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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP9 酒が実る世界

「とりあえず…もちかえらせてもらうわ。」

 南さんが仕切ってくれてよかった。僕こういう時だと、相手が相手だけにやらかしそうで怖い。

「…まあ、これはすぐに叶いそうにないのは分かっている。それに条件がそれなら…私達の方からも使節団を派遣しよう。いいわけか…ダンマスも不自由な物だな。」

 黒川もしみじみと言っているが…。

「こればっかりは私達が…私達も神様と敬われて…いずれと考えているからよ。」

「ダンマスは…コアがやられない限り不死であり…って事か。」

「最近の報告で引継ぎが可能って事は分かってる。そして引継ぎが終わったものは、その生命体として…適切な生になることもね。」

 ナギサさんと後は教授の操作で分かったことで…ダンマスの継承が終わっても悪影響はない。ただし普通に死ぬ。

「…条件はあるのか?」

「あるわ…最低でも…コア側が承認しないと駄目って事。最低でもコアを説得してコアが作業してはじめて成立するわ。」

「…そうか…。」

 何か、詳しく聞いてくるな、何かあったのかな?

「まあいい。それで…ギルドに関しては…って事だな。後は祭…。」

「そう言えば縁日に手慣れてるけど…実は勇者大陸側にはお祭りの概念が…あなた方以外で聞いたことがないわ。」

「年末のあれは?」

「私達が自発的に始めたって感じ。」

「まあ、この辺はエポキシ酒が表に出ないだけでよくあったからな。」

 エポキシ酒?

「何それ?」

「この辺の雑草というか…臭い荒野の草原に生える草でな。」

 黒川さんの説明の間に…ギルドカード経由でハーリスからの鑑定結果を調べた。


エポキシ酒tips:古代における代表的な酒でエポキシ種と呼ばれる種を果物と水を足した液体に付けて栓をすることで酒になるという便利な種。群生地を求めて各部族で戦争になったために、これが”戦争の火種”の語源と言われている。ただし、発酵での旨味は種に含まれる栄養の高さによる。


 なんか知らない種が来た。

「これの群生地を村で囲っていて

「それ売れないの?」

「それが結構な種類がある上に腐るのが早くて採取してから三日で完全に使い物にならんくなる。また…発酵も早すぎて一年で…樽の中身が全部腐る。その上に結構村によって味が違うからな。まえのそっちの宴会の際に酒がないのは何かあると思ったが…そうでもないのか。」

「こっちに聖女水はあっても…そのエポキシ種はないわね。けどそれって鉢植えが作れれば移動できない?」

「…おい。」

「は、その辺の技術がない為に検討もしていません。それに各村の村長の多くはこの種を秘匿しています。」

「村の権威付けって奴か。でも酒のできる種。特に…豊穣の神が喜びそうだな。」

「エルフはそういう意味ではアルコール分の低い酒のほうが好きで、そっちにはなじみがないね。」

 ネルたちはブランデーの製造をしているパルミダークではエルフが樽を選別したエルフぶらっとど呼ばれる酒もあるが、あれはエルフは飲まない。木を切った匂いが少し苦手らしい。専用の酒の開発も…エルフの特性的に水安全神話というのがあって水で洗えば何でも安全と思うという風習だ。が…これが地味に酒の育成に問題を産んだ。エルフ的には木の実のフレッシュな…ブドウなどのジュースは大丈夫だが、アルコールはだめだったりする。保存料を割り切ってさえ4%を超えると吐き気を催す。その為にエルフの用の酒…ではなく、元々エルフ的には水が綺麗じゃない場所には寄らない。住まないというのが徹底されていてダークエルフだと酒は飲めるが今度は味覚が薄くて…根菜関連以外は…味を感じないらしい。その為にエルフに置いての共通産業はなかなか…育たなかった。

「確かに…エルフではこのエポキシ酒はだめでしたね。」

 さっきの話だと、むしろエルフはそのエポキシ酒は見たら全部焼き払いそうだ。森をダメにしそう。

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