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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-85 普通のダンマス 新たなる敵

 俺の知らない所でついに”水場”を取り巻く環境が動き出したらしい。ドンガロー亡き後、水場はしばらくスラムの住人たちが占拠した。住み始めたのだ。がそこにスコーブの部下のごろつきを派遣し、占拠に踏み切った。というのも、あそこの水を売れば金になると商人が動く前に彼が抑え込みに行って、高値で売りつける予定だった。がそこで、スコーブが例の事件を起こした。いや、起きちまった。が、彼らは律義に占拠を続けたらしい。で、スコーブが指示を出し、人を追い出すと、俺が狩水場の改装に踏み切った。薪釜の

ボイラー室をつけて、”銅の水道管”も配置した。こうすることでこの水道管を薪で温めればお風呂が楽しめるようになる、排水溝から先はダンジョンで吸収。当然DPに変換出来るようにした風呂にした。その奥にダンジョンがあるのだが、その通路を拡張し、ゴブリン部隊を討伐しやすくした。どうも相手の満足度が上がると、DPの値も増えるらしくある程度は敵を倒させた方がいDPがたまるらしい。もう例のスコーブ邸ダンジョンという、3層のメイズがあるので、第一層の水場に防衛の重きを置く必要はなかった。なので

通路も広く、単純化した。ゴブリンスポナーはそのままだが…。

「貴族があの場所の確保に動きやがった。」

 で、このドンガロー達がいなくなったことで影響はいくつも出た。鍛冶町の居なくなった鍛冶街では跡目争いが起き連日の会議となった。そして、色町は、元々ナンバー2の女性がいたので、そいつが跡目になった。が顔役のメイリーンには貴族の上客(情夫)がいた。そいつが暴走した。噂話からどうも水場で行方不明になったことを突き止めたらしい。せめて遺体でも確保しようという事になり、水場に数人の衛兵がやってきていた。いつもは書類でごまかして、スラムに行ったことにするほど大嫌いなスラムに数年ぶりに役人らしき連中が押し寄せた…で内部を調査後に…水場の水を飲んだ後、立ち去って行った。

「確保は事実か?」

「ああ、どうも貴族の一人が、メイリーンに熱をあげていた。その敵討ちだと、周囲に漏らして、私兵かき集めていた。俺の所に兵隊集めろって命令も来た。」

「命令かよ。」

「貴族は上下関係が激しいんだよ。逆らえん。」

 一応スラムの顔役であるスコーブだが、例の一軒で”男爵”の地位を貰っていた。が、貴族街は住みにくく職場から相当離れたために、そこに行かず、こっちの奴隷商館で暮らしている。そしてここで昼と夜はラビットの丸焼きを食べている。

「でだ、仕方なく、部下を集めて、人をかき集めてるってこった。」

「ついに国が動くのか。」

「ああ、中にきっとメイリーンの死体…遺品があるはずだ。だとよ。ただ、貴族があそこに兵をおくるにはいいわけが欲しい。この国の兵士の多くは砦の防衛任務だからな。だから私兵を雇って突っ込むんだとよ。」

「じゃあ、連結だけ変えておく。入れていいぞ、」

「殺すのか?」

「殺せないだろうな、化け物に襲われて引き上げてくれればいい。ダンジョンをついに、開店するぞ。」

「ダンジョン…。」

「ああ、ダンジョンだ。俺達の本来の主戦場だ。長かった。」

 ダンジョン物で、初のダンジョンバトルまでここまで長いとか、嫌われそうだ。 今回のダンジョンはこうなる。


 1F第0層 出入口連結エリア、および外部施設。ダンジョン出入口は銭湯裏口に変更。

 2F第一層 銭湯及び第一防衛ライン ゴブリンスポナー

 2F第2層 人の大きさの標準メイズ。スポナー付き ボス メイカーゴーレム(量産型)

 2F第3層 ??? ボス、ガッツンとレイラ

 2F第4層 狭小通路メイズ ゴブリンスポナー   ボス、太郎と良子


 となる。後のフロアは0の連結先から、グランの店経由のラビットエリアとか、豆腐建築小屋とかは今回の戦闘に関係ないので放置した。あの辺の改装はもうしない予定だからなどうもSNSだとメイズを多用すると”かっこ悪い”と言われるらしく、センスが無いように思われるらしい。ではあるが、人間相手にスポナーやモンスターを追加配置しやすいこの迷宮型は戦闘をする上では便利だ。

「ただ、戦力が欲しいな。」

「そうか?」

「まあな。で、あれどうなった。」

「やっている。かき集めている。それに、数か所の買い付けを行っている。ができるのか?」

「できるはずだ。それを2Fの途中に挟む。あんたは、向こうについてきっちり誘導してくれ、変に暴走すると、変な奴が増えるからな。」

 ダンジョン開店に合わせて…。早速またスコップの出番と行こうじゃないか。

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