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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP14 酒、調べてみました

 ついでという事で、ハーリスとお姉ちゃんに頼んで各地の酒についての調査を依頼。どんなものがあってできればリンシュメルトに輸入できないかって事だ。

「ザガートンではないだけどな。」

 リナミアの方は首を横に振っていた。

「草原諸国ではウッデン酒というものがありました。変わっていますね。」


ウッデン酒TIPS;特殊な樹木である”酒皮木”と呼ばれる木の皮を水に付け込んだお酒。酒皮木は木の表面自体全部に虫を捕える分泌液を張り廻らせており。それが非常に甘いにおいがする…という木。その木を漬け込んで甘味を狙ったら辛い酒ができた。ただし人間が皮をはぐ際に木を切り倒していたので、絶滅した。


 予想より数倍酷いものが来たな。

「あとあの辺はこの木とブドウを使ったワインが主産業でした。」

「でもこれ…。」

「ある地域が密林の奥でして、この為に2週間ほど山に立ち入ってようやく手に入る上に、甘い匂いが獣も寄せるので危険だそうで…これを使った酒よりワインを発酵させて増殖させたワイン酵母を使った酒造の方が多くなっているそうです。」

 リナミアの方は微妙という顔だった。

「一応、リューネに言われたからな。フォレスタ北方を調べた。あの辺はエール酒が多いな。でも基本ホットで飲んでいたから…違う感じでびっくりしたぞ。」

 フォレスタ北部は、ホットエール。エールモビールと違って変に甘い麦茶の延長みたいな味でしかも…ホップの発見には至ってないらしい。

「後、あの地域は珍しいものが全部貴族に奪われるから…酒も隠れて飲むから、情報収集も手間が凄い掛ったぞ。」

 シーアも説明していたが…かなり酒は…無いようだね。

「マルワール帝国は…酒はワインだね。北部に産地があるよ。という…話を大下一行から聞いたけど、水が豊かで酒はあまり見なかったってさ。調味料的立ち位置だって。」

 マルワール帝国…千鳥万花の領域であるマルワール帝国にはなぜか僕たちが入ることができない。本来領域なら全部無条件で転送できるはずなんだけどね。しかもそこから入れば…当然教授でもないと、相手にばれるから…今の魔王軍の状態では向こうの領域に対する調査は、入ったことがある人の証言しかない。そこで聞いたのが…前に食肉ダンジョンに対するレポートを書いてくれた大下一行だ。こういう時に泳がせた勇者がいい仕事する。…でもマルワールは地図上では南北にかなり長くて蛇みたいな黒土をしている。優ちゃんも調査は難航したみたいだ。

「ザガートン南部については…調査は…ほぼ得られませんでした。向こうの内乱が非常に…致命的状況を生んでいます。」

 最後のハーリスの言葉もきつそうだ。

「まず盗賊が横行して、しかも、場所によっては略奪で村々が壊滅しており、村のあった地域が丸ごと消滅して証言皆無…又は調査困難となった地域が多くて地域に元々あった失伝した技術がかなり多くて、暗礁に乗り上げています。また、盗賊の多くも食料を奪って全滅させる事例が多くて…どんどん地域にあったはずの街道も…獣道になっていく事例が多くて…あの地域はどんどん文明衰退をしている模様です。」

「やばくない?」

「確かにナオが聞いていた、ユリス王の証言通り、食料は今や戦略物資となっていて。しかも他国…リラシルトからの砂漠を渡ってでも食料を輸入している国家が多くて…それがさらに略奪を加速させています。」

 最悪だ。それ。でも食糧問題…ダンジョンを使わない…なんて方法で解決できるのか?

「早急な対策は…難しいよね。」

「過干渉の可能性が高いです。ギルドの方もこっちへの手助けは方針次第ですが、肩入れしすぎると、敵が増えて…逆効果の可能性が高いですℓ」また、こっちの全財産をつかっても・・・状況維持が限界の可能性が高いです。」

どうしたらいいんだ?これは?

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