26-52 普通のダンマス アミルを見張る者:報復
「なんだ?}
「いやあ、なんかおかしくありません?」
昼飯が終わり、あのうちら、まぎーるファミリーの下っ端を脅したと位階う小娘を探すべく、根城と聞いた家を見張っているのだが、誰もいなかった。ただここは場所が悪い。時々見回りの兵士が堀の上を通る、変に大声で騒げば衛兵が飛んでくるんだが…。
「どういうことだ?」
「何かほら、匂いが変じゃないですか?」
「癖えのはお前も…じゃねえな、変にお前、酸っぱくないか?」
「分からんです。が、急に臭くなりましたね。なんか酸っぱく。」
「お前臭い、水場いって洗って来い・もしかして俺もか?」
「ですぜ、兄貴。」
「仕方ない、お前ら、一度帰るぞ。後、あいつが根城変えた可能性がある。もう一回家探しするぞ、それでいないなら…撤退する。」
「分かりました。でも何でしょうね、あの小娘。」
そう言うと待機していたメンバーが
「サジールの馬鹿が送ってきた奴だろ。出なけりゃ賄賂一割の法則は知っているはずだろ?」
「ですよねえ。」
「あの貴族の犬が送ってきたんだ。あのくそ野郎。大方、あいつの部下が来て逃がしたかもしれねえ、こんな変な臭い、あいつらの領分だろ?」
「ですかねえ…。」
子分らしい男が、下っ端がアミールの家を家探ししているところを見ていた。が、すぐに出てくることから結末は予想できた。大方あいつの部下たちが来て逃がしたんだろう。うちらに手を出したらどうなるのか、一度示した方がいいな。あいつら、貴族と親しいからって、調子乗ってるからな。
「次にやることは決まったぞ、色街を襲う。こんな露骨に臭いを残して挑発したんだ。連中には俺達に喧嘩を売るとどうなるか。知らせねえといけねえからな。」




