26-SP12 それは池と言うより壺
そして数日たつと…調査隊からの…今回は冒険者1パーティに依頼して職員という形でハイエルフの受付嬢ミアック場が雇って…北部の森についていた。大体2週間ほど調査にはかかっている。
「ここが…酒の池。」
僕達、および魔王城にいた全員がその映像を見つめていた。ミアックの頭の上にダミーコアを掲げてもらい、映像を移してもらっている。
「凄い臭いだぞ、臭い。」
ついてきた男性の冒険者が顔の半分以上を布で覆っている。
「これは…。」
北部にある池の様子を見ると…それは…少しよどんだ紫色と言っていい水の色をしていて、映像からは感知できないが…全員の…ミアックの顔さえも歪んでいた。
「何だこれ!?」
「これ…。すぐに逃げましょう!」
ミアックは急いで…引き返すように指示を出すけど…。
「あの!あの!」
ついてきた冒険者は達は口を布でふさいだまま、動かなくなっていた。これ、
「行ってくる。」
ハーリスが急いで門を調整すると…お姉ちゃんが物陰から飛び出して…そのまま逃げだすことに成功した。が…これどういう事だ?口を布で覆っても動けなくなるとか…これが…酒の池…。
それからお姉ちゃんが・・・お姉ちゃんたちが人海戦術で照査したところ、酒の池は…重複危険地帯だと分かった。それを生み出したのは…野良のモンスターだ。
エルポンスイープTIPS:食肉植物の一種で壺状の形状を持つ。ウツボカズラに形が似ているが体の半分以上は地中に埋まっている。語源は”エルフの便所”という意味。その液体はエルポンスィープの樹液で発酵しているがその発酵液を養分として葉とかにおいてさえも酩酊効果を生む。群生地域は第2種危険生物指定。
と言う物だった。この植物体長最大10mで人が埋まるほどに大きい物もあったがその葉っぱが問題で、それがすり鉢状になった池の奥に蓄積して酩酊効果を生むエルポンスィープの葉っぱが蓄積した池になっていた。後、僕もサンプルを持ってきてもらったけどすさまじく甘い匂いで、地中から吸い上げた養分を壺の
内部に貯めてそれを濃縮して体内に貯える習性があった。ではどこが問題だったのか。この液体…外気に触れて常温だから、内部は雑菌の宝庫で、それが養分を糧に発酵を起こし、それが周囲の生き物を酩酊させ…。それを壺内部に誘い込んで、生き物を消化していく…という人間さえ喰う植物だった。現代社会の危険植物なんて目じゃないくらいに危険生物だなこいつ。ただしこの特性、品種改良を繰り返せばいいものができるかもしれん。そしてさっきの種が酒になる植物の話もある。研究してみたい。・・・と言うかリストを見るとエルポンスイープの進化先が。かなり濃い。
クッカード= 邪心の種子LV30+エルポンスイープLV30+クッキングマシーン
エルプルギス=サンドワームLV30+エルポンスィープLV30+世界を喰らいし獣LV30
というか邪心の種子って…後クッキングマシーンは…それっぽいものはなかった。というか、意味が分からん。いずれ…。解決してみたい。が酒だけでこんなになるなんて…




