26-20 普通のダンマス 共同経営者
それからダンジョンのルール等をしっかり聞き込んだ。
ミルツのダンジョンマスタールール
一蓮托生、専守防衛
コアが破壊されるとマスターも死亡する。マスターはダンジョンとダンジョン領域の外に出ることができない。
コア自立(インスタンス仕様)
自意識、能動行動あり、命名権あり、コア特性はレベル7に移設 (性格=凡人、0DP)
ダンジョン実体化
ダンジョンは現実にあるものを使う、DPによるルーム設定変更DP2倍、フィールド、ランダムフロア禁止 直掘り拡張あり。
ファクター:アリ
ファクターを初期から選択。その影響を受ける。(未設定)
ダンジョン侵入者アラーム
ダンジョンに入ってきた侵入者があるとアラームが鳴る。アラーム範囲設定可能、侵入者受動鑑定機能あり。
ガチャ あり(現地人設定)
現在 100DPガチャまで モンスターガチャ 100DP 1000DP アイテムガチャ 100DP 1000DP、ガチャ追加に要DP
アイテム思考リスト
アイテムリストにマスターの記憶にあるアイテムが登録済み。
初期容量
ユニーク最大5 ユニット50体迄。ストック10体 小隊編成、中隊編成あり、単独種族編成のみ。
眷属化
あり、お互いの同意時(非状態異常時のみ)眷属契約可能(ユニークモンスター化する)ソウルレベル3まで可能。
トラップ 現在登録数0、ダンジョン内清掃システムあり、ダンジョン、領域内ならどこでもアイテム回収、死体回収(インターバル30分)
「かなり便利だけど、収益は期待できないよね…。」
「ああ、DPの収益ルールがきつすぎる。」
ダンジョンはDPというダンジョンポイントを回収することで成長する。がその条件は”ダンジョン領域からの収益”と”ダンジョン内部の侵入者から奪う魔力”で成り立っている。ついでに物や死体も分解してポイントに変換できる。が、これはごく少量といった感じだ。アミールも俺も…こればっかりは餓死しかねない。一応俺だけなら何んとなかなるだろう。食事をアミールに持って来てもらえれば。が、それも親の反応次第ではごまかしつつになる。
『確かに…。』
「で、この地方はどこか分かるか、できれば近い町とか?」
実際子供の為、俺達は周りのチリは知らない。
『この地域は大陸名東後で変わる場合もありますが…現在位置はザガートン大陸南西部、エクトヴィル侯爵領開拓村パミッタ村周辺です。なおパミッタ村からは一時間。辺境都市
エクトヴィルまでは3日の距離です。』
…意外と近い。見つかればすぐに死ぬぞ。
「DPの残量は?」
『あと12DPです。後はダンジョンの維持のために使用されました。』
「私にも…。」
『…ダンジョンの為になると推測、ダンジョンカスタマーセンターに打診。…成功しました。共同経営システム起動します。』
急な言葉に二人は顔を見合わせる。
「何だそれ?」
『ダンジョンの経営がうまくいっていない時にオブサーバーを招き、経営を行う事が出来ます。新規開発されたシステムで、これにはダンジョンサブマスター枠一つを消費します。この外部者は関係者でなくてはならず、ダンジョンマスターの持っている情報を参照できます。但し、施行は全てダンジョンマスターであり、意見を出す”メール”機能が付きます。』
「…それで?」
『それをアミール様に打診いたします。またDPがある時に給料を設定することが可能です。それ以外は”ダンジョンから出る事が出来ます”。』
「…アミール。」
「そんな顔で見ないでよ。…分かった。成るわ。その共同経営者に。」
『では、こちらをお持ちください。』
そう言うとアミールの目の前にタブレットが現れる。
「え?」
『一部権限を付加し、ダンジョン情報を見る事ができるダンジョンタブレットになります。これにメール機能があるので、一方通行ですが、文章を送ることができます。』
「じゃあ、」
「すまない…頼んだ。」
「分かった、食事も…持ってきてあげる。」
「頼んだ。俺はどうにかして、このダンジョンを活性化させてみる、うまくいけば村に役に立つかもしれん。」




