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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-78 普通のダンマス 薄氷

「初めましてだな。」

「あ、お前は!」

「スコーブのガキ。ここは黙ってろ。」

 地下に降りて、護衛を伴い降りてきたスコーブを待ち構えていたのはオーガの2名とミルツだった。

「ようこそ、さて、ここで聞きたいことがある。あんたらは今ヤバい状況にあるのは分かる。そこに座ってくれ。そこでだ、あの屋敷どうする?」

 地下のバー部分にはテーブル席もある、そこにミルツとスコーブが座る。

「どういう意味だよ、」

「一応まとまってないが第一案はあの建物ごとこっちが接収して”消す”って事だ。あの建物ごと消して、地下にでも作り直すか、そのまま回収かって事だ。第2案は建物を残して”水場モドキ”をあそこに設置する。

「は?水場?」

「俺からしても大切なアミールをあんな目見合わせら馬鹿は許せない。そこでだ。ダンジョンをフル起動させ、連中をダンジョンに誘い込み。連中が来たらぶっ殺す。こないなら、舘も何もかも元通りだ。」

「…中々じゃねえか。」

「第3案はスコーブ。お前だけ殺されることだ。連中はお前を狙ってくる。一度殺されないと、絶対追いかけてくる。」

「…だろうな、」

「そこで、お前がわざと建物の前に立ち、そのままアミールが建物を崩す。そして死んだ事にしちまうのさ。お前は建物の中から逃げて俺の元にこればいい。ちょうどいい家もある。」

 とりあえず思いつく限りを言ってみた。

「考えさせてくれ。」

「旦那。」

「しくじったのは分かるんだ。だから貴族案件は嫌いなんだ。貴族は俺達は人間と思っちゃいない。自分の失態と街を焼き払う事を考えた時連中は普通に焼き払う。」

 苦い顔して言っているが、そんな猟奇殺人鬼みたいな連中の巣窟…貴族って奴は相当駄目だな。

「売り込む相手もさんざん調査して、それでぎりぎりの薄氷を渡るのさ、良識のある連中ならいい。金の賄賂が効く相手はまだいい。それもダメで、奪う事しか頭にない連中は普通に金を持ってきた奴がいるだけで、殺して奪おうとしやがる。今回は賄賂もさんざんおくったんだ。その上で取った仕事がバカ息子のせいでこうなるとか、こうなるとどうにもならん、あいつ等は悪魔だ。俺達を殺しても何も感じないのさ。」

 スコーブの声は最後、消え入りそうなくらい…小さかった。

「ひどい者ね。でもどうする?」

「…俺は…あれにする。連中の良識に期待したい。」


 侯爵は手勢と衛兵を連れ、スコーブの屋敷に向かっていた。

「本当でしょうな。」

「ああ、私の金を奪った奴がこっちに逃げたと、部下から報告がありましてな。」

 向かう先はスラムの顔役のスコーブの屋敷だ。

「ここは、王家からも商人の認可状が。」

「関係ない。盗人をかばえば死刑、それは法の正義のはずだ。お前たち!盗まれたものを取り戻すのだ!」

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