
そう、ドランの持つ本は”統一言語、および魔王語”の本ではない、謎の言語の本だ。ナギサさんも…と思ったがそう思っていないようだった。
「そんな本があるのか?」
「ランダム宝箱のシステムは”要求されたDP内で世界内にあるアイテムからランダムで何かが手に入る”じゃからのぉ。それが、異世界言語の可能性があったんじゃ。」
「…でもそれ読めないだろ?翻訳どうするんだよ?」
そんな落書きみたいな本。どこの誰が使うんだ?
「あほか。儂には慧眼がある、単語を指定して…検索を掛けて読めばええ。だからどんな本も時間はかかるがのぉ読めるんじゃ。」
「「「はぁ!?」」」
それこそチートだろ!いや、確かに鑑定の上位何だ、神業とか言っていたな。確かにチートだ。ここにきて言語チート来た!
「わしを舐めておるじゃろ。特に重要そうな本14冊を選んできたのじゃ。翻訳には時間がかかるがのぉ。」
「ついでにその本のタイトルは?」
「”スライム学序文”じゃ。どうもスライムの生態と期限に関する本じゃ。」
「えぇ!そんなのあったの?」
「後趣味でこれじゃ」
「それは分かる、“ウルトラ幻獣500”だろ。」
「いやこっちじゃ、そっちも趣味じゃが。こっちは”機動石像マポリタン”のメカニック本じゃな。ゴーレム作る時の足しにしたいんじゃ。」
意外と男の子だな、本が…。
「…ドラン。あんた、それが読めるの?というかそんな本あったの?」
…声をした方を振り返ると、いたのは…怖い顔をしたリューネさんだった。




