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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP16 田んぼでアイドルが踊って誰も見てないと想像できる。

「で、アチシに許可の有無を聞きに来たと。」

「私も、一括ねぇ…。」

 南さんと鳥海さんに呼び出しを掛けて効いてみることにした。

「パクられていいの?あんたら自慢の部隊でしょ。」

「あれは元々…。」

 鳥海さんがレポートをめくりつつ…なんか探してる。

「もともとスキルの検証を兼ねた実験で、検証は終わってるから、後はミヨちゃん達の趣味だわさ。儲けとか…市場動向とか開拓とか気にしてないだわさ。」

「そうなの?」

 それは意外だった。

「それも終わってるから。アチシとしてはあいつに役割譲っても構わない…という判断だわさ。」

「音楽は?」

「あれは…衣装も買ったけど、時期尚早だわさ。なんかすっごい浮くので、やめたいとアチシは思っていただわさ。」

「そうなの?」

「よく考えて欲しいだわさ。畑のど真ん中でパステルアイドル服着たJK達が一列に並んで、田植え歌うたってるとか…。それを各村で巡業してるだわさ。」

 ・・・うん、すっごい浮く、

「しかも最初の歌から人気が出なくて…改良してできたのがアチシは田植え歌と呼んでるあの歌だわさ。」

「というか田んぼあるの?」

「一応原種が発見されて、赤米に近いのがあるだわさ。」

 鳥海さんがダークボックスから出したのは…赤黒い米だ。


糖度183MAXTIPS:井原が改良した甘さと早生、冷えに強い品種。ただし…粒数が低いのと色が血の色に見える米。


「なにこれ?」

「これは、森魔法の指向性成長で操作して作った米だわさ。ただし…品種改良には欠点があって…。」

 指向性成長は魔法をかけた種の育成先を指定する事で、植物の育成ステータスを弄ることができると思っていい。

「何か。」

「そうだわさ。指向性成長では上げたパラメーター分…何かを犠牲にする必要があるだわさ。この種は取れる数を減少させた代わりに甘さと育つ速さ、冷えに強くしただわさ。後…粒も、楽園米の半分くらいだわさ。」

 そうなんだ。

「じゃあ、これは量産できないのね。」

「作付けの大きさにもよるけど、楽園米の方が効率がいいはずだわさ。」

 これって。量が少なくて、高級品って感じかな。

「田植えはこうしてあるだわさ。ただし、あまり大きくないだわさ。まだ北部の小麦程じゃないし、リラシルトの簡単な麦以上に手間がかかり過ぎて貴族契約や商店契約だけの分しかないだわさ。」

「…それでおにぎり作ると…甘い?」

 そう、聞いたことがあった。おはぎとかは、コメが赤いころが昔に会って…白いコメしかない後世の世において神様に捧げるコメを昔に近づける為に作られたと。その為に小豆で…赤いコメを再現するから、小豆が塗られた。とか何とか。うろ覚えだけどね。

「確かに…ちょっと待つだわさ。」

 そういうと…へ?

「何やってるのよ、土なべ?」

「アチシは家で料理を作る方が好きでこう見えて内向的だわさ。」

 まず米を洗って土鍋の中に入れていく。そして、土なべを手に持った。部屋全体が熱くなっていく。そう言えば鳥海さんはフェニックスである。だからかの火魔法が得意だったりする。

「結構かかる?」

「水を浸透させるにかかるだわさ。そこは数多くの魔法を使った圧縮してるだわさ。」

 というか、土なべを手に載せて料理とか…結構大雑把だな。

「これは非常用というか手抜きで作る時用だわさ。」

「そうなの?」

「職場で書類に詰まった時に気分転換で甘味が欲しくて作るだわさ。」

 そう言えばこの世界ではまだ頭脳職は一般的でなく甘いものはそこまでの地位はない。塩は地位があってもだ。そして頭脳に甘いものが効くという概念も薄いから・・・そう言えば

「そうなの?事務職とややるの?」

「一応軍務大臣だけど…会計処理も全部担当しているだわさ。会計のスキル持ちがいないから…アチシが頑張って書類処理しないと、国がどんぶり勘定で破綻しかねないだわさ。」

 そう言えば異世界に会計を持ち込むという話も多かったな。

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