26-100 普通のダンマス 貴族対策
「狩人が狩りに出かける時と帰る時に”人頭税”を要求しやがったんだよ。」
「は?」
本来、人頭税は一年で払う分で一回税金の徴取を行えばもう一年は要求しない。しかも顔は大抵門番が覚えている。しかも出るだけで銀貨7枚?入ればさらに7枚?肉が取れない時も猟師にはあるんだぞ?
「元居た門番を”事故”で殺して、あいつらが占拠したんだと。で…公爵も市民が出ないと飯が食えないだろって反対したら、”我が領の商人を寄せるのでそのものから買えばいい。だから気にする必要はない、むしろ忠誠を誓わない国民は悪。”だそうだ。」
スコーブのいらつきもわかる。自分らをぼろぼろにしておいて、それだと。狩りには行けないだろ。肉が無いと元気でないぞ。
「公爵も抗議したが、仕事をしないで閉じこもっている軍閥共の仕事してちょうどいいと許した。そして、あの監獄みたいな制度になった。」
ただ、ここは聞いた話7万人はいる都市らしく、それを承認が運んでくる物資だけで賄うのは無理に近い。通貨も…あ…。
「でこの辺は元々鉱山が多いんだが、そのすべてを”通貨”として鋳造し、いくつもの鉱山を掘り尽くしたんだ。そのほる人材の為に…村をいくつも潰して奴隷からの鉱山おくりにした。
流石にそのために山賊のまがい物みたいなこともやったさ。まあ、愚痴だ、この辺は。それでな。」
そこからがさらに追い打ちをかけたのだが。そんな貴族どもが聞いたのが二個隣の国”グランハイム”の魔法王国としての立国と魔石という戦略兵器だ。ゴーレム作成にどうも材料があればMPの節約が可能でその材料に”魔石”が含まれる。大きさにもよるが結構多い。その為最近でき始めたこれは非常にこの辺では高値で売られている。…というかスコーブが襲われたのって
「よくわかったな。俺が襲われたのは、あいつらの借金踏み倒しと”功績稼ぎ”だ。流石に公爵が説明して踏みとどまらせてるが、いつ暴走するかわからん。その上処罰だけでも・・・調べて1/3になる程度まで、悪徳貴族を処分しているそうだ。それでもあれだ。が、その連中があの”ダンジョン”かもしれない所に入って魔石を独占してしかも…踏破した功績が欲しいと、国軍を率いての占拠を申し出たんだ。ほぼ全員の貴族がな。」
「は?ぜんいん?」
「公爵様は武門でないからやめると言ったが、それ以外は全員だ。ここで覚えが良ければ軍での扱いが良くなるからな。魔石を売っていい飯食えるならなおさらだろ?」
「確かに、って事は魔石出さないといけないのかよ。」
「その辺は任せるが、どちらにしろその順番決めで乗り込むんだと、冒険者は雇うかもしれんが、順番が決まってからだろうよ。」
「本気で死んだほうがいいんじゃねえか、その公爵以外。」
「俺もそう思うが、公爵も仕えてきた人間だ。殺すにはいろいろ考えあるんだろうよ。でも、この順番争いも下手したら、いつ決まるかわからん上に抜け駆けもありうるっていうからスラムの連中が心配だぜ。」
どうも、今回の件で兵隊が荒らしまわった後の平地になったあのスラムにはほとんど人が戻ってこないらしい。逃げたのも問題だが…人的被害は甚大だな、これは。
「なら名案があるぞ。」
「なんだ?」
「猟師なんだろ?狩りに行ってもらえばいいんだよ。」




