26-80 普通のダンマス 魔導士の価値
その景色を、ガッツン及び、スコーブ共々画面から見つめていた。今回は第2案。中にある人間と家財道具の価値のある物と金をすべて回収し、奴隷もすべてダンジョンに回収。そして、あえてその入り口を残し…ダンジョンに誘引させ、殺す作戦だ。
「水場はこうなっておったのか・・・。」
「…複雑だな。」
今回どうも宝箱に吸い寄せられるように人が集まるので、スコップはメイズを三つ越えた奥の部屋に鎮座させた第一が通常メイズ、そして水場の下。そして第3層水没メイズだ。単純に水源が―という話があったので、それっぽい水没したエリアを用意した。そこで酸欠で死んでもらう。
「大丈夫だ、お前らには後で俺の言ったものを買い付けてもらう。DPが大量に入っているからな。」
セコーブの家はもう領域化が住んでおり、今回のモンスターも配備もすんでいる。いくら犯罪者でも…いきなり無言で殺して、許されるはずがない。
「貴族がここまでするとは聞いておったが、ここまで無法か?」
「ここでは貴族が何をやってもいいわけが通じる、上の貴族様も金が入って隣の領地さえ入ればいいんだよ、地位も高いからな。でもここまで無茶やるとか…。他の貴族が黙っていないぞ。」
「どういう意味だ?」
「俺みたいな商人は後ろ盾に数人の貴族と、後俺は王族にも数名紹介してコネを持っておくのさ。こいつを殺したらまずいってね。だけど、時々タガが外れて、商人から金を奪う連中が現れるのさ。襲ってな。だから商人の家には後ろ盾がいて”貴族家の家紋”が張ってある。今回は、公爵からの推薦で話を通したのにこうなるとは思わんかった。」
「じゃあ…。」
「ただ、だからこそ奴が許せねえ。俺が…親父も含めて50年以上かけて作ったこの商売をあんな馬鹿に殺されるのか?」
なんとなく怒りもわかる。日本が法治国家でよかったと思う瞬間だ。独裁者が絡むと、無法が通る。安心して暮らせないのだ。
「俺も行くのか?」
「ああ、今回はゴブリントラップを使ってもダメだ。人数が多い上に音が大きい。ゴブリンは絶対にあいつらによらねえよ。」
ゴブリンは憶病な分、物音に弱い。特にダンジョンは金物の音が石畳に響きやすい。そうなると、スポナーゴブリンは逃げ出す。なので、ここでゴブリンスポナーは使えなかった。だから、半日考えて…金がかかったがある手段にたどり着いた。
「でもよ…。」
「何だガッツン。」
「なんか様子おかしくないか?」
「え?」
家宅捜索をしている途中の公爵の元に数人の貴族のゴーレム車が突っ込んできたのだ。
「何をやっている!」
どなる先頭の人間と
「おや、これは侯爵様、犯罪人を確保すべく。」
「北の砦の防衛はどうした。」
「その費用が突然唐家から奪われましてな。その金をこいつが着服したとしか思えないので、取り戻しに来ました。むしろ犯罪人を。」
「バカ者”魔法使いはどうした!」
「いや、殺しました。意に従わんかったそうで。」
「は?お主知っておろう。ダンジョンから人材をここに連れて来るだけで、金貨一万枚だぞ。あの魔法使いにだ!これでも相当負けてもらったんだぞ!分かっているのか!」
「だからこそ、そんな大金を!」
「馬鹿者!ギルドから紹介を受けてくる土木工事の達人なら金貨10万の価値はあるんだぞ、魔導士を従わないなら、売る手もあった。なんで殺したのだ!」
え?うちのアミールギルドと関係ないよ。しかも金貨10万枚?魔法の価値高くない?
「わざわざグランハイムから奪ってこれたとかいう話で。ようやく我が国一号の魔法使いだぞ、お主の顔を立てさせ、実績を踏ませたら、国王に献上予定だったのだぞ!」
「だとしたら、なおさら!」
「…話にならん。お前たち、このお所ひっとらえろ。この損害。ちゃんと償わせるからな!」
こうして、俺達が緊張したのにもかかわらず、誰も侯爵のおっさんが引きずられていくだけで事が終わった。せっかくのトラップも全部無駄になった瞬間だった。
「あははは…俺…泣けてくる…。」
あまりの突然の事態にスコーブのおっさんが崩れるように倒れたのは…。分からんわけでもない。




