25-冬SP6 高度過ぎて逆に地味になった。
祝1300話です。ここまで長い小説読んでいただき感謝しております。かなり長いですが、まだまだ続きます。これからもご贔屓よろしくお願いいたします。
そして第一回戦の不戦ハイとその理由が表示され…なんとなく微妙な空気が流れた。
「おっぱいが敵になるダンスゲームだって。」
「…きついな、名誉の敗退初めて見たな。」
会場は不思議なざわめきに包まれる中、…胸をつつましく変身したミーアが会場に現れた。
「さて、行くよー。」
ダンスバトル第一回戦・・・ラジオ体操が行われた。が実際。後でミーアに聞くとかなりきつくてすさまじい問題があった。まず選択した相手と同じタイミングで動かないといけない。これがつらい。しかもダンスなんて関係ない、タイミング勝負だがこれにはさすがに観客から文句が出た。
「これだとタイミングさえ合えばダンスする必要がないのでは?」
「他のシステムを試したが音楽らしくならんくて辞めた。」
なので、彼女は簡単な策を弄した。単純に相手を見てから体を動かしてステータスで無理やり合わせたそうだ。
「凄いわね。まだまだ行くよー!
第2回戦になると…音楽はオリジナルでなかなかきついが…お互い引かなかった。解説を簡略化したのは…もっとひどい事に盛り上がりも盛り下がりも無かったからだ。ダイジェストにしても地味だった。
「これは…。」
「ダメだな…。」
そう、お互いステータスが高すぎてダンスも相手を見てからやればいいという、後出しじゃんけんモードだ。こうなるとゲームは機能しなかった。
「うん…。」
そしてそのまま氷点下まで冷えた会場はそのまま解散となり、井原側が謝罪する事になった。
「とりあえずたたき台は出すことで決定だが…こうなると思わなかった。がステータスまで縛るのは主義に反したからな。」
「でも凄いのだ。あんなみんなすごいダンス見せて。」
ミーアもはしゃいでいるが、
「遅くしたんだからね。私のスーパーすぎるダンスだと…観客が見えないんだからね。それにそれだと、腕力と変わらないってマスターに言われて…。」
向こうでセンターを張っていたミヨちゃんの言いたいことは分かる。確かに僕たちの目にも映らない速さのダンスをお互いしたら…客には意味が分からないし、かといってそんな置いてけぼりな事されても困る。
「分かってるよ。だけど音楽も凄かったのだ。」
が、ミーアの感動は別の所だ。
「確かに私達には見慣れている一糸乱れぬ息の合ったダンス・・・は確かにソロでは出せない。」
教授でも限界がってそう言えばそうだな…一人で完璧でも一糸乱れぬ息の合ったコンビネーションだと…受けでもどこかで限界が来そうだ。
「これだとステータスは絞った方がいいが、今度は…。」
「それが原因だと思うがね。これもダメか…。」
そう、そこまでやってもステータスを禁止できない二つ目に理由が…判定が厳しすぎて大体20倍はステータス差が無いとダンスで相手に合わせて踊れないんだ。音感でサポートではなく相手と同じところまで腕を上げる、足を動かす、その体裁きの細かいところまで一緒でないといけないというのは…かなりきつい。その為に体を相手に合わせて更にタイミングをコンマより細かく合わせてようやく、一緒のダンスだ。そうなると、合わせる側が不利すぎて、ミーアでないなら…対応できないまである。教授はできると思うけど。こうして、ダンスバトル企画は失敗という形で…幕を閉じた。




