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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP15 暇つぶしでもモンスターはできる

 まあ、取りあえず、思いついたことをやろうと、仕事帰りでエルシュウッドのお祭りの準備をしていたネルの元に向かった。

「エルフの祭りについて聞かせてほしい。」

「…エルフは、年に二度祭り多い。春”芽吹きの祈り”秋”豊穣の祈り”。」

「そう言えばエルフにも部族が多いんだよね。」

「…2種。エルフは閉鎖的で、部族間でさえ信用しない。得意違う。評議会形式。」

 意外とリラシルトと一緒か。

「…部族間決済私が決めないと動かない、書面格、面倒。祭り、これ欲しい。」

 面倒そうだね。

「で、頼みたいことがあるんだ。ネルの森魔法と品種改良の力を借りて…実験してみたい。」

「何?」

「酒関連モンスター思いついてね。」


 それがら、僕の意見を聞きつつ作られたのが、このモンスターだ。


ヴォルカンブリザード:あらゆる地域の酒に関する性質と世界樹の因子と桜を足された春の権化。花、実、幹、樹液、根の全てから発酵が行われて、すべて違う酒と砂糖の原料になる。余りの糖分に吐き気さえ起こる。その巨大な桜は散る際に地域一帯ををこん睡させる吹雪になるので、この名前が付いた。葉は酩酊解除成分。


花見酒宴の精霊TIPS:ヴォルカンブリザードを基にした樹の精霊の亜種。木の周りでは常に宴会が開かれているがその宴会に参加しようと近づくと酒精の強い空気で相手をこん睡させてしまう。ただし、空気中の酒精濃度は精霊自体が調整可能だが、一年中桜を咲かせるほど…土地に栄養も与えてしまうので注意。


 とこうなった。そう、魔王城に桜があったのでその桜を防衛とかに使えないかという事で開発した。最初の計画ではウッドゴーレムに開発した酒の大木を持たせて移動可能にしようと思ったが木の表面がぬめっていて、その液体が…ゴーレムの関節に入って動けなくさせるので費用の安い方はあきらめて高い…ドリアードに進化させるルートを取った。そうしたら…亜種になった。花見の精霊…。いや、桜の化け物である。

「…これ何?」

「分からない。」

 全長30mの巨大な木自体が歩くがその巨体の…桜は木の間に枝垂桜の要素もあり、それが鞭みたくしなってうねる。それが、酒精成分をひたすらばらまく。そしてその枝垂桜や桜の塊の中から…桜吹雪のブレスが相手を酩酊させる。実験ではそのまま…相手を急性アルコール中毒にして木の根で、突き刺して養分を取る。何よりこいつ。木が本体なのに、木の根や枝垂桜の鞭部分を使って器用に歩くんだ。下手すればジャンプもする。そしてその桜吹雪は温度次第では表面の液体が固まり、細かいナイフ状となり、相手を切り裂き…そして相手が火を持ち出せば、その桜がひたすら可燃物となり、獄炎地獄にさせる。なんというか、桜という名のなにかだ。

「…これ、大丈夫なの?」

「一応精霊部分の乙女が一人つくから精霊たちはいるけど。男女半々かな。」

 リューネさんと魔王城の湖沿岸の桜を差し替えて、様子を見ていた。大丈夫なら魔王城のメイドをしてもらいつつ、警備担当になってもらおうという考えである。

「というか、何で作ったの?」

「いやあね、実が酒になる奴、木の幹が酒になる奴。そういう奴いっぱいいるなら、合体した何でも酒になるモンスター居ても面白いじゃん。」

「そうだけどこれは…。」

「ついでに葉っぱの部分はお茶の成分になっていて、薬になるし。」

「それ、こんな巨大で、誰得なの?」

「うーん、分からん。」

「これ、ガチャに入れてみる?春特集って事で、」

「前みたく凄い絞ったガチャにならないこれ?やらかし案件よ。これ。どう見てもダンジョンラスボスだし、」

「なら、一応アンケ取る意味で花見してみますか…。」

 その日の夜にガチャの特賞として、ぎりぎり案件の物が出来たので出していいか問い合わせたいという意味と、酒宴を開くべくメールを送って次の日に来てもらう事になった。ダンマスのガチャは戦力補充兼娯楽の側面が多くて現在運営がやっているガチャ以外は基本誰もガチャを作らなかった。その中でガチャの中身で相談とか…それは危険な何かを思ったんだろう、大魔王以下…魔王城郊外に咲く動く桜の木を見てもらう事にした。そうした所危険生物過ぎて全員から反対を喰らい…そのままお蔵入りが決定した。こういうのあってもいいだと思うけどね。

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