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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-SP4 ダンジョンの有無と国の空気

 イツキさんも、ドルカスさんも感心してしきりって感じだった。僕でもそうだ。

「今ではフォレスタ西部は亜人同盟以上に亜人国家だと思われます。」

「で、そこの反目しているのが…水木の地域か。」

「まあ、あっちはおもな産業も少ないので、お互い攻めないならそれでいい敵な感じでしょうね。」

 という事は基本…その遥さんの地域以外全部占領した魔王国がフォレスタ西部を全部支配したという意味では食料はともかく今後の伸びしろはかなり大きい。

「フォレスタ南部は凄い事になっているな。」

「でも政治的にはこの謎の防御を誇る商業連合、領地が一番大きい魔人連合、食料を握った千鳥万花の三つ巴ですね。」

 ハーリスの説明はありがたいが、頭痛い。

「…聞いていい?食料は魔人側はダンジョンから出してるよね?」

「ダンジョンから出せる食品は基本肉です。野菜や穀物が薄く、そこを千鳥万が側のマルワール帝国が輸出しているので、関係悪化が起これば食糧事情でも

不満が爆発して…またも動乱になる可能性も高いです。」

 お姉ちゃんの第一声とも思える質問もぱっと返されてしまったけど、ほぼ大陸南部覇権国家だな。でも自治権多めの配分だから、傘下のダンマス側の力が強いって事か。


その後…水木さんに聞いた話も大体一緒だった。ただし黒川側に賛同しない理由もわかってきたし、水木さんがギルドを自分の国側に招致しない理由も分かってきた。この国側には”ダンジョンがない”のだ。というより、水木さんの領域に…ギルド側のギルドゲートで移動してきた時に驚いたのが…水木さんの国の方が…中世ヨーロッパ風建築とお城であり、一定の理解はあるものの、水木さん側はダンジョンも隠れ家以上の経営をしていなかった。だから貧乏で…亜人同盟の初心者枠にずっと入っていたらしい。だけど街の感じが…

「いやあ、凄い牧歌的でのんびりしていて…平和的異世界だわ。」

 今回の使節団は僕とお姉ちゃんとリューネさん。ギルド側としてイツキさんとミリーである。

「そして港は近隣と近海貿易でつながっていると。確かに…ダンジョン入れたくない方が分かるな。」

「で、でも、儲けないじゃん。」

 ミリーの方も

「…儲けなんていりません。愛している人がいますし、平和であればいいと思っています。」

 そう言っている水木さんは彼氏がいて、すっごいラブラブなんだ。僕たちは水木さんの知り合いが船で来たことになっていた。

「でもイーハ商会はあるんだな。」

 イツキの言いたいこともわかる、ギルドは商会だから噛ませてくれてもいいんじゃないかって事だ。

「ここは貿易港でもありますので、普通の商店規模ならいいのですが、許可を出しているのですが、この国は寒い事が多くて…籠りがちなんです。」

そう、南部の土地って基本”南半球”の温度帯となっている。北部は北に行くと寒さがきつくなり、南部は南に行くと寒さがきつくなる。そして水木さんのいる地域は地球でいう北極海沿岸国家と言っていい地域に存在している。あまりに厳しい自然である。

「ですので…ギルドを招いても暇だと思い…申請しませんでした。もし必要なら…。」

「いや、いいんだよ。」

 ミリーも力強く首を横に振っていた。地味に虫とかって…温度に寄る種族制限が多いらしく、寒い地域は嫌いらしい。短期間は居てももいいが暮らしたくないという感じかな?

「一応、イーハ商会側とは港の貿易を行っており、食料を輸入してますので、」

 ここに来ても千鳥万花の食糧か…意外と手広いな。

「後、この国は狭くて…一日もあれば魔王国の国境に着きます。」

 …一日ってここ以外村とかも無いって感じか…

「ささ、早速行こうぜ。」

 査察してから…色々考えよう。というか、こっちは基本寂しい地方が多いな。本気で。

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