27-19 あえて普通の勇者の学校編 確かにこれやってる勇者居ないわ。
「ま、まあ、今日の要件は依頼の件。勇者専用の依頼は必ず口伝。これがギルドの決まり事なの。で、依頼は二つ。どっちも出来高制なの。」
エミリさんが出してきたのは二つの紙だ。一つは漢字のリスト?そしてもう一つは…場所?
「一つは、勇者専用スキルの検証実験。そのリストのオーブは検証が終わっていない…特にレベル2以降の能力がないスキルなの。そのスキルを使いこんでもらい、報告書を完成して欲しい。それが依頼よ。レベル一毎にそのDP金額の5倍払うわ。」
リストには確かに一杯のスキル名が書かれているっぽい
「ふむ、何じゃ、この挨拶とか言う奴は?」
「レベル一だと、あいさつする事が出来るだけのスキルと書かれているわ。だけど意味不明でその人はそのスキルの報告を書く前に…いなくなってしまったの。」
確かに挨拶というスキルがある、異世界勇者専用スキルと書かれている。後…。
「ただし選べるのは一個だけ。一応このスキルで死んだとか、町が崩壊しかかった”ずっこけ”とかいうスキルもあったから。それ以来危ないスキルもあると分かっているの。それらが混ざっている可能性もあるの。」
「…なんか面妖ですね。」
「とはいえ、スキルが付いて、報酬があるなら、価値があるかもしれない。確かに面白い。」
「2個目は、魔王語の翻訳事業よ。これはダンジョンから発掘される本の多くは魔王語で書かれた本なの。そして勇者が言うには非常に価値があるならしいの。たけど、それが翻訳された数が少なくてその知識が欲しいお王侯貴族が多いの。そこで魔王語の本の翻訳してくれる人が欲しいの。」
「それは異世界人でもできるのではないかのぉ?」
「出来るわよ。でも、現在居場所が分かっている異世界人の数は…圧倒的に少ないのその多くはレベリングとか…自分磨きが大好きでこの手の依頼は手書きな事もあって、人気ないの。」
そう言う事か、確かに学校には魔王語の本が大量に置かれていた。そしてその図書館には誰もいなかった。確かに図書館でさえ勇者専用言語のみとか…辛いな。
「うむぅ、そう言うのは魔王語のスキルオーブがあってもええんではないかのぉ?」
「…私も詳しい話は分からないんだけど、私たちはどうも魔王語のスキルオーブを弾くらしいの。住民も人間も、扱えるのは異世界人のみらしいの。だから、使いたくてもできないの。お宝鑑定人も昔はいっぱいいたんだけど、今は4人だけ。しかもその人たちも非常に大きい戦力だから…遺跡期の遺品を判別できる人はほぼゼロ。だから勇者に頼むしかないの。」
「わしが受けてもいいんじゃぞ?」
ドランが自分を指さすが…一瞬睨んだ気がする・・・ウらがあるのか?
「これは本の翻訳されたものを見てから、査定でお金を渡すわ。本は学園の図書館にある本なら全部OK。」
「これは受けなくていいの?」
「出来高制だから。できた物を渡してくれれば期間は問わない、って事。一応、依頼に入れておくよ。いつでもいいから。ただ、スキルはメールでテストしたいスキル名を書いて、返信してね。」
「報酬は破格のようです。受けてもいいのでは?」
確かに、期限がないなら受けてもいいかも。
「そうだな。お願いします。」
「あいよ、じゃあ嫌いだしておくから、頑張って。後ジャンから…あと2週間ほどで鎧は完成するけどどうするってさ?」
「それは後日向かうって言っておいてください。」




