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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP17 こうしてキャラバンは旅立つ

 一応鳥海さんがパクリOKという話を得てこっちでテスト運用をさせるべくギルドのゲートを開いた。そして現れる10代のゴーレム車じゃないね、牛だね。そして一台一台が結構大きい上に…牛数頭で大型の台車を轢かせていた。その一番先頭の牛の車から黒川さんが下りてくる。

「感謝する。」

「でもなんでこっちでテストするの?」

「…言ってないな、少年。向こうだとまだ盗賊や…インスタンスダンジョンからだと思われるモンスターも出てくる。こっちのほうが治安が良くここで聖女教の案内の元…。」

 これも会議で決定死なないようで、南さんが許可を下ろす代わりに聖女教の人たちが付きそう。それが聖女教三羽烏の司祭長と楽園から遥さんが付いていく。トップは教皇なので、出せないけど、二人はOKがでている。その二人が付き添い、今後の統計を取る。好評なら今後、こっちでも楽園が移動スーパー計画を起動させる。そのアンケートを取るつもりだ。

「でも、こういうの多いの?」

「私達の所は商人が多くて、行商が多いんだ。6都市国家時代から。行商が多くてな。人種が変わってな。」

 ゲートから出てくる人間をリンシュメルトの…市民たちが遠巻きで見つめている。ここから彼らは半年の行商の旅に出る。が、ダークエルフや、魔人、グラスランナーははっきり言って珍しく、注目を浴びている。その後ろで聖女教の司祭が演説をしている。こっちでは村々の交流は村が人を送って物を買いに行くことが多くてこっちみたく売りに行くという概念が無かった。

「それにこれが、冒険者の就職先になればいいと思ってるの。」

「南さん…。」

「冒険者は重要か?」

「今の暖の迷宮然り、難しいダンジョンで、負傷者が多い。そして…ヒール以外の治癒魔法が効かない事例が多いの。」

「どういう事?」

「それが…。」

 これが地味に盲点だった。そう。ポーションが欲しい理由の2号と言えるものと、情報戦のなかで起きた悲劇と言っていい。僕たちは傷を負った時にはその傷を水で綺麗にしてから傷薬を縫って…それを絆創膏などで塞いで、治癒を早める。だが…この知識がみんなに無い。傷を追おうと…手で覆うだけだ。しかもあるのは貴重な布…そう”汗で汚れた不潔な布”だ。傷から雑菌が入るからその為破傷風の発症率が多い。しかも治癒魔法の持ち主がパーティにいても傷を負ってもすぐに治療できるとは限らない。その間に地面に触れたり…負傷したままの戦闘が起きるたびに…疲労骨折など…どんどん重傷を負いやすくなり完治と言える状況にない。そして、教会に着くまでには適切な処理をされていないけが人が多く。…迷宮が深くなるにつれてどんどんそう言う手おくれのけが人が教会に来るようになっていった。かといって…楽に刷れば採取できる自然の植物などの維持費が払えなくなる、難しくしないとお互い先細り。かといって難しくなると負傷人の数はどんどん増えるが防具はそんなに発展しない。冒険者の多くは”より多くの採取品”を持ち帰るために装備を軽視しがちなのだ。それが傷の悪循環を生んでいた。

「防具か…。」

「怪我しないが一番だけど…そうでないと人数の問題で…というのが大下レポートに会ったのよ。」

 大下レポートは勇者の大下君が食肉ダンジョンに潜った時の感想文だ。ただしそこではこっちの既存のダンジョンアタックとは違う現状がかかれていた。そしてこれが…大方黒川さんたち部族ダンジョントライともスタイルが一緒だと思った。エナリシアという井原建築事務所のモンスターがいる。彼女は元は狩人で

ダンジョンで狩りを行っていた。戦法は単純。20人一組で潜り手槍を一斉に投げる。弓矢でもよい。そして致命傷を与えたらそのままとどめ。そして一体のモンスターを20人で括り付けて運ぶというスタイルだ。原始時代のそれに聞こえるが。どうも、向こうはダンジョンアタックは20人…村の一族総出でアタックする方が普通だ。そして、一撃で殺せないなら…一人が囮となって逃げて…その間に第2射を放つというわけだ。けがを追えば…最悪その場で捨てられる。というこっちのダンジョンの6人パーティ近接主体とは全然違うスタイルだった。その分肉は金になるし、産業になっている。基本勇者も敵が寄る前に魔法を連打して仕留める。が基本だ。その代わりにこの戦法は当然…フィールドダンジョンでしか使えないし、メイズでは使えない。ただし…。

「で、暖の迷宮になってからDP計算すると収益率が下がってるの。危険性が低すぎて…DPにならないの。と言っても…気分下がってるくらいだけど。それが…どうにかできないかって考えてるの。」

「引退者が出る…前提か。」

「前の魔石買い取りを求める冒険者も多いの。だから経営を悩んでるの。」

「私達もフィールドを使っているが…難しいな…。」

「色々模索してるけど…難しい。そしてもう一つ欲しいのが冒険者の余勢よ。それが無いと、レベルを揚げれない。」

「オーガ系とか出せばいいのでは?」

「オーガ系とか…。確かに強いけど…もっと多彩なのよ。レポートには、バンガルスカーデとかトレインブラック、フィーバーラットとか。そういうもっと凶悪モンスターも多いの。それに力一辺倒だと、一撃致命傷を加速させるから、けがの症状を分散させたいの。」

 バンガルスカーデは巨大な蛇のモンスターでかなり強い魔獣だ。そして…・トレインブラックはハイエナの亜種で、かなり規則的な動きをする。


トレインブラックtips:ハイエナの亜種で魔獣。100体単位で動き、その団体が縦列で動くさまは黒い列車が走るようだと言われる凶悪モンスター。ただし基本動物の食べ残しの死体しか狙わないので、死体さえ持っていないなら興味を持たない。

 

 確か大下レポートで平原を中心に存在する20の狩場モンスターの一体で討伐記録は町でのスタンピード防衛線一回のみだったという。そういう凶悪系獣モンスターは出してないな。

「そういうのもいるのか…買えばよかったかな?」

「私達も植物系とか研究はしてるわよ。モンスターが単調と作業になりがちで、勇者ヨロシク遠距離砲撃で終わるモンスターばかりだとDPの稼ぎが悪くなるし。」

「参考になる。感謝する。さて皆が出るようだ。」

 向こうを見ると、キャラバンが出発し始めた。当然ついては行かないけど。こういうイベントを支配地域で起こしてDPの利益が上がればかなり良くなるのかな?いや僕が目指したファンタジーにこれで近づくんだろうか?

これで春スペシャルは終わります。次回からあえて普通の勇者の冒険譚(学園編)です。今後ともよろしくお願いします。

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