26-39 普通のダンマス 次の目標
その夜、ニックというあの飛込兵士の追悼を行い、村では歓迎、聞いたところ辺境都市の衛兵で辺境都市から派遣されてきた兵士らしい。確かに謎の穴ぼこと、狼程度で兵士が来ているだけでも御の字だろう。
「ニックがああなったのはなぜだ?}
「私達には何も。」
流石に不審に思うが、見た現場には歯にもない。一応俺達はもうこの村のどこでもコアルームのモニター越しに見る事ができるので、村長の家で接待を受けている。
ダンジョンがある俺達でもその理由が知りたいよ。
「でも確かに凶悪な狼がいて村の危機なのだろうが・・どう報告書書けばいいんだよ。」
「とりあえず、調査に来てください。あの穴、凶悪な狼がきっといるはずです。」
「でも埋めたのだろう?一応一日留まって、現場と周囲は確認するぞ。後、子供たちの内行方不明者はいるか?」
「はい、先ほど確認したところ、ミルツと、アミールの二人の子供が…行方不明です。」
「なら、まずはその子たちを探そう。したいかもしれんが、それは構わないな。」
「…できれば生きていることを願うのみです。」
村長はそう言ってるが、あんたらが、狼の巣穴にアミールたちを突っ込み、しかも石で埋め立てたんだからな!
それから衛兵たちは三日かけ念入りに今は無きダンジョン入り口と、周辺を捜索し、帰宅の露についた。そして三日後には無事に彼らは辺境都市に到着した。
「ようやくだな。」
「うん。」
そう、兵士のニックが死んだDP25000DPを使い、俺達はダンジョン領域を拡張。そして一日6000DP×7=42000DPを得て、どうにか辺境都市の入り口前についた。ついでにそれまで、辺境都市の位置さえ俺達は知らなかったんだから。彼らに感謝したい。が…。
「…予想外ね。」
そう辺境都市は城壁に囲まれた都市で、俗にいう城の作りだった。中を遠目から見た感じ、街道があり、宿屋があり、金物屋がある。そしてそこからのモニターでは確認できないほど大きく、かなりの都市だとわかる。これはあたりだ。
『他のダンジョンマスターの領域はありません、周囲を囲むべく唾つけの実行許可を願います。』
「何それ。」
『人間の領域の周りを領域で囲んで、内部に他のダンマスのダンジョン領域の生成ができないように周囲を取り囲みます。但し、この領域内に打のダンマス関係者が占拠を宣言し
滞在されると、24時間で相手の領域になりますが。大抵は相手の占拠予定地だと理解してもらえます。またここ都市への侵入者等を監視できるので非常に便利です。』
「じゃあ、先にそれをやろう。」
やっとだ、やっと…。二日経てば…ラムネを外せる。




