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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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25-冬SP7 捨てる神あれば、拾う神あり

 そんなダンスバトルに進展が生まれたのは…年末のお祭りイベントの企画中…南さんが言ったことが始まりだった。

「そう言えばさ、このライブだっけ?これ、頼めないかって、エクトネーゼ王から頼まれたんだけど、できる?」

「え?もうライブハウス出来たけど、失敗したからやめたいんだけど?」

 そのダンスバトルから頼んで、二日後には設計図だけが届き、急いでミーアの酒場ティアーマートを改装して”ライブハウス・ティアマー”として再出発させた。が、先ず音楽のおの字も知らん奴が歌わせてくれって来る筈もなく、ミーアが歌うだけならライブハウス機能を使う必要もない。なのでライブハウス部分がある地下一階は閉鎖となり、それ以外…2Fのバーと、1Fの食堂の方に人が集まる結果となった。まあ、ライブハウスはどっちかというと商会が借りて、飲み会しつつの宴会場となっていった。そう、音楽を発展させるという意味では井原が言う欠点通りに規格が失敗した形だ。

「いやあ、ね。昨日とかほら、エクトネーゼ王が家に来たじゃん。んで、ライブ映像見せたら…ほら豪華客船でもやってたでしょ、今でも月に一回やってるらしいけどね。船で。」 

 僕も雑貨店の飲食スペースで聞いていてなんとなく微妙だと思った。が今の南さんは国政から一歩引き丘の上の古い修道院でダンマス生活を送っている、二つのサブマスダンジョンを抱え収益が安定していれば後は、趣味の美少年発掘に勤しむためだ。

「王様が?」

「そう、元々あれを国に誘致して…エクトネーゼ国の年末の売りにしたいって考えてたらしいの。」

 そう、去年とか含め年末は飲んで騒ぐだけの…年越しを祝うお祭りとなっていた。その背景には商業ギルドの借金の”年間期限”を年末までとして…返却されない時は貸しはがしをしてでも回収するようになったという事がある。契約に今年中に返す代わりの借金は年利が低い代わりにって事である。こういう簡易的な商業ローンが流行って来ると勇者でなくとも商売に成功失敗が付きまとう。そして年末を安全に迎えられたと騒ぐ連中が現れてきた。がそんな中でエクトネーゼは各地から…主にリンシュメルトから離れた技術大国としての支援策を打ち出しダンジョンのある安定的生活を訴えてきた。が、それだけでは

特色もない一般歳だ。特産物も…目立った物もない。

「年末の売りねぇ…。」

「音楽技術都市構想。」

「音楽いる?」

 南さんの言いたいことが分かる。そしてエクトネーゼ王の考えはインパクトあるライブを自分の国でしてもらう事で発展させたいんだろう。

「でもほら、文化レベルの話があるじゃん、あれ満たさないかなって思うんだ。」

 そう、最近の検証は年ごと単位の文明レベルだ。分かっているのはこれが発展するといくつか効果がある。そしてこれが…厄介でもあった。これに対してドルカス含め、どっち方向にしたらいいのかという結論が魔王軍から出ておらず、その為に、僕たちは動けないでいた。


1、文明レベルが上がるとステータスの”1”の価値が上昇して、その分モンスターのステータスが10分の一になる。ただし最低は1.これには二つの意味合いがある。ゴブリンとか弱いモンスターは最初が10でも…1以下にならないという保証があり、相対的にレベルアップするが、強力なモンスターはステータスデノミの影響で本体のステータスとかの感覚は変わらないが人間はステータスのデノミの影響がなく…ステータスが保留になる=人間のステータスが10倍になる。という事を意味している。とても厄介なシステムだ。


2、そしてアイテム関連とルーム関連の値段が10分の1になる。モンスターの価格がステータス10分の一でも価格は固定なので、モンスター価格だけが引き上がる計算となる。なお人間から得られるDPはそのままなので、人間をいかに育てつつ、モンスターを損じさせないかって事になる。またモンスター武装化が楽となり、装備などを持たせた行為が可能だ。ゴブリンの例でいうとゴブリンは武装と職業があるので楽だが…使えないゴーストやウルフとかは相対的に能力が下がることになる。


3.このアイテム値段10分の一には思い出召喚で得られるアイテムの値段も含まれていた。コーラ一本3万DPもいずれ30DPとかまで下がりうるのだ。ただしスキル関連は減額されなかった。


 がこの仕様は二つの側面がある、それが…身の安全と利便性だ。文明レベルが上がれば人間は相対的にどんどん強くなる。またこの人間に”亜人認定”されたエルフなども含まれるが、彼らが強くなると…ダンマスがいくら体を鍛えてもステータスが減額され殺されうるのだ。しかも文明の先には自分たちが言っている凶器…銃による暗殺までありうるのだ。しかも文明は…都市が単位で隣の都市と文明レベルが違えば自分たちのモンスターが殺されかねないのだ。ダンジョンという名のアドバンテージを失う代わりに物が安くなる。これをどう考えるか…これが決着がつかない理由だった。なお文明レベルのあげ方は各ダンマスが研究している。その中での…この提言という事になったのだ。

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