26-26 普通のダンマス 太郎
とりあえず、作戦を考えるしかないが…。現在の状態はモンスターが…いないわけでもない、エルフチャイルドが一体召喚待ちだ。DPは100.これ以外のモンスターはいない。ついでにリストもない。ついでに外見は俺と一緒位の6歳児、ではなく、この世界では3歳児くらいの大きさだ。戦闘はできない。させてもいいが…。どうも説明によるとこれも半分ガチャで、出現時にランダムで属性が付与される。それに応じた魔法を1レベルで持つ。育てれば強い系モンスターだ。ついでに魔法は火、水、風、土で。あたりは…俺には分からんかった。がこのモンスターは非常に貴重で…これを登録させることで量産が可能。これを使えば人間の町にお使いも可能だ。という、ダンマスの半分人間ライフのお友達だ。
「確か後いくつだ?マギア。}
『4000です。」
「仕方ない。100×10ガチャをやってくれ。」
手駒0ではどうしようもない。まずは引くべきだ。
『では行きます。タブレットのボタンを押してください。』
お、懐かしい。スマホゲームのガチャ画像だ。よく出したな…。ぽちっと。
『…全部普通ですね。ゴブリン×1、ピーコック×1、パークボア×1、ボロボロの剣×1、木の水筒(空)×1、乾燥させた木の実×1、ウルフ×2、半分飲みかけのワイン×1、ちょっと匂う布×1、子供用の麻服×1です。』
…当りかは微妙だが、結構いい木が…全部ゴミだなこれ。
『どうしますか?』
「やれることは?}
『全部出すこともできますが、ここは登録を推奨します。登録を行う事でその物体は消滅しますがDPで生産可能になります。』
そうなると、今後を考えると…。
「全部登録してくれ、ウルフだけは一体残してくれ。」
『了解しました。登録を開始します。エルフチャイルドもですか?』
「ああ、そうしてくれ、今後に部隊で欲しい。」
人間の町に偵察に行けるなら、絶対に欲しい。今後、今ではないが。
「ついでにこの…ワインは出せるか?}
『元が25DPですので、50DP必要です。』
…ん?
「どうしてだ、飲み物だろ?」
『はい、飲み物です、食べ物ではないので、2倍必要です。』
・・・。
「えーーーーー!」
今マジでヤバいジャンそれ。ちょっと待てちょっと待て、人間は食べなくても二日は生きられるが、飲み物は無理だ…。があれ?
「俺は今飲み物はスープだけだよな。水分は足りてる?}
『足りていませんが、スープでぎりぎりですね。』
あれのスープとパンは地味にパンが混ざってたからあの価格だったのか。地味にファインセーブだな。
「後は…。…しかたない。ウルフを召喚してくれ。」
『ウルフ召喚します。』
出てきたのは…ちょっとかわいそうなぐらいやせ細った狼である。だが、この狼が俺の生命線となる。とりあえず…ステータスはともかくこれで防衛にはなる。がこのまま
だとまずい、どうする?
『ハッハッハ・・・。』
思いっきり尻尾をぶんぶん振ってほおずりしてくるな…。
「これは?」
『ダンジョンモンスターは基本マスターに親愛の情を持っています。なので、愛してあげる事でそれにこたえようとしてくれます。なので…まずは名前を付けて親愛の情を
示しては?』
確かに…そうだな…。狼の名前、犬の名前。それが、俺ってスローライフは願っていても、ペットには興味なかったんだよな。…メール、アミールに送っておこう。
お…帰ってきた。
『取り合ず、ポチでいいんじゃない?』
「ポチか…。」
アミールからすぐに帰ってきたが…。どうも、向こうもあまり興味がないみたいだが…ポチはまずいよな、ポチ(全長9m)とかだと地味にきついよなー。こうなったら。
「とりあえずた…。ちょっと待て待て、この子…男女は?ちょっとおいで、」
手招きするとすぐに寄ってくる。抱き着いてみて下を触ってみる、どうも雄らしい、よし、当初のでいい。
「じゃあ、太郎な。」
狼は群生である。群れで生きるので、数体はチームを組んで動くって考えると、太郎チーム、次郎チームなんていいだろう。
「ワフッ。」
思いっきり上下に頭を振ってこたえてくれる。…ここからが本番だな。




