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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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27-2 あえて普通の勇者の学校編 亜光速で喧嘩を売られるとか聞いてない。

 そして、いつもは騒がしいドランがいない久々の朝を迎え、朝早く水浴びを済ませ身支度を整えると、これから一年通うであろう”冒険者学校”がある。ここに通う事が俺達の使命でもある。理由は…権威付けでもある、実際はドランに戦闘は教わればいいらしいが・・それでは技術が身につかない。ここには午前中の一般カリキュラム単位制学習。そして午後の自由講義の二つがある。勇者である俺は特権で…この午前の部の費用は勇者と従者の全員が全額免除されている。本当は一人当たり上納金金貨300枚と教材費金貨270枚が欲しい。これを払える貴族だけがこの通年学部の通称”勇者学級”に通う事が出来る、その分厳しい教養と切磋琢磨する環境が与えられ、勇者たちに伝わる秘術を学べると、全世界の貴族のあこがれの学校でもある。

「坊ちゃま、ここが…。」

 実際その金貨一枚でもあれば、村では作付け出来る小麦を大量に買う事が出来る。それだけの物をここで得ないとダメなのだ。その立派な建物は銀色の柵とそしてその奥にそびえる茶色の学者がある、日本の学校を基に開発されたこの学校は奥に体育広場やザガートン闘技場のレプリカである”練武場”など最新施設も整えられている、ただ、ここを通る人々の多くは普通の冒険者である。普通の皮の服に、小さい手荷物一う抱えた少年たちが多い。学校の説明によるとこの勇者学級以外に3か月の特訓を行い、冒険者のノウハウを叩き込まれる冒険者学科。や冒険者に予約を入れて講義をカルチャースクール風に習う”予約講義”などがある。ついでに午後はこの予約講義を渡り歩いて学ぶことがメインとなる。

「大丈夫ですか坊ちゃま。この空気に飲まれていませんか?」

「だ、大丈夫…大丈夫だから。」

どうもメイトリーさんはこの立派な建物に気圧されているようだ。が、言っては悪いが転生して、学校に通ったことのある俺は…普通の学校だなくらいしか思わない。

「お、あんたもギルドに言われてきた口か?」

 声の方を見ると、少年たち3人がいる、一応10歳の俺よりか幼い印象を受けるが、自分ん村でも食べ物に困る人がいると、小さくて細い俺よりも年上ってい人も多い。

「ま、確かにそうだな。」

 メイトリーさんもさすがに、少し申し訳ない顔だ。今の俺は普通の皮の服という冒険者風のいでたちだ。勇者…では決してない。

「君たちは言われてきたの?」

「そうだぜ、どうもギルドによると、ここで教われば、金の資格がもらえてダンジョンに入れるんだ。そうすれば飯が一杯食える。」

「そっか。頑張れよ、俺も頑張るからさ。」

「先に行くぜ、どうも朝食配ってるって誰かに聞いたから!」

 そう言うと…少年たちは走っていった。確かにそうだよな、朝から飯を配ってくれるのか。

「坊ちゃま。すいません。」

「いや、いいんだ。それより道の端にいよう。少し、中央は目立つ、」

「は、はい。」

 メイトリーさんと俺達は通りの端による、ゴーレム車の音が聞こえてきたからだ。そして、スピードを上げて歩くズシンズシンという音が聞こえてくる。そして車軸の荒れる音が聞こえてくる。

「あれが…。」

「ゴーレム車だ。この辺では貴族だけが乗っているんだ。」

「どけ!どけ!邪魔だ!」

 御者らしいおじさんの叫び声に通りを歩く子供たちが道の脇にどく、その中央を堂々とゴーレム車が歩いていく。ゴーレムという人型人形にひかれたリアカーだな、あれ。前に見た時にドランが言っていた。あれは実際は凄い技術だという。それが”車軸”の精密さだ。あれだけは他の貴族であっても作ることができないため、あれを持っているギルドが独占販売しているのだという。ゴーレムの体と車体に刻まれた紋章が貴族を証明している。

「はーッはっはっは!ひれ伏せ!愚民ども!」 

 ゴーレム車の中から声が聞こえてくる。もしかして、あれが同級生か?止めて欲しい。

「坊ちゃま。」

 メイトリーさんに言われてつい、目をそらす、よっぽど厳しい目を…

「おい、止まれ。」

「おい、そこの坊主。」

 …俺達の事らしい。中から窓が開き、少し太っちょの少年が顔をのぞかせ®、

「何でしょうか?」

「貴様、私たちを睨んでいなかったか?」

「いえ、そのような。」

 慌てて片膝を突き頭を下げる。

「…貴様、その者いい気に食わん、おい。、アンドレ、手打ちにしろ。」

「旦那、ここは本国じゃないんで、止めておきましょう。」

「いいや、わが家を侮辱したんだ。ここで殺さねばわが家はすたれる。だからお前たち、出ろ、仕事だ。」

 ゴーレム車から数人の男性が下りてくる。全員がもう刃物を抜いている、

「ミケル様。」

「手打ちだ。…そうだな。私が打ちたいから、拘束しろ。」

 メイトリーさんが気が付いたように俺の前に立つ。が、それを手で止める、何もしてないのに殺されかかるとか流石にこれはまずい。

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