表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
1415/1805

26-103 普通のダンマス 侵入者

 その日の夜の事だった。侵入者アラームがけたたましくコアルームに鳴り響く。それに合わせ、ダンジョンは防衛体制に移行する。

「やはりか…。」

 俺はコアルームの…どうにか中世一般家庭のワンルームホームな部屋の隅に、モニターを出させている。

『侵入者は6名。現在、水場入り口を探索中。裏口には2名が向かっています。』

「紋章は確認できたか?}

『認識パターン照合、子爵級となります。』

「やはりか。」

 スコーブからの報告で”ダンジョンに向かう国軍の順番が決まらない。”と聞いて急いで、貴族名鑑を取り寄せさせた。と言っても、書きなぐりの木簡だったが。これを基に誰が来たのか調べれるようにした。…分かるだろ、抜け駆けだよ。当然ありうると思って”奴隷商人”の現状を確認して、”機能していない”と分かった。今のスコーブはまかりなりに男爵位と商人証を持つ貴族だ、そいつをかませれば私兵の募兵と抜け駆けが上層部にばれる。それにネルたちが置き土産で”少数精鋭でないと攻略が難しい暗闇ダンジョン”と説明していったのだ。自分たちの部下だけで来る事は分かっていた。ついでに大軍での進行はあのスラム街一掃の騒ぎでばれている。だからこその潜入だろう。

「でも遅かったな。」

 ダンジョンには誘因機能がある。だからこそ、いつか誰か抜け駆けでいいから来ると思っていた。画面を見た感じでは見張りの兵士は殺されていた。…回収しましたよ。当然ね。

『大方、王とやらの承認待ちで。そうでないと正式な手柄になりません。』

「では、警備レベル2を展開してくれ。今後はアラームは第2層突破にしておいてくれ。今回は確認する。」

『了解しました。』

 モニターから見た感じの侵入者は6名だが、裏口から繋がるドアの先に入ると、その石畳に驚いていた。


 結局、子爵部隊は第2階層にたどり着くことなく、ゴブリンたちにむさぼり殺された。食えない鉄の鎧(貴族謹製)も回収した。かなりほくほくだ。まあ、それから三日で7回は襲撃された。元々破棄予定のこのダンジョンではあるが、ただでやられるのは嫌だ。それに、あの貴族どもは住民からすれば”寄生虫”でしかない。なら殺して、ダンジョンがソウルを有効活用したほうがいいと思った。が、討伐されないと困るので、ある取り決めをした。それが警備レベル1と2だ。警備レベル1は正規軍が来た時にやられるように

スポナーを停止、現在はダンジョンの出入り口が三つあるので、水場奥のわざと明けた終着の部屋以降の通路を閉鎖。そして、その奥で謎のメイカーゴーレム(ボス)がいて、ゴーレムを召喚して戦ってもらい…討伐されればそのままこのルームを閉鎖。モンスターも出さない上に、全員が出たら消滅させる予定だ。警備レベル2は抵抗して、内部のスポナーをフル活動。ゴブリンの無限湧きを行い…ゴブリンを増殖させる。ただ、ダンジョンの外にモンスターを出すとまずいので、ダンジョンに微妙な傾斜をつけて侵入者を全滅させたのが発覚したら、入り口から水を流してゴブリンをダンジョン奥に押しやる。そして、そこにラビット肉を投入させ、ゴブリンを固めたうえで出入り口を閉鎖。実は、餌を与えない方法を行ったら、共食いを始めてかなり狂暴になった上にダンジョンの地下を目指し始めたので、メイカーゴーレムに殺させる羽目になった。なので、ラビットエリアに言った人間たちに捕えてもらったラビット肉の一部をこちらで放出し…攻めて殺し合いをしないようにさせた。餌付けって奴だ。

「でものお、儂らの出番がないのは困るぞ、」

「うが。」

 オーガコンビが言うのもわかる。一応彼らには俺達の最悪避難先である。”郊外の豆腐ハウス”に住んでもらいつつ、鍛冶でいろんなものを作ってもらっている、レベル5の鍛冶師はかなり貴重らしく、いろんなものを鉄で作ってもらった。

「でもな、一応訓練させているだろ、」

「でもな、実戦とは違うぞ。」

「うがうが」

「本来はこういう時に他のダンジョンにバトルを挑む話なるんだが、うちのダンジョンが思ったよりポンコツでな、すまない。」

 こういう、暇なモンスターの訓練の為にも、ダンジョンバトルを挑むべきなのだが、うちのダンジョンが、相手に申し込む言語が理解できないため、ダンジョンバトルの申し込みができない。ついでに無言の場合は…どうもミスと判断して”取り合わない”らしい。なので、できない。

「後、こっちの建築もそろそろ終わるぞ、向こうが完成しそうだ。」

「そうか。ついにじゃな。」

「うがー。」

「ただ、思ったより近い。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ