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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-48 ガチャの中身を分担させるとペットが増える、僕には理解できない。

「前回のガチャは苦情多すぎた。」

「仕方ないです。あれは…。」

 あのほぼ爆死ガチャは見事と苦笑が当たった人が…一人しか出なかった。柳田さんが、検証で血眼でガチャを回したらしい。ついでに迷惑料で儲けの数割を返却したよ。出る事は証明できたが、外見は、柳田さんが見ても一発アウトだったらしく即封印だったらしい。検証班の柳田さん、マジで済まない。

「で、次が、持ち回りの千鳥万花だよね。で、これ見た感想は、まずリーダー呼び出して。」

「は、行ってまいります。」


 早速来てもらったのが、一対一でやり合いたくないランキングトップの鳥海さんだ。トサカ頭とだわさでウザいが、それだけじゃない、頭の瞬発力が高く、切り返しも口論も旨い。

「何だわさ。あれ、どうだわさ。」

「ちょっと聞いていい?まずラブリードックって何?」

「ん?ペットだわさ。」

「そうじゃなくて、現物登録させないと出せないよ。」

「全部のリスト持っていると思っただわさ。」

 …ぐ、そこに迄探りを入れて来るのか。やっぱり一筋縄ではいかない。

「ダンジョン特性のあれもあるからね。」

 ダンジョンのファクターとか含め、僕が完勝していい範囲は少ない。

「じゃあ、登録時に特賞の設定に関してはそっちに取得権限を渡すだわさ。」

「分かった。できれば…。」

「ああ、そうだっただわさ。ちょっと待つだわさ。向こう言って設定変えてくるだわさ。」

 そう言って、こっちの許可を取るまでもなく、さっと帰ってしまった。

「あれは食えないですね。相変わらず。」

 ハーリスも呆れているが、僕は全ダンジョンの”取得モンスターリスト”をやろうと思えば取得できるように契約はしてある。が、この切り札を使うと大方不信感がきつい。そして実はファクター専用モンスターの多くは僕の設計ではなくて神様設計だ。一部は僕の思惑と違うように設定されている。特に後で聞いた”シングルモンスター”の取得方法についてははっきり言って、”難題”クラスを突き付けるダンマスへの挑戦状になっていた。それを聞いてなおさら…。やる気はおきなかった。大方、各ダンマスのうち上位だけが戦闘を拒否した裏にはこの”シングルモンスター開発”が絡むのが分かっている。これを取ってしまえば相手の戦力を下げれるのだ。僕たちには最終切り札”始祖”があるが…。それを回避するすべもないとは言えない。特に”獣”系は始祖がいないんだから。

「じゃ、連れてきただわさ。うちのペットの、”チュワン”ちゃんと、”ニャワン”ちゃんだわさ。」

 いつの間にか戻ってきた。ぐ!

「それは?」

 ハーリスさんには状態異常は効かない。

「うちのペットだわさ。かわいいでしょ?」

 チワワとアメショの…子猫と子犬コンビだ。ベーシックだが王道だが来やがった。

「ラブリードックもこのハウスドック枠で、ダンマスが作る時に限って145種の中から選ぶことができるだわさ。しかもなんと、猫と犬、別種でそれぞれだわさ!」

 うわ凄い。選べるの?

「だから、可愛い子猫、子犬のペットが手に入るだわさ。ついでに増えろ猫派!」

だから喧嘩売りに行かないでよ。

「へぇ、なかなかかわいいね。」

「ほう、分かっているだわさ。この子達は愛されボディになる為に、血のにじむ努力で…。」

「何?」

「あざとポーズの開発に余念がないだわさ!」

「…確かに、実際、モフモフとカワイイというスキルが6レベルになってます。」

 え?何それ、限定スキル。

「流石分かっているだわさ。普通より2倍の可愛さを誇るだけでなく、毛並みもちゃんと整えて訓練してあるだわさ。」

「美形や融和の亜種ですね、スキルは。条件が厳しくなる代わりに効果が大きくなってます。」

「世の中広いね。」

「ただし、レベル30になっても ステータスがほぼ伸びないだわさ。」

 うわ、そこが欠点か、でも可愛い。つぶらな瞳がまたかわいい。

「ハウスドックはこれに通常販売で人気9種を後で持ってくるだわさ。ダンジョンに癒しをくれるいいやつだわさ。」

 ただ、冷静に考えるとすごく頭がいい。他のダンジョンの戦力低下を狙う上でこれはかなりきつい。カワイイ子犬とか、子猫はDPが余った暇なダンマスにとってかなりの娯楽だ。俺の夜目自慢だけで、相当ページがかさむのに、ペット自慢?DP低下をガチャで狙うには十分だ。そして、出したとしてもこれなあ戦力にならない。こんな事になるとはてやつだ。僕は、買わないでおこう。が、女性陣は飛びつくな。覚悟しておこう。

「分かった。登録しておくよ。ただ、期待しないでね。」

「いいだわさ。儲けよりも、猫派と犬派の選別ができるだけでも十分だわさ。」

 新たな闘争の火種が!って…これはこれで妙に平和的だな。

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