27-7 あえて普通の勇者の学校編 勇者だから普通の学校に行きたいです。
一応好調のセバスチャンさんと話し合いの末、しばらく勇者の意向に従い、冒険者学校の方に行くことになった。というのも…勇者学級は性格にはあと二人しか生徒及びその二人の従者しかいないため、多人数にもまれるという経験や、経験の観点では…あまりよろしくないとなったためだ。向こうには”東の公爵家が粗相を働き、退学となり、その従者(リンベルト含む)も来れなくなった”というカバーストーリーをかぶせることになった。
「いいのですか?坊ちゃま。あれで。」
「ちょっとあれはね…二人の学生にも問題があってね。」
その二人の学生と従者を持ってきたのはホワルカナンより西の公爵家の二女であるサマンサ様とその乳母兄弟だ。様というのは…父の男爵家の寄り親であり、そして父の領地を貧困にした家だからだ。自分としては上司に常にいられるようなもので、しかもミゲルがあれなら…サマンサは、どう考えても碌な事はない。しかも父を盾に強引な手を使ってくることは見えていた。そしてもう一人はザガートン国東の辺境公の次男及び従者2名だ。まあ、こっちはいいかもしれないが…後でドランに聞いておこう。但しドランに道すがら聞いたザガートン国の考えは全部腕力主義である。そんな考えの国があるのも驚いたがそうなると、そう言う国と親しくなるのは問題があるかもしれない。なので、付き合いたくなる人はいなかった。なので冒険者学校の方に行くことにした。
「そうですか…残念です。」
「…いや、むしろ好都合。」
「どういう意味でございますか?」
「…さすがに従者の件であんな人が貴族にいるなら…俺達で従者を決めてしまえばごり押しできないのでは?それにルナさんとドランは決まっているんだ。」
実際ドランは前線のタンク担当、ルナさんがヒーラー担当になれるうえに、メイトリーさんもアタッカーとして育ちつつある。ならば実は焦って人材を集める必要はない。…まあ実際ルナさんは聖女として
剣士としても強い。
「確かに…。」
「だから、気にしなくていい。そうでないにしても…気を許せるのは…メイトリーさんだけなんだ。…なんといっていいかな?頼れる…そうそうだな…。」
メイトリーさんは一瞬目をうるっとさせた気がするが…微笑みを変えなかった。
「そうでございますね。私も仕える主にこう言われるのは冥利に尽きます。私も身命をとして仕えさせてもらいます。」
「…そんなの…いや、ありがとう。」
なんか、色々硬い話になったけど…伝わったかな?
「さて坊ちゃま、冒険者学校の方はそろそろ始業式が終わりそうでございます。参りましょう。」
「そうだね。急ごうか。」
そう言えば結構時間を無駄にしてるんだ。急がないと。




