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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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27-15 あえて普通の勇者の学校編 未練はどこでもついてくると思った。

それから一か月間。無理しない程度に毎週金曜日には槍の訓練と、魔法の特訓を行った。そして空いた時間にはダンジョンに潜り、それを実践で試し、調整する。只生活魔法を訓練しないと魔法の最大レベルが上がらないのと。知識が欲しいため、どの魔法を覚えるかで悩み…また光魔法の魔法作成スロットは保存する方向に決めた。そう言う、訓練に充実したものと、後、暇時間には勇者たちが寄贈したという”魔王語の本”を読む日々だった。

「ふむ、久しいの。」

 それが破られ単はある連絡がメールで来たからだ。それがドランの呼び出しだった。早速ドランが家に来たのだが…。

「…終わったのか?」

「それが…お主の件で詰問が来ておる。」

「は?」

「勇者学級に一回も行っておらんじゃろ。」

「ま、まあな。」

「その件で、儂が聞いて来いって事になったのじゃ。」

 流石にメイトリーさんと顔を見合わせる、確かに勇者学級の件を言っていない。ので、西の侯爵家が寄り親の為、強権を発動される可能性が高い事。そしてそれを東の公爵家みたいな展開になる可能性を考えると、接触しない方がいいと判断した件。そして、学習だけなら冒険者学級でもよいと、学園長から言われた件を説明した。

「…これはきついのぉ。」

「そうか?こっちは侯爵家の件で、又いきなり手打ちとか言われるのが怖いんだよ。」

「いや、違うのじゃ、その話からすると…ふむ、ここから先はお主ら…ここで待て待っておれ。」

 ・・・ドランの笑顔が怖い。

「拒否はないのじゃ。今回の件はリンシュメルトのやらかしの可能性が高いのじゃ。今回はホワルカナン本国からの召還命令付きじゃからな。」

 そんなに危ない事だったのか?


「…ドラン…あんた。」

 現れたのは…聖女然とした白い衣を着た南さんだった。ドランは防具屋のジャンの店の応接室に南を呼んだのだ。

「お主、あの学校で、リンベルトに何を吹き込んだのじゃ、徳永がブチ切れておる。」

 ドランにしても、本来枠の決定をして、全員送り込むのに失敗するとは考えられなかった。がリンベルトに聞いた話からすると、最初の東の辺境公の態度は貴族にトラウマを生ませるに十分だった。ゴーレム車がいるなと思ったら、それを見ただけで殺しに来る貴族とか、論外過ぎる態度だ。しかもわざわざリンベルトを狙っていた。これは流石に徳永から聞いた報告と違い過ぎる。そしてそれが勇者学級に行くはずだったリンベルトの足を重くしたのだ。こうなると誘導は難しい。

「徳永が?」

「リンベルトの従者の件じゃ。接触も出来んと、怒っておったぞ。」

「…あんまり言いたくないけど、縁がかなかったのね、」

「それはどういう意味じゃ?」

「そうね、ドランもせっかくだから聞いていきなさい。後で徳永の奴には説明しておくから。勇者には必ず、勇者講義を行うの。自分の力を知らない勇者は暴走しがちなのよ。」

 そして…前半は一か月前にリューネさんがリンベルトに通りの内容だったが後半は違った。

「…そんな事が起こるのかのぉ。」

「起こるの。だからこそ側にいるだけで十分…リンベルト側の選別が行われているのよ。だから一か月もいて縁がないって事は脈もないのよ。」 

 その内容こそ、勇者の従者が…勇者が欲すればその相手はどんなことをしてでも出会い、そして仲間になる。又そうでないと思われた者は何をやっても仲間になれないという事実だった。本来あり得ない位置にいる相手だろうが、条件さえ満たせば、運命が無理矢理勇者に従者を付けさせる。その逸話が、奴隷制度と宮廷魔術師という話だった。この国でも奴隷制度を勇者の為に導入する事になり設立した直後、なぜかギャンブルの借金で宮廷魔導士が身売りされ、国が口をはさむ前にその魔導士はたまたま初回の奴隷オークションにいて買われてしまい…宮廷魔導士を訓練した費用など全部を捨てざる負えなくなり、奴隷制度を一度廃止した件だった。国家の制度ごと変更するレベルで勇者の運命は強くて、そこまで勇者は欲しい物が与えられる。それも勇者の力だそうで。

「だからギルドは勇者を援助するのよ、下手に抵抗すれば、無自覚ザマァで本来滅びなくてもいい国家や貴族が消えるわ。それで困るのは市民の方よ。それ位なら勇者を援助していい目をこっちに持ってきた方がずっといいわ。」

「勇者とはそんなに強いものじゃったのか。」

「そうよ。そしてその意思に介在できる従者の立場は重要なのよ。」

「ふむ…そう言う事かのぉ。そこまで強いものは感じたことがないからのぉ。」

「確かに…。」

「あんたも処世術を覚えなさい。でないと各国に恨まれるわよ。今回の件、確かにセバスチャンに聞いていったそうだから…私が悪いのよ、只ね、縁がないならあきらめてって事。そんな勇者が政治の思い通りに動くなら私たちは苦労しないわよ。となると、リンベルトが仲間を欲しない限り、今のメンバーで固定って事。分かった?」

「で、さっきの話をリンベルトに伝えたと。」

「そう言う事。これは勇者のある程度ランクが高いなら全員に教えるわ。仲間を選べって事でね。こうする事で紹介もしやすいでしょ?」

「でものぉ…リンベルトはもう、高位貴族や王族にトラウマを持っておる、通りがかりで殺されかかったからのぉ。」

「それもこっちがまさかそんな事で殺しに来る馬鹿がいるとは思わなかったのよ、しかも勇者を取り込む側が勇者の顔を知らないとか、考えたこともなかったわ。」

 強制力がどんな方向で働くのかについては全く覚えがないので、まさかという事態が起こるのが勇者の従者らしい。その対応ができる人物に常にお目付け役が指定されるのだ。

「それ、今すぐに徳永に言ってほしいのじゃ、柳田も強く言えんらしいからのぉ。」

「…分かったわ。私から言っておくわ。」

 なんか、頭上で凄いこと起きてない?

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