27-23 あえて普通の勇者の学校編 異世界の伝説の本
少し待つと、奥からナギサさんがやってきた。
「持って来てくれたのか?」
「一応、輸出許可が出たのじゃ。これとこれじゃ。後、おまけじゃ。魔法っぽい物も欲しかろう?この二つもじゃ、後はこの三本から、メイトリーの槍に使えそうな素材を…取り寄せるのじゃ。」
出したのは…巨大な本だ。そして、薄っぺらい金属の板4つを、店員さんに渡す。
「これで、ハーリス殿の要件は終わりじゃ。」
「す、少し見させてもらうぞ。」
「流石にそいつには制限を大量にかけておる。儂の目の見えるところに本を置いておいて欲しいのじゃ。」
「わ!分かった!」
「でもなんでこんなものを?」
その本には、金属だけではない…いろんな板が張り付けられていた。
「これは取引相手から譲ってもらったのじゃ、その代わりいろんなことを手伝わされての。ただこいつ一冊2億DPじゃったかの。凄い金額がかかるのじゃ。」
流石にこれはナギサさんも、全員止まった。よっぽど高いらしい。
「そ、そんなするの?これ?」
「異世界の素材集じゃぞ。しかも合金技術とかの見本じゃ。高いに決まっておろう。」
「そんな高い本買えるんだな…というかそんな高い本…ダンジョンで出るのか?」
「設定すれば出るんじゃろうけど、無理じゃろうな。儂が知っておる思い出最大級の物に1/1レッドダブルスコープがおる。」
「何だそれ?」
…なんかナギサさんの本をめくる音が止まった気がする。
「大体…25兆DPで…ある鉄工所が作ったという4mのロボットアニメを再現したおもちゃじゃ。これが原作と一緒の機動と実戦性を再現すべく開発されたものという事が書かれておった。」
ナギサさんがごくりと唾をのむのが見えた。
「結構本格的でのぉ、儂もネット記事で見て、見てみたいもので覚えておったのじゃ。ちゃんとコクピットがある上にの。色々遊べそうなのじゃ。但しの。高すぎて手が出ないのじゃ。儂はこういう超高額思い出召喚の事を”命題”と呼んでおる。ダンマスがDpを稼ぐ理由って事じゃな。」
「そ、そ、それ!みせて!」
震えるほど興奮してらっしゃるぞ、ナギサさん。
「無理じゃ。 儂でも買えん。」
「で、で、武器は!?搭載武器は!?」
鼻息荒く詰め寄るナギサさんはちょっと、あの時の槍の先生とは全然思えないのだが…。
「そこではのぉ、遊戯用じゃからの。エアコンプレッサーガンじゃ。」
「確かにそう言うのがあれば…人生が楽しいな、ちょっと。」
いきなり…ナギさんがタブレットを取り出し、指を滑らせる。
「むむ、武器関連はないが…一応”三日月流印可証”と、…これか、昔物置で一度見たことがある…ふむ、これか…。」
「お主も儂のダンジョンで、データを取らせてもらえば…お主の欲しがったものとかをくれてやれるかもしれんが、どうじゃ?」
「…それは流石にな…。それ以外の物もあるんだろ?」
「それはそうじゃ、流石に対価はもらうのじゃ。ただほど高い物ないのじゃ。」
明け透けにいうのはあるが、ドランはある意味正直なんだよな。たくらみでも…。




