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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP13 戦略的ダンジョンの立ち位置

 調査を報告に訪れると・・ユリス王は渋い顔になった。北部が危険地帯であるからだ。僕はモンスターの観点で当然回収したけど、扱いが植物であり、モンスター系列じゃない。ウォーキングプラントにした場合…対象にならず、あれは”樹木”扱いだと分かった。で、トレントにするとまるで樽が歩いている感じだった。そして、何より。周囲の他のトレントの動きが鈍り、動物はまともに動けなくなる。…運用注意のモンスターだった。

「そんな事に…酒の池…ついでに臭いは?」

「あまりに強い臭いで表現できないって。冒険者も退避させたけど…危険地帯だけどどうする?」

「森を焼き払うって選択はまずいんだ。ここで中断だな。」

「なんで?」

「この辺は荒野が多くて、北部の森がこの辺では唯一の…ダンジョンも運が良ければ植物もあるが、あそこは食べ物を落とさないからな。そうなると北部の森の…浅い地域だけが食べれそうな果実とか、草とか生えそうなんだ。そしてこの辺は現在、食べ物に対してかなり機敏だ。だから、益もないのに森を壊したくない。」

 なんか厄介なことになりそうだ。

「何でよ、危険地帯でしょ?」

 ついてきたリューネさんも気が付いてないようだ。

「森は、果物が取れるという点においては…貴重んなんだ。まえのスタンピードとか戦争では食料をそっちが出してくれて有り難いが食料は戦争に必須の資源でもあるだぜ。そしてこの変な精霊信仰で。精霊は森に宿っている。それを壊すというのは元住民の心情を…悪化させる。何より…こいつもその森でこの精霊を見つけたんだ。」

 女性の護衛のわきには炎の精霊と言っても大きさがマスコットだけど存在していた、この辺の魔術形式は珍しいもので、テイマー型の魔法方法で、精霊に魔法を頼んで使ってもらうと言う物だ。この魔法形式は普通の魔法使いに比べて、かなり有利だ。まず魔法を唱える前段階でお互い…有効憑依の状態になる。そうする事でお互いのMPが使える、この状態になりさえすれば魔法について覚えて無くて、前知識なしでも精霊側がMPを自動に使えて、MPの量次第だけど精霊側も魔法を簡単に唱えることができ、手数も2倍。そして精霊側は肉体を使って触れたり遊べる。そして、人間の内部に潜むことで、精霊側は人間を盾にできる。そういう意味でお互い利点はある。この憑依可能か不可能かというのが。地味にダンジョンにおいては戦力の増強になりやすい。柳田さんも最近はこの憑依する側、される側の2種で戦線を組む計画を立てて、育成計画をしている。

「資源、戦争…大事なの?」

「…ここの国…周辺国は今は冒険者が強い上に戦力カウントしてるから手を出さないってだけでダンジョンから出る魔法という武器を欲してる。それが手に入るダンジョンとかな。」

「でも食べ物はダンジョンから…。」

「それを大々的にやられると今度は農家が損をする。漁師もだ。だから…ナギサと相談した時にここのダンジョンから食べ物を出さない事にしている。」

「それは…。」

 確かにリンシュメルトは、今は食べ物も出せるけど、ドロップからの食べ物は出していない。動物はダンジョンが回収しないというだけで。そして何より確かに周辺貴族領の多くは麦などを清算していて、それを売る商売をしている。肉も…肉が非常に少ないからダンジョンから出そうとしているだけで、食料関連は

気を付けている。

「ごめん。」

「いいや、こっちの方針だ。食料関連は変に弄れば・・問題が多い。そして、食料が出ると言われたら…大方ここを狙う周辺連合軍ができる可能性が高い。それと…俺は戦争したくない。勝てるとしてもだ。」

 …戦争したくない…か。

「そこまで意気地なし…でもないよね。」

「戦争に勝てば大国と言われるさ。ただし…あんたらでいう、勇者大陸の結末が来るとみてる。人口減少と…それに伴う経済縮小が…ひどくなるな。」

 確かに、リンシュメルトが多き伝手もザガートン国の首都化程に…人口はない。経済規模だけでいえばザガートンやリラシルトの首都関係の方が大きい。リンシュメルトは立派ではあってもだ。

「それが可能な力…魔法はどの国も欲する…でかい力だ。この国の精霊も。そういう意味では切り札だ。だから冒険者には伝えてない。」

「伝わってる精霊の数は?」

「あの連中を見たら…大方抑えるのは無理だから言うが…分かっているのは火、水、風、土の4精霊だ。そのうち水と土は…見つかっていない。風は…いるかもしれんがほぼ伝承でのみだ。」

「それ以外もいると…」

「そうみているが…連中から接触してこないと契約できないからな、偶然が絡むのがでかいんだ。火の精霊も燃えてる金属や炭を見ているのが好きだそうだからな。」

「分かった。」

 なんか、この結論は珍しい。でも…酒か…色々ありそうだ。

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