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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-69 普通のダンマス 来訪

 スラムの顔約3名の失踪は大々的に街に広まることになった。当然死体も失敬しました。俺が。この死体もDPに変換できるがしなかった。人間の死体が必要なモンスターが結構多いらしいからな。一体25000DPなのでDPが足りない時のストックにさせてもらう。そしてこの顔役の失踪は騒ぎになっていた。鍛冶町の失踪、色町のトップの失踪そして、スラムの”水場主”の失踪。セコーブが部下を連れ、店に来たのも当然だ。


「あら、早いじゃない。明日よね、出発は。」

「…お前じゃねえだろうな?」

「なにが?」

 セコーブがドかりと椅子に座り、アミールを見つめる。

「グラン。食べ物を。」

「ああ。」

 グランが調理場に引っ込むと、アミールはセコーブを睨みつける。

「だから何よ。」

「お前が恨んでたから殺したんだろ?ドンガローの奴をよ?」

「第一、ドンガローの顔も知らないわよ、あんたみたいに優男なら覚えてるけどね。」

「…本当だな。一応あんたを追加で監視させてもらう。いいな。」

「いいわよ。私は…何を疑われてるか知らないけど…後…。ここで出す予定の奴がほら。」

「お持ちしました。”ウサギ焼き”です。」

「これは?」

「肉よ、ここで出す予定の奴。これに酒をつけて出す予定だから、」

 セコーブが恐る恐る口にしてみると…。

「これは!」

「ここってほら、肉少ないでしょ、これがあれば儲ける事ができるわ。ただ…。」

「そういう事か、露店長の馬鹿か、あいつは変に独占したがるが…肉か。」

「そうよ、ここって、外に出にくい上に肉は足が速いから運搬には向かないわ。だからこういう商品がいいわけ。」

「で?こいつをだれから買った?」

「…魔法でね。」

「俺が聞いた魔法ではこういう事は無理だ。」

「でしょうね、私なら可能よ。」

 お互いがにらみ合う。

「…まあいい、あんたがここにこだわった理由が分かった。確かにここなら、あの銭ゲバの露店長はこっちに来ねえな。ここは露天じゃねえし、ちょうどいい境にある。」

 そう言い、ちょうどよく焼けた

「で、こいつがすげーうまい。どういう事だ?」

「旨味って奴よ。ちゃんとした味付けで肉はいくらでもうまくなる。だからね。まあ、いくらだと思う?」

「…これか?銀貨3でも食う奴がいるだろうな。」

「なら銀貨2でいいわ。肉と塩だけよ。」

「いいのか?」

「いずれもッと改良するわ。もっとうまくしてみせる。」

「変な奴だな。」

「できれば、もっと人員が欲しいわ。傷はついていてもいい。肉を捌くにもっと人間が欲しいのよ。動けないくらいなら、むしろ買いよ。」

「…今度そろえておくか。でもいいのか、人数の役には立たんぞ。」

 その言葉に、従業員を見る。そこまで悪い動きはしていない。

「魔法使いを舐めないで。ほら。」

「…ん?ここやってる?」

 玄関を見ると、亜人たちのようだ。小さいエルフと大人のエルフの二人組だ。

「何よ。調整中ね。今は料理の試作よ。」

「あんたら…何者だ。その耳、見慣れないな。」

「…私は枝の氏族のエルフ。ハイエルフのミルカスという。この子は…。」

「…珍しい。」

「おいおい、俺を無視するなや。」

「…あなた、ギルド入らない?」

「え?」

 唐突な物言いに二人とも硬直してしまった。

「ネル様!」

「…いいの。この子、大方転生者。しかも結構強い。転職してある。」

 その時、アミールが立ち上がり、魔法を打つ構えをする。一瞬で全部を見破られた。

「…警戒してる。当然。また来る、いい返事待ってる。主と相談してね。」

 そう言うと、エルフの二人は去って行ってしまった。

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