25-冬SP11 やってみてわかる欠点も多いからリハーサルは欲しい
そして村の人たち賀帰り、大下一行は帰ることになったが…
「ドラン、あんなのでいいのか?」
「儂はああいうのも好きなのじゃ。」
「というか、田植えとは何でしょう?曲は汗かく感じでしたね。坊ちゃま。」
リンベルト一行だ。後勇者たちは残ってもらう事になった。曲の感想とか、後色々聞くためだ。というか村人も報酬と食料を受け取りこのままリンシュメルトで一泊。そして昼には村に帰るそうで。秘書さんたちも感想を聞いてはメモしていった。
「お、少年。久しいな。」
「あ、エクトネーゼ王?」
修道女の格好の南さんと一緒にいるのが、一般的な服を着たイケメンのナイスミドル…ではなくエクトネーゼ王だ。
「一応どんな感じか知りたくてね。でも前に客船で聞いたのとは種類が違うな。」
「嫌いですか?」
「いや、楽しくていいが、疲れてしまってね。」
「ノリのいい曲だとそんな感じだよ。」
「そうね。音楽聞いて体を揺らすだけでも2時間とかなるとかなり汗かくわよ。」
「…まずいな。」
エクトネーゼ王の顔に汗がたらーっと垂れていった。
「どうしたの?」
「発注した時間が7時間ほどだ。昼から夜の間となっている。」
この世界において、夜は真っ暗で危険な事もあるし、明りは魔法が無いと松明のみなので、一日の境界線は朝から夕方までが一日となり24時間というか…48時間後の朝が次の日の始まりとなり書類で今日中だと日没までにって事になる。そんな中での・・・昼から夜までの間というと日本時間的に8時間ほどになる。ライブとしては長すぎないか?
「それ不味くない?」
「南?」
「大体10時間ぐらい踊らないといけないわよ。そこまで来たら…。」
「まあ確かに。」
10時間のライブとか、何処の耐久ライブだよ!
「どうする?」
「これ、相談し直す必要があるわ。」
年越しライブ・・・は無理そうだね。というか、よく考えてみたら。0時がどの時点なのか…全然わからん。
「…皆様、南様たちは、後で…相談がございます。リンシュメルトのイーハ商会においでください。」
なんか、ヤバい気がしてきたよ。




