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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP16 組織によって会議資料の厚さは変わるよ

「でだ。君たちに許可と通行の許可が欲しい。私達としては…やってみたい。」

 お蔵入りのあの巨大桜の木を。魔王城の庭に設置した次の日。黒川さんが面会を求めてきたので魔王城で聞くことになった。

「どういう事?」

「鳥海の奴に企画書出さないなら通るわけないと言われてな。で…会議した結果作ってきた。こういうのは前の世界だけにしたいが。」

 頭を書きながら手渡されたのは、確かに数枚の紙の企画書だ。中を見ると…。

「ほぼ中味無くない?」

「一応、掛けるだけ書いたつもりだ。これでもこっちは通るからな。」

 いや、一枚目に馬バーンと干支、コンセプトが書かれていて、2枚目に簡単な地図がかかれているだけのシンプル過ぎる企画書だ。いや、これで会議通ったら…。そう言えばテレビ局のエキストラの時に企画書見たけどこれより薄かったわ。

「で、これだとこっちの村の各地を…キャラバンで巡回するの?」

「あ、ああ。向こうだと警備の兼ね合いもある。で…歌、踊り、出店が合体した。キャラバぁンだっけ?それをやってみたい。」

 なんか不安が残る発音だな。

「これ、鳥海さんの所の巡業舞台とほぼ一緒じゃない?」

「ああ、それはそうだ、それを聞いて作ったからな。本人から。」

「どういう事?」

「あの出店・・・と言うんはもともと地域振興も多いが、この異世界だと店の数も少ないそうで商人が来るだけで喜ぶ村も多い。で、春の間だけでも巡回させて出店が来た時に喜んでもらえると思う。」

 黒川さんの顔は企画書の枚数の割に真剣だ。

「目玉の…演目はあるの?」

 パクリ元の千鳥万花の吟遊詩人隊は小隊長のミヨちゃんが商品を売る時の客寄せの際に歌を歌い…そして商品を売ってそのまま一曲歌う内容だったはず。

「それに関しては…こっちの方は…かなり大掛かりになる予定だ。それに際して…あの水木との国境線上にギルドの建設をしてもらって…そこからそっちに向かう。」

「何か…目論んでる?」

「…実は…。」

 これは黒川さんに聞くと意外と難しい心の内と言ったところだ。というのも今回のプロジェクトには書かれていない二つの目的がある。そのうちの一つが魔王国内の部族間の融和政策だ。というのもモンスター化して、魔法の力を手に入れた各村々は行っては悪いが仲がよろしくない。食料も改善されて景気も上向けば

・・・犯罪も増えた。その為に…盗賊狩りも含め、治安の強化に…黒川さんが粛清に動いているが…その根本は村々の間の中が悪い事だ。そして村々での問題にダンジョンで生産した物を売る先が…ないというのも…この多種族の欠点になっていた。魔人は食べ物を注意しないと体がぐちゃぐちゃに変形してしまう欠点があり、食料には凄い気を使っている。食べ物を間違うと…ドライアドモドキや牛頭アド・・・違和感しかない生物になる。又ダークエルフは根菜が好みで森の恵み中心に肉とかを食べる。グラスランナーは果実系が好みでそれ以外消化しにくいので嫌う風潮などがあり…端的にいうと村々の間で食料品が売れないんだ。人間が一番気にしないで何でも食えるので、そこに強みがあるそうで…そうなると村々において…交易に出せる商品が少なくて交易が無く、村の間での交流も減っていった。そして当然それは村々の対立が起きると…黒川は考えていた。そして資金もない。ならどうするか。村々から行商人を集めて各村ごとに商品を売ればいい。そこで黒川たちが考えたのが…移動スーパーマーケット構想だ。各村々の代表一人に村の特産品を持たせて金を稼がせてそれを村単位で資金として、買い物などを活性化させたい。その為に複数の馬車(黒川さんの所にも馬の生産地があり、馬車が存在する)での行商団を結成したい。

「でもそれだと個別でもいいよね。」

「護衛の人数に限界がある。ダンジョンモンスターの数に限界があるし、何より連中同士の理解を少しづつでもいい深めてほしい。その為と出店は数がある方がにぎやかで楽しいからな…。だから全村を一括で移動させて各自で出店を開かせる。それだけでも違うはずだ。」

 楽しい…か。そう言えばそんなこと考えた事無いな。これは相談してみよう。

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