26-14 外から説明されても理解できない高速戦闘
「凄くない?あの美月・・・。」
一応魔王軍がモニター越しに、訓練の様子を見ているが、3聖女においてもさえ、実は美月の”憑依戦闘”は見たことなかった。
「巨大なうえに猫耳。しかも魔法少女衣装で隙が無い、黒のゴスロリ。流石だ。」
「というより、私より格闘慣れしてませんか?しかも手数が半端ない。」
3聖女もさすがにこれは唖然としていた。ステータスが低いころでさえ、バックルとか込みで勝てないのに、さらにその上に戦闘スタイルが全く違うが近接戦闘可能とか、考えたくないほど隙の無い布陣だった。
「銃技と、格闘と、魔法のスキル全部足した上で、魔法の矢で戦闘する方が、本来のスタイルだから。ああなる。があれだと趣味の武器政策とか、銃を持ったヒーローになれないっていうんで
付与とかやってるんだよ。ついでに…。」
「まだあるの_?」
「実はバックルがなくても、防御と爆発と魔法でオートガードがある。不意打ちも効かない。」
「そう言えば…。」
「普通に最強生物すぎません?あの子。」
流石に聖女たちもその話を聞いたのは初めてみたいだった。
「だからめったに使い魔を使った戦闘しないんだよ。今まで威力押しで勝てるかもって感じなのに。その正面きった威力でさえ勝てない。だからこそ、あの強さなんだ。」
「クックック、さすが美月の師匠、相変わらずだな…。」
聖女と一緒に見ていた、教授とナオではあるが…。
「でもなんで、獣耳?」
「ああ、今度は設定ができるからと、猫にしたそうだ。猫型の”キメラ”。」
「キメラか・・・。」
キメラは本来、獣ー魔獣―聖獣という区分でランクアップする普通の獣ツリーではなく、野獣で”融合変化”させると発生する特殊モンスターだ。これはエレノア特性で、融合させたモンスターの特性を受け継ぐ。但し、母体が取得可能なスキル以外は拒絶されるので、そのさじ加減が難しいが、その融合を繰り返していくうちにできたのが、あの使い魔だ。但し”装着”が猫を使った影響で出来ない。ついでに使い魔は無生物扱いで装着が使える。但し費用はかかるが、素地がよければキメラの方が大きく育つ。で…。
「でもあれか…獣魔法狙いか…。」
「そう言う事だ、エンチャントの幅を広げたいって事で、一応今は猫にしてあるが、種族未定がまだ9枠あるそうだ。」
獣魔法は、獣系専用の系列魔法で消費が0MPのほぼパッシブというより、スキルみたいな挙動の魔法だ。但し、展開中は疲労がたまりやすくなる。どちらかというと原始的な身体強化という方が分かりやすいが、レベルが上がるたびに”能力”がさらに上がるが。欠点は”自分対象にしか使えない”そして、詠唱がなくてもいい代わりに詠唱の効果も受け付けない。そして、その分”MAG”と最大MPが消費される。という者だ。だから、倍率は消費設定したMAGの値に応じ束入りるつになるが、7ケタとか行くと獣魔法の方が身体強化より効率が良くなる。という、ステータス系の化け物だ。種族限定魔法があるのは後、竜の竜魔法もある。あっちは回復と生命維持、攻撃に特化した魔法系だ。
「が、凄いね、相良さんは…。」
「いや、攻撃が効かない以上、これで終わりだろうね。貫通させるには、火力が欲しい。その火力が相良君側に無い。」




