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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第4章 魔王による勇者プロデュース
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6-6 やっぱり最初はギルドに来てから

「俺が勇者になるのか?」

 ナッツの声はつらい。極めて難題だからだ。

「無理だと思う、勇者は今のところ。生まれたとき限定の称号だよ。だから狙うなら従者。勇者に気に入られて従者になり力を得る。そしてそいつと偉業を達成し、魔王を討伐する。それが帰る方法。」

「が、それだとあの勇者に取り入れなくちゃならないのか?」

「いや、それは追々考えよう。今は僕たち含めまずは生活できないとそこにも行けないよ。」

 と言うと一枚の金貨を置く。

「これは?」

「さっきの衣装のお金。これを使ってまずはナッツさんを強化する。」

「は?俺、主夫だぞ、しかも武器系ステータスもない。」

「うん。知ってる。」

 と言うと手元から鑑定のモノクル(廉価版)を出す。実際かなり安いので、ギルドの売店で置いてあり、最初の無料だった人生相談は銀貨二枚の有料となった。ついでにこれ、鑑定のないチームの

生命線でもあり、冒険者は大抵一枚持っているというものである。

「が、何とかなるよ、まずはギルドに行こう、そしてまずは登録するんだ、今後のお金が欲しい。」


「いらっしゃいませ。」

 いつ来てもギルドの店員の礼儀が正しい、ハーリス調べだと最近暇だった”サブコア”に肉体を与えて。ギルド職員にしたのだそうだ。流石コア。というかこれも聞いて頭抱えたのだが僕たちの

後釜に座ったコアが実はあまり処理速度が速くない。がこれ普通のダンジョンなら来ならない程度なのだが、ハーリスは始祖を名乗るだけあって処理膿瘍力が格段に高いのだ、忙しい日々と言って

いるのはこの向こうに置いて来ていて今はネルの園の奥のログハウス内の”ハーリスの部屋・サブコア設置所”においてある200個+トラップ試験、周囲偵察用の450を同時に操っていた時の事だ。

で、後任にシーア、ネルの二人にはコアが設置されたがそれだと20が限界でオーバーワークになるので、10に減らして運用してるのだそうだ。なので、後180+450のコアが暇してる事になっている。

そこで、意識と肉体を持たせ、ギルド職員の増員に踏み切ったのだ。え?なんでわかるかって?ハーリスが目の前のギルド職員鑑定して。こっちに伝えてきてくれたからだよ。

「今日はいかがしましたか?」

「この人がギルドでアルバイトしたいので、商業ギルドと、後、ワークギルドに登録お願いします。」

「あ、お、俺、よろしく。」

 急に言われてナッツはしどろもどろに答える。

「ワークギルドは無料ですが、商業は銀貨5枚が必要です。」

「あ、僕が雇うので、そこは僕が払います。」

 そう言うと銀貨5枚をカウンターに置く、実は職人とか他のギルドもこのワークギルドで連携して登録するとギルドで紹介してもらえるようになる。またギルド提携のお店で働くにはこの

特定ギルド加入とか後、生活ギルドでのランクアップとか要求されるらしい、そこの求人にも書いてある。

「ぼうず…。」

 そう言うとナッツのおっさんは奥に連れられて行き、僕たちは近くの座席でおっさんを待つことにした。ああ見えてナッツさん磨けばイケメンだと思うんだけど、外見で損してるな…。

「ナオ、ここからどうするので?」

「とりあえずここで飯食べて、後は…。ナッツを鍛える。で、彼のレベリングをさせる。」

「は、では位置は…。」

「大体少し広い 歩いて半日の平原がいい。人目に付かなければもっといい。」

「了解しました。後で案内します。」

「いらっしゃいませ。」

 店員さんが来たようだ、ここはやっぱりサービスがいい。

「えっと、エルフのハーブティとこの新作クリームブリュレだっけ、これちょうだい。」

「私も一緒のをお願いします。」

「銀貨3枚が二つで、6枚です。」

「はい、」

 この世界では本来店主に”先渡し”で金を渡す、お偉いさんだと入口見張ってもいいのだが、カードがある場合この応対だけで、内部の資金をチェックして、払うことができるのだ。なので

支払いの手間を考えてこっちにしている、ついでに売り上げはこっち経由でカードに入れている。ついでによく行く北の村でも農家さんがギルドカード持ってるので、決算はこっち経由でいい。

「お、終わったぞ、凄いな、このギルドカードって奴、せっかくだから、金貨を預けて来たぞ、」

「それ、ギルドカード同士たと、商品を買うとかもらうって言って、金額言われて、頷くと商品の支払いしちゃうから、注意してね、」

「へ、これ支払い機能もあるのかよ。」

「だから、カードをもらってきたの、商業ギルドのほうはアイディアを売って、それをショップで売れるようになる。のと、卸売取引できるから商売やるなら欲しい。僕たち生活とかしかでき

ない組はこれの差が大きいんだ。ついでにモンスターの部位や、皮、肉の買取は商業ギルドだから、ないと冒険者できない。」

「へぇ。」

「そういえば商業と一緒に登録するやる少ないから、感心されたぞ。後思いっきり、他の魔術ギルドとかに勧められたが、あっち銀貨20枚だろ?」

「その代わり魔法のスキルオーブと後、スキルオーブなしでも魔法覚えられる”学校”がある。魔法のオーブは人気で、高いから、お偉いさんしか基本魔法が使えないんだよ。」

 魔王軍では魔法の有用性を理解してるのでオーブは基本生産しないのだが、他のダンマスで生産販売してしまったのでこっちのギルドで買い取り、それを魔術ギルドに卸して

販売という形をとっている。

「スキルオーブねえ・・・。」

「まずはこれを買うんだよ。」

「え?」

「スキルの有無は結構大きい、のでまずはこれを買う。ハーリスにもあとで買ってあげてるから、ナッツさんの分も買う。」

「当然高いんだろ?」

「高いよ、基本金貨10枚。」

「だめじゃないか?」

「お待たせしました、こちらになります。」

 そう言うと店員のおねーさんがデザートのフリュレとハーブティを置いていく。お茶はまだハーブティの一種扱いなので、このミルクがたっぷり入ったのはこの辺ではかなり有名で僕は

ここに来るたびにこれを頼んでる。

「やっぱりこの辺はお子様か…。」

「おいしいよ、硬いパンだけの生活を思えば、これが銀貨2枚だけど安いって感じるよ。」

「は?これが銀貨2枚?」

「そうですね?おいしいです。」

 ハーリスがいかにもって顔で食べている。実はコアなので、必要ないのだが。栄養成長+魔素栄養コンボで食べ物が経験値や魔石に変わるのだ。旨い旨い。

「一口くれねえか?」

「いいですよ、はい。」

 そう言うと差し出された皿から一口分を匙で口に運んだ。

「これは…向こうにも勝る旨さだな。」

 そりゃあそうだ、ブランブルカウは普通の乳牛を魔物化した上に周囲の草とかの旨味を固めるようにできていて、栄養が高く、その草の特徴が出るようにしてある。なので、牧草が旨いと凄い旨い牛乳ができるのだ。ついでにネル牛乳というネルの園で作った特製牛乳はDPショップでも高級品第一位だったりする。これを使った料理が凄い捗るのだ。ただ世に出してないのに強化薬草を牛乳化した”ポーション牛乳”と世界樹の葉を食べさせて作った”神の牛乳”、を成長成分中心に作った”乙女の夢牛乳”というのもある。が、これを世に出すべきではないと今でも封印されている。ついでに強化薬草はネルが趣味で作った”傷塞ぎ草を濃縮したポーションに付け込んだ”もので、草のエキスだけで切れた腕がつながるという恐ろしい薬草である。ネル曰く

『草を舐めてる。みんな薬草買わない、おかしい。だから作った。』

 聞いていて苦笑いしたのを覚えている。

「あまり甘いのが苦手な俺が旨いって言うんだ。相当だろうな。」

「食べ終わったし行こうか…。」

「ああ、いいぜ…。」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 構成自体はとても読んでいて楽しいです。 [気になる点] 誤字と言いますか、変換のミスが多すぎて読み進めるのがキツイです。 [一言] 変換ミスが減れば、楽しく読みたい文です^_^
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