26-111 普通のダンマス 人が余らない貧困
本来は融和的な交渉をしたかったが、結果として交渉(物理)となり、大まかな範囲で妥結を得る事が出来た、ついでにこの件に…わざと作ってもらった”割符”を用いて確約してもらった。お互いが、この割符を持つ限り…相手の契約を履行する事だ。まあ、向こうは大方知らぬ存ぜぬだろう。要求はダンジョンの解説について、国は最大限こちらに優遇を図る事。そしてダンジョンを民間開放する事。そして、出てきた金属を村の入り口で買い付け、それをこちらが適切な値段で売る事。その金属は国に独占的に販売する事…そして、ギルドの解説を2か所で許可する事だそして、これに伴い、ダンジョンの入り口に”村”を建築。そこで金属加工をして、加工しつつそこで門番をしてもらう、一階もこの際、変更でボスルームにゴーレムを配置。それ以外は外に出ないようにスポナー中抜きゴーレムだけを配備した。ゴーレムにはちゃんと、警備の人間を見たら襲い、見えなくなったら、ダンジョンをうろつくように設計をした。そのうえ、ダンジョン内で数をカウントし、一定以下にならないとスポナーが起動しないようにした。…マギアの手動である。その代わり、入り口のオーガ達には肉を狩り、農場で麦の生産をしてもらう。食料をここで生産してもらう事で、門前町の村に食料を卸す予定だ。ただ、生産は誰がするのか、という話で問題になったが。そこに結論は出ないので、元奴隷組から4名雇用して、二人に村長、そしてあと二人にはギルドショップを担当してもらう。
「でもいいですの?」
「計算ができて、会話ができるならだれでもいいわ。それに、あなたたちはもう訓練したんだから。」
ギルドショップに配置したのは、あの…曰く付きの貴族様だ。今回は貴族のスコーブ付き”従者”として雇うという契約で、彼女の従者3名共々雇う事にした。礼儀作法だけでもあるだけ人材がいない今、貴重な人材だ、性格は知らん。
「とりあえず私たちの部下として、お願いするわ。後、ここで金属の買い取りと、これ。ピッケルね。これの販売もお願い。一応これもお願いね。兜、」
今回に際し、適当造りの鉄兜の下に布を数枚引いて、釘打ちで固定した疑似”安全第一ヘルメット”を制作した。そしてピッケル。一応他の冒険者(奴隷組)には、地下の調査を依頼してある。
「いいですけど、ここは閉鎖された鉱山では?」
「そうよ、そこの再調査依頼でしょ、鉱石が出たらここは鉱山街として発展するわ。そこで、ギルドショップとそこの常設依頼書。が重要になるのよ。」
ギルドの壁に張り出されたのは常設以来”鉱物販売”である。一応国には独占販売と言ったが、”冒険者が勝手に持ち出した分”に関しては見なかったことにする予定だ。そうでないと大方鍛冶町が干上がる。
「買取ですか。」
「一応私も事前調査したのよ。そうね、そこで謎の入り口を見つけたの、あの水場に似た入り口がね。」
「水場…ですか?あの?」
「ええ。だから。彼らを行かせたわけ。私は魔法とか教える仕事があるから…前に出るわけにいかないんだって、男爵様が言うのよ。」
「だとしたら。」
「そうよ、この…ダンジョンという存在がここにあるかもしれない。そうなれば冒険者の出番よ。後、鉱夫も欲しいけど…。冒険者が掘ってもいいはずよ。」
「…冒険者って何なんですの?」
「何でも屋の一種よ。どこかに専属になるなら、そっちの方がいいわ。危険地域に行くのでも…報酬が安定するもの。」
「・・・あほらしくなってきましたわ、まさか、固定で雇われる奴隷のほうが身分が高そうに見えるのが冒険者なんて思いもしませんでしたもの。」
「それ、ギルドに登録する人に絶対言っちゃだめよ。」
「それはもう。あなた達、ここで稼ぐわよ。」
「「はっ。」」
従者二人が、建物を掃除しながら答える、




