25-冬SP10 簡単 優しい 意味が分からん、
そして、全員が着席し、余りの席に土で作った人形を置きそして僕たちと勇者たちは最後列に座った。
「あなた方が肝心です。」
係員の人がやってくると説明を始めた。
「皆さんは何を言われても、そこで座っていてください。そして一極終わる毎に曲の内容と…換装をお聞きします。音楽が聞こえているならOKです。音響確認ですので、」
「そう言えばどうやって音を大きくするの?」
「それに関してはあちらをご覧ください。」
指さした先には大型の箱?
「あの箱に発音の魔道具の改良版、”拡声器”が入って御座います。後はそこのマイクに音を入れて音量を調整します。」
凄いな…。
「後で買える?」
「お引き立てが多い道具と聞いています。ですので後はトップ同士の交渉でお願いします。」
まあしかたないか。
「ありがとう。」
「では最後列の皆さんはよろしくお願いします。」
よく見ると最後列はそれなりに地位のある人が勇者しか座らされてない。
『じゃあいっくよー、みんな*って―!今日はノリのい*曲を用意したから踊りたかった*踊ってねー。』
聞こえるには聞こえるけど途中が欠けてるイメージあるな…。そしてステージから重い音?が響く。
『ズンドコドコドコズンズンドコドコズンズンズン。』
中央の女の子の…確かミヨちゃんだっけその演奏に合わせてノリの言い、簡単そうなリズムが流れてくる。
朝も起き*道歩く―。
今日*田植えで苗運*ー。
いっぱ*植*なき*怒られる―。
今日も一日頑張るベー。
ズンズンドコドコ ズンドコドコドコ ズンズンドコドコ ズンドコズンドコ
なんか田植えっぽい曲だね。で元ちゅう聞こえない位置があるかな?
『はい止まってー。ちょっと待ってね。』
そして一曲目が終わって…そして…。
「どうでした聞こえました?」
「ちょっと聞こえない位置があったね。でも曲の内容は田植えでしょ?」
「はい合ってます。ちょっと角度付けたほうがいいですかね。」
「確かにもう少し付けたほうがいいね。」
「ありがとうございます。」
…そして、3人が集まり…そして、客が全員座席から下ろされて…土変化で調整していた、少し傾斜が上がるみたいだ。
「じゃあ、もう一回座ってください。今度は全員座ってください。確認します。」
というか結構丁寧なテストだね。そして全員が座っていると、ステージが見える。真ん中の女の子がマイクを握り右脇の子がなんか楽器を抱えて…そして後ろの女性が太鼓を抱えている。そう言えば千鳥万花では獣が多いから、モンスターによっては太鼓ができるのか…。
「じゃあ、行きますよー。2番お願いしまーす。」
『それじゃあ、2番行くよーみんな立って―。ノリがいい人は―。リズムは一緒だから踊っても歌ってもいいよー。最初にリズムだけを繰り返すよー。』
ズンズンドコドコ ズンドコドコドコ ズンズンドコドコ ズンドコズンドコ
確かに簡単なリズムでいい感じだね。そしてみんな立ったから見えんくなった。しばらく伴奏だけになりなんか一部の男性たちの体が勝手に動き出すのが分かる。そしてその周りを厳しい顔をした秘書さん達が見て回っている。
ズンズンドコドコ ズンドコドコドコ ズンズンドコドコ ズンドコズンドコ
今日は酒を飲んで道歩く―。
田んぼにゃ雑草が草ボーボーー。
こいつを取らんと飯がまずい!。
今日も一日頑張るベー。
ズンズンドコドコ ズンドコドコドコ ズンズンドコドコ ズンドコズンドコ
こっちから少しだけ見える…無理矢理見てます。そうすると真ん中の子がコミカルに中腰で草を抜くしぐさをして、左隣の子が伴奏に合わせて踊っていて。右隣が錫みたいな楽器を振って馴らしていてそれが、ズンの部分になっているっぽ勝った。そして後列の人が一人は左の子と一緒の踊りをして右の人が抱えた太鼓でリズムを取っていた。うーん。あれで全員アイドル衣装だから複雑な感じだ。が確かに楽しそうな曲だ。というか、歌詞も決してアイドルじゃねぇ。
『はい止まってー。どうかな?』
「どうでした?」
「曲ははっきり聞こえたよ。でもかなり…。」
「そこは仕方ないです。体が壁になって反響音の部分も野外だと期待できませんから。スピーカーの位置とか工夫してありますが、それだけだと足りないんです。それに。」
「何?」
「フェスとか、コンサートとか、行った事無くて…特に裏方のコンサート大道具の経験はございません。」
「それある人いないでしょ。」
「知っている方から聞いて、再現してみただけですので。完璧には程遠いらしいです。」
なんというか、完璧主義ねえ…。そしてそのまま、全員からOKが出るとそのまませっかくだからとミニライブ30分を行い、前に比べてかなりコミカルな音楽が増えたな―って思いながら聞いていたのだっだ。




