表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
1430/1810

26-SP6 礼儀は時として異様に映る

 そして建物中はなじみ深い木の床の板でちょっと目が粗いので、靴下が無いとざらざら来るけど。お姉ちゃんもリューネさんも関心しきりだった。そしてしばらく歩くと…テーブルがあった。そこには全員が起立したまま…結構な人数の人がいた。その中央にいたのが…女性2名を控えさせた‥魔人連合のトップ

黒川さんなんだけど…全員が黒いスーツ(女性込み)でむしろ違和感しかなかった。

「ようこそいらっしゃったな、ギルドの衆。改めて…魔人連合総長…黒川と申す。」

「俺達はここのしきたりを知らんからな。礼儀を期待するなよ。」

 ドルカスさんが前に出て一言言った。

「だとしても仁義を切るのがこっちのしきたりゆえ、我慢していただきたい。」

「どういう事?」

「あの体制は…その道では有名なポーズだ。本当はここでお互い仁義を切り合い…挨拶とするんだ。知っている奴は同朋であり…それ以外は全部外様。そういう意味だ。」

 なんかすごい礼儀が来たな。

「そっちはこっちの肩書は…。」

「この周りの若い衆は知らない故…せめて名乗りだけでもお願いしたい。」

 リューネさんが口を出そうとするのを黒川が遮った。

「…少し、控えに戻っていい?」

 ちょっとまずい、名乗りはどれを使ったらいいのかわからない、せめて作戦会議したい。

「分かり申した、では玄関に戻って…良かったら改めて声を上げてから:・・そこのふすまを開けていただきたい。」

 こういう時に…妙に礼儀正しいな…軽く会釈すると、少し聞こえなさそうな位置まで戻った。

「どういう事?」

「…分からん。」

「いや、名乗りって僕たち何を名乗るの?」

「いや、それはまあ…。俺達は山岳同盟だな。」

 ドルカスさんも軽くうなずいていたけど、

「あ、そういう訳ね。確かに悩むわ。」

 僕たちの立場的にいろいろ名前がある、例えばダンジョン”地下室”の主とか…魔王軍代表(ハーリスさん命名)とか、王のダンジョンマスターとかいろいろだ。ただしこの名乗りだけでも相手に与える情報が多すぎて…王のダンジョンマスターは名乗ったんだよね。後亜人同盟のオーナーというのもある。

「確かに元勇者一行だけとか…まずいよね、」

 南さんもよそ様の態度ではあるが、警戒を緩めていない。

「確かに…何を名乗る?私はいいけど。」

「あまり威張りたくないけど…普通に名乗るよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ