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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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26-3 大魔王様にあいさつを

「挨拶感謝するがね。皆様方。」

「大魔王様、麗しゅう。」

 僕たちは頭を下げやってきたのは。とりあえず、挨拶して方針を聞こうという事になった大魔王になったスキュラカンパニーの社長の海川さんだ。

「君たち運営の使者が来るって事はあのメールは本当なのだがね?」

「はい、魔王の間を設置して、そこに担当者を置けば魔王設置完了です。また今度のレベルアップは10までに2倍。そこまでを勇者との戦闘でのみ稼げばレベルアップします。」

 頭を下げるのは、僕と南さんとネルだ。流石にこういう”接待”にリューネさんとかお姉ちゃんが来ると暴走して相手を殺しかねない。

「ほう、という事は、勇者を招き、潰せばわがダンジョンのレベルも上がるのだがね?」

「はい。大魔王様。」

 僕はともかく、南さんは青筋立ってる。抑えて、抑えて。ついでに海川さんは凄いにやにや通り越して、絶頂という顔だ。頭を下げているのが、領域数トップの亜人同盟のトップ南さんでもあるからだ。ある意味ライバルであるスキュラからすれば、これは意趣返しでもある。

「だが、場所はどうするんだ?」

「戦闘したくないのなら奥地に置けばよろしいですし、ギルドにおいては誘導もしますが、その辺はそちらの御意向を聞いたうえで…。」

「そうなる。言ってくれれば、そのように取り計らう。どういう程度の勇者がよくて、そこまでレベルアップさせてから挑ませるとかも可能。」

「だが、どの程度の勇者が来るがね?あの”教授”クラスでは、もはや我らは戦闘にならんがね。」

「そうだよ、あんなのだめ!絶対。」

 隣の…一応秘書のお姉さんがいるな、第一の部下かな?

「この子はうちに、エースのメディル。マーメイドのメディルだ。」

 マーメイド。レアだな。海ファクター専用で”海エルフ”の上に当たるモンスターだ。ついでに”魚人”は獣人と一緒の位置だが、”マーメイド”は念のため、違う位置に配置しておいた。が、一応亜人扱いの”エルフ”の一種だ。

「わが社において。あんな危険生物、やめてください。」

「…理解できるけど、あれ、一応人間。」

 ネルの反論が反論になってないが、今回のインパクトで一番大きいのは全部の勇者かっさらって”教授”だった。ダンジョンSNSではそれまでたいまつでいいとか、発光機能付きのダンジョン壁でいいと言っていたのが。”火気厳禁”にするためにどうしたらいいのか、それこそダンジョンバトルによる会議まで発生するレベルで検討会議が行われた。ついでにこの”S級冒険者”という勇者を超えるくくりは基本勇者狩り専用の部隊だ。または、悪徳ダンジョンを潰す時以外は”ダンジョン査定”でしか動かない。後は、時々暇だと冒険者学校とかで講師をやってもらっているがそのギルド最終兵器の一角で、最大戦力なんだ。あれくらいやってもらわないと困るが…。

「一応、リンベルト君たちが、平均勇者ですね。後、こちらを。」

 さっと、紙束を渡す。ちょっと紙が手漉きで荒いが、仕事で使える範囲の共通規格だ。

「これは?」

「ギルドで把握してる勇者たちのステータスですね。但しS級とか、一部は鑑定失敗しているのでその辺はありませんが…。」

 実際、ネルのステータスとか、その辺はやばい。ただ、僕はじっと、見ていて思ったことがある、あの時教授が火計にしてくれなかったら、大方数百万のステータスによる蹂躙以外できなかっただろうね。ある意味、対処できる教授ならではだ。他の人間の実力を見せなくてよかった。

「これは…思ったよりみんな低い…一部は数百あるけど…。千はいないんだ。」

 一応双頭持ちで、魔王になる予定のスキュラのメリルさんと相良さんもいる。ここはリンシュメルトにある”商業ギルド本部”ではあるが、一応規則で”スキュラカンパニー”にフロアの一部を

貸してあり、この会長室と後ろのクローゼットは階段設置可能となっている。

「だな、流石に、あの大野クラスがいたんじゃ、死ぬぞ、こっち。」

「あの子たちはキラリに準ずるって意味で。S級の打診をそろそろと思ってます。後、”楽園営業部”は先日快諾してもらいました。基本あのクラスが動くと問題があるので、しばらくはお目付け役となるでしょう。」

「お目付け役?」

「はい、勇者を悪の道に行かせるの防ぎ、それとなくレベルアップさせ、時が来たら、魔王の所に向かわせる役目が”お目付け役”です。各勇者ごとに一人付けてあります。」

 実際、離島のハーレム勇者大下君には、元従者でリューネさんに魔法を教えてもらった早音さんがこっそりついて言ってる。アムル君にはリーメ君配下のサブマスターが。という感じで亜人同盟に各員がお目付け役で着いている。

「そうなのか…。ちゃんと勇者も管理してるんだな。」

「彼らが満足して、昇天してくれれば、勇者はこの世界に戻ってこない以上、当然です、また勇者が暴れると、それこそ万の兵が死にますし、ブレイブ大陸ではそれでしばらく人手不足となり、経済が立ちいかなくなりました。なので、勇者の暴走を止める役目として、必ず一人は又は一匹は必ずつける事にしています。」

「教授は…ネル様直々か。で…キラリは…南君がね?楽園と、孤島はいるのかね?」

「一応、勇者美月は楽園の七海さんが、大野君はナギサが付いております。いずれも勇者の暴走を止めうる人材です。」

「確かに…それは安心だがね。という事は来る勇者も選べるという事だがね?」

「はい、ただしギルドと、契約書にサインしていただければ。この契約書は”儀式魔法”による強力な物です。なので、受けるうけないはお任せしたいかと、ギルドと提携がない場合はそのお目付け役による誘導がないので、勇者が行く魔王討伐に向かうのか、私たちとしては情報は信頼に基づくので、知らせることができないかと。勇者は、国で抱えたい重要顧客ですから。」

 実際漏れてひどい目に遭ったこともある。だからこそ、契約して…取り込みたくないけど…。

「それは考えさせてもらうがね。4人のダンマスの同盟だがね。だからこそ、相談して決めたいがね。」

「分かりました。良いお返事お待ちします。後そろそろ会議が近いので、リンシュメルトの王城にお越しください。」

 南さんもまた、きれいに頭を下げるが、ネルほど割り切ってはないんだよな。

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