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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-44 普通のダンマス 大都市

 そこは巨大な門であり、私以外にこの道路を歩く者はいない。それでも門番の二人は立ちふさがり、っ私を見下ろす。

「あんた…。名前は?」

「パミッタ村のアミール。」

「…初めて通る者には人頭税が課される。分かっているな。」

「お使いで来たの。」

 私は背中の背負い袋を見せる。中には大量の”芋”が入っている。この都市の入り口は兵士たちに封鎖されており、この検問を通らないと中に入れない。

「子供でも駄目だ。一人銀貨7枚。ここで出せ。」

 銀貨7枚は大体…村で2年は飲まず食わずで貯めたお金に近い。これを子供に要求するのは碌な都市ではない。

「…はいこれ。」

 背負い袋を降ろすと。中から銀貨を取り出す。

「…待て、子供がそんな大金を持っているとか、親から盗んできたのか?」

「いえ、父さんに売りに行けって言われて…お釣り用に。」

「怪しいな、その袋を置いて行け。後で改める。」

 中身がちらっと見えたんだろう。ただ…。

「これを売らないとお父さんに…。」

「領主の命令だ、関係ないな。そんなものは…よこせ。」

 そう言うと、降ろした背負い袋を奪い取りっ!

「さっさと通れ。」

 あいつ!私の腹を蹴り飛ばして…都市の中に突っ込んだな! そしてこっちを向く様子もなく次の検問に取り掛かりやがった。が…検問を監視していた私はこうなるかもしれないと思っていた。この門番というか兵士はどうも、強いものにこびへつらい、弱そうなやつには強く当たる。けど子供にここまでやるか?………。どうもこの都市はこれが普通みたいだ。誰もこっちを見ない。それどころかこれが普通って顔してやがる。が…入れないよりましだ。…通れただけでね。のそのそと立ち上がると、道路わきによけるが…。なんか…人通りは多いな。少し息を整えて…まだ痛い。あの野郎…。ただ、内部の人通りは多い。…ここでは無理だが、念の為に靴の裏に銀貨を仕込んでおいてよかった。しかも9枚だ。物資の

買い込みがしたいから余分に貰った。まあ。銀が7枚以上はあそこに入れておかなかったからよかったが、あいつ…。


 この通りは人が多く活気があるようだが…この通りにはゴーレム車が数台止まっているがそれ以外は見ない…商人通りだろうか、少し先には露店通りだろうか。どうもここは行商向けの大商店が多いようだ。こんなところにあんな不正の…いや逆に通しやすいのか賄賂受け取りそうだもんな、あいつ。

「お前とっとと去れ!スラムの餓鬼が!」

 大声で言われて私は、少し中央により…速足で立ち去る。ここはまずい。奥に行こう。

「いらっしゃい、いらっしゃい!」

 少し歩くと、脇道に露店通りがあるようだ。本当の予定はあの芋を売って相場を確認したかったけど、仕方ない。懐から、旅の途中で作った巾着袋を取り出し、銀貨を詰め込む。そして通りの奥に歩いていく。この都市はどうも腐っている…腐敗の温床らしい。そして、物価が地味に…高い、最低でも銀貨一枚だ。小さいコップでさえ。ついでに木のコップなので村で作ることも可能だと思う。

「でも本当に…ここはむごいな。」

 少し歩いてみてわかったのはこの都市が4層構造で出来ている事。一番上の北側の”貴族区”、私が通った”商人区”、露店があったお配った目只ない箇所の4方にある各”住民区”そして壁の隅側にある塔の下の”スラム”だ。色町(娼婦街)はスラムと住民区の境目にある。そして会話を聞くとどうもこの住民の東西南の3エリア(北は貴族なので関係ない)は基本いがみ合っている、そして、視界の感じ…スラムもお互い似た感じみたいだ。ここは予定通りにスラムに引っ込むか。計画としては普通の家しかないなら、住み込みで働きそこで調査を進め、いずれ町を出る。町のすぐそばに領域はあるので、メール経由で物資の交換依頼が可能だ。物資や調査をおくって今後どうにかする。が第一案だった。が中に入った後、スラムがある場合はスラムのどこかに間借りして住み、第2計画を実行する。さて、調査しつついい…箇所はないかな。

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