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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第4章 魔王による勇者プロデュース
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6-22 VSヨミ

「戦闘だけどさ、俺の銃はどうする?」

 まずは南ちゃんのプライベートエリアの端に穴を掘ってそこに僕のダンジョンを置かせてもらった。ま、一部屋で、マスタールーム一個なんだけど。

 まずはシャラを除いて(シャラは検証があるので、幼児の姿に戻ってもらい、ナッツに背負ってもらってる。)後は南さんだ。この人は基本戦闘しないので、普通の杖に服だった。

「まあ、上位に行くと、外見自由でエンチャント付けば何でもいいので、武器は関係なくなるし、そういえばシャラで、”銃”を思い浮かべれば。”銃”が作れる。但し知識がないとそれっぽいものまでしか作れない。それが、魔力変換の武器作成の欠点。知識とスキルがないと価値が上がらず、大したものができない。」

 実際会談中に聞きだした。開発中のリューネのサブマシンガンは割ってみると中は筒と弾置き場だけの単純なもので、中に魔力を充填し、力業で打つ。というボール投げてるような作りだった。それでダンジョンの床割るんだから恐ろしいパワーだが…。ただ、銃を撃つ仕組みを理解してなかったらしく…。MPの価値で強引にやりくりしてたらしい。やはりと思ってしまった。

「きょきょみゃで来て勉強何でゃ…。」

「僕が知ってるスポーツ選手もみんな勉強だよ。そうでないと勝てない。力が一緒なら付加価値で勝つ。勝つためにはみんなそうしてきた。知識一個の差でも勝敗には常に影響する。それは

異世界でも変わらないよ。」

「まあ、そういうこった、大人になると、あの時勉強しとけばよかったって思うんだよ、特に本読んだりさ。今は時間もある、あんたらはやり直せる。ま、俺もやり直してるわけなんだがよ。」

「ですわね。で、ここから何をやるんで?」

「ハーリス先生で座学してもらう。」

「え?」

「とりあえず、勉強を僕の地下室でしてもらう。で、その間に南ちゃんに、魔法の部分と、あと学術を取ってもらう、先生はハーリスで。体術と後。」

「はい!」

「まずは知識をつけてもらって、それで”実践”する。それの繰り返し、ついでにぼくの部屋で休憩もしてもらう。」

 タイマー10倍でね…。本当は僕の部屋のほうで戦闘訓練もしたかったが、そこは…DPの増減が入るのでダメ。という事で、戦闘は南ちゃんに作ってもらった。ついでにこれで経験値が入るの

もわかっている。”経験”の部分には教えられるも関わるからだ。

「そういえば何でもいいんですか、学問は。」

「はい、スキルはこっちで付けて、それで教えます。皆さまは何を教えていただきたいのか言っていただければそれで。」

 これ、実は長谷川さんの最初の襲来やエルフたちにやったことそのままだったりする。この方が、経験値効率が良かったのだ…後でわかった内容だけど。これでまずは知識を持ってもらい、実戦

で調整する。これを繰り返して、”自分の最適”を見つけ出すのだ・・・。僕もママとかにそうなって欲しかった。やめよう。

「ついでに向こうで寝泊まりするように、部屋もお願い。」

「はい。では皆さん。こちらに。後幹部の皆さんも一緒に研修を受けてくれると、なおいいです、こちらに、防衛はナオ様、お任せいたしました。念のために、サブは起動しておきます。

何かあればそれで。」

「後、聖女のシナリオ用に仕込みお願いできる?」

「…わかりました。…手配しておきました。、監視は少し薄くなりますが、できるだけ、急ぎで仕込んでおきます。」

「わかったよー。」


 僕はみんなを見送る。タイマーセットして、後は部屋の増築と後は経験値の仕込みいれておくか…。軍隊創設可能なので混成が、OKと…なら果樹園でいいか戦闘力は後付けでいい。

必要セットが早熟LV6(5000+1000)+栄養成長LV5(25000+500)+魔素栄養LV5(22万)+トレント(2万)、大体27万として、これ以上はファクターがないと

無理…だな…リンゴ、ブドウ、後、茶ノ木、オリーブ、みかん、イチゴがプラント扱いだから…。コーヒー、ココア、サトウキビで10.各一万で…。OK。これにの森魔法が付くので

これで防衛力は何とかなるはずだ。第一職業がないので、各それぞれ…えっと基本をつければいいや、戦士、斥候、狩人、魔法使い。アコライト…あれ?獣使いがある。じゃあ、各一万体ずつ

で余ったので、戦士、斥候を足し1万後は職人軍団で2万を頭割して、よし、これで”経験値回収のおまけに特産品部隊完成。

「サモン!レギオン!」

 と言ってもこの辺一帯に木が生えるだけである。10万本の。で、あとは彼らが育ってくれれば、木の実及び砂糖と、あと、これを使って軍団にこれを後で、外とかにおいておけば完成。

ここは南ちゃんのダンジョンだが、実際結構明かりが強いので、これで光合成は大丈夫で、疲労してきたら交換でいいだろう。さて、今度こそ僕のステータスを見よう、変わってるはずだ。あと

獣使いをセットする、ダンジョンマスターっぽい職業だな!


名前:高橋たかはし なお

種族:ナオ(レベル設定不可能)

職業:ダンジョンマスター:王(LV20) ≪獣使いLV1≫

HP:1

MP:0

STR:0

VIT:0

INT:2

MID:-1

AGI:-2

MAG:-2


スキル:統一言語LV6、人化LV4、繁殖LV10、商業LV1、交渉LV1、動物感応LV1

称号:真なる魔王(ナオ君専用だよ。中身は後で聞いてね)、年季の入った引きこもり(屋内での精神摩耗ー1)、商人(商業取得)、栄達の教示者。ダンジョンマスター、最後の望みを持つもの

ファクター:王LV9

所持金:44兆4722億6718万2586DP

装備:ちょっと小綺麗な服、木の靴(ミーア特製ソール付き)、サブコア(ハーリス:護衛)のネックレス


動物感応LV1 (生活系) 動物の言っていることが何となくわかる、必要DP 2000DP

交渉LV1   (学術系) 交渉時に好感度+1 必要DP 2000DP


 向こうのハイスピードの間にこっちも処理しておくか。すっごい称号に悪意感じる、みたのの最初以来だから向こうの10倍入れると10数年ぶりだが、第2職業経由でスキルが使用可能に

それに伴いレベルが上がればステータスが上がるようになった。が。ステータスの一部がマイナスになっているのだが?しかも昔よりステータスが減ったのだが?これはバグか?いやいやいや。

後、思いっきりレベル対策にナオとしてあって、レベルアップ不可能にされてる。ここまできっちり対策するのかよ…。人間と一緒なのだろうが…。自分。後、ステータス表記が本人問い合わせ

あれか…封印だらけって奴。というかステータスだけだと、階段から一段踏み外しただけで死にかねないぞ。怖くて…。が、これでスキルが付く。悩むね…。


『侵入者発見、侵入者発見、直ちに配置についてください、』

 

 これは侵入者警報か…今度直しておくかな、こっちも。あ、セバスチャンさんだ。

「急いで戻りました。コアもこちらに来てもらっています。」

【ナオ様、ハーリス様からの伝言です。できれば10Fに行き、最終防衛ラインに念の為向かって欲しいと、杞憂だといいのだが”ヨミ”だそうです。】

「なら、コアさん、10F以外ボスは退避させちゃって。僕は10Fに行く。で、10Fのボスは?」

「ボクさ。」

 そう言うとタキシードを着たイケメンだと思う均整な顔立ちのお兄さんが来た。そして、僕の脇にハーリスをそっくりの…いや、ハーリスにアホ毛が2本追加されたハーリス2が来た。

「神からの命令がある以上。最悪は全員消滅かと…。でハーリス様からはあなたの名代を務めよと。」

「僕たちが代わりに戦う。だから。君は後ろで控えてて。

「いいのかい?」

 普通に性格もイケメンだな…。後は条件か…。

「それに関しては、サブコアのハーリス5がエレノア戦法を用います。ので、少しお待ちを。」

 そう言うと僕の周りを白い空気が包み…そして黒いすっぽり覆うようなローブに包まれた。条件はこれで満たすはず。が、外側から見えないんだよな。しかもこれ、意識してか、肩パッド入ってる。

確かに外見上はばれないけど、、なんか…本当の魔王のようだぞ…。どうも周りの慌てっぷりからして、これは大方予想外のスピードでこっちに来てるようだ。少し歩くとすぐに隠し通路(関係者

専用)を通り、玄室をイメージした10Fのラスボス部屋に到着する。大方戦法は、拡大シャドウからの影渡りの連続とみてる、あれは密閉がないダンジョンなら速攻で出口が見つかる。なら

すぐにここに来る。

「だ、大丈夫ですかねえ…ちょっと怖くて。」

「大丈夫、君は死んでも次がある、僕にはないけど。」

 そして僕たち3人はラスボスの棺の前に陣取る。

【もうすぐきます!速すぎる!】

「分かった!」

 そういう間もなく、再度アラームが鳴り…裏ボスのドアが開く、そこには懐かしい”ヨミ”の姿があった。ただいつもの半笑いしたようなやんわりとした顔じゃない、敵を見る目だ。

「あんたが”聖女の安息所”のダンジョンマスターか?」

 やっぱり敵に回すと怖い。

「いや、僕はたまたま来ていた茶飲み仲間さ。もし、ここのマスターに伝言があるのなら僕が聞いて、伝えておこう。」

「怪しいな、そんなローブ来たやつが”茶飲み仲間”?」

「実際そうだから困る、言われてもね…。」

 やっぱり肝が冷える、実際魔力体もちで、攻撃キャンセル+高レベル闇魔法である彼女は眷属召喚によりレイスとかを呼び数押しするタイプである。がここはまだ”聖女”の浄化範囲内である。

なので、そこまで怖くないが。戦闘もしたくない。

「で、あたしは魔王軍幹部”ヨミ”情報担当って奴だ。で、あんたらにあることを聞きに来た。」

「なんだ?」

「あんたらは私たちに敵意があるか?ないなら、あたいたちに隷属しろ。傘下に入れてやる。」

 こんなスカウトなら、ふつう断られるぞ。それで返り討ちにあった連中も多いだろうな…。

「そんな高圧的だとどうしようもないけど…。もし断ったらどうする?」

「いや死ぬだけと言いたいが、私たちはそこまで、愚かではない。私は”今は”普通に帰るさ。」

 言外に潰すって奴か。これは穏健派が嫌うはずだ。

「そうだな、僕ができれば、マスターにとりなしてみよう、条件は”ギルドの偉業制度”の緩和。このままいけばこの大陸の”ダンマス”がこの制度で全滅する。それはいずれ、君たち魔王軍

にも来るだろう。だから、一〇日後に僕たちはある方法で確認に向かう。その時までにこれに明確な回答がない、又は進展がない場合は敵対する。」

「ダンマスが全滅する?」

「今この大陸にいる、”ダンマス”は魔王軍除くと6名のみ。最悪首に手をかけもっと無くなってるかもしれない。候補地も存在しないため、もうダンマスは発生しない。即ち、偉業達成者は

現れて一人。だからこそ魔王討伐する愚か者をすべて君たちが狩りまわっているか、僕たちを潰すつもりと思ってる。」

「なに!」

「そうすれば僕たち含め生存のために戦わないといけない。もし魔王軍が”ギルド”と結託してるならそれを君たちの意思としてみる。どうだい?」

「す、すす、少し待ってくれ。」

 そう言うと慌てて、下がり始める。そして、僕の姿をじっとヨミは見つめている。

「あんた、私にはもう…感じないかもしれないが…一つあんたの名前を教えてくれはしないだろうか…。」

「僕は”地下室”のマスターさ。たまたま来たところにキミが来たんだ。それだけさ。」

「地下室…あの…。」

 少し手が震えている…いや、何か気が付いたのだろうか?

「いや、分からん!が、それは本当の話なのか?ダンマスが絶滅しかかっている。」

「ああ。」

「57人ほどいるのだろう?まだ?」

「他の大陸にね。この大陸にはいない。そして、SNSでこの情報は伝播されている。後は分かるね…。」

 そう、もう魔王軍VS”他のダンジョンマスター”の構図は出来上がってしまっていたのだ。

「僕たちがいかに穏健で、平和主義でもこうなったら終わりだ。だからこそ、この改善点に対処できるか、君たちの器を知りたい。」

「あんた…もしかして…ナオと言わないか?」

「なんでそう思った。」

「何となく、話し方が似てる。」

 とけかかっているんだろう。だが、ここで手元に引き寄せればみんなを正気に戻すチャンスがなくなる。我慢だ。

「かもしれない。が、なんとも言えない。そうだね。一〇日後の結果を楽しみにしてる。」

「…わかった…持ち帰ってみる。一〇日後、ここに来ると思う。」

 ヨミの声は震えていた。

「そうだ、帰るなら…もし困ったことがあったら”魔王軍やめた”上で僕の所においで。相談に乗るよ。」

 神妙な顔だ…わかる。

「分かった、聞いてみる。」

 そう言って行きの速さとは違い、とぼとぼ帰るヨミの姿は印象的だった。


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