25-13 GGM 目的と手段をはき違えた結果の悲劇は
説明は混迷を極めた。いや、自分の頭が知るのを拒否するぐらい…状況は圧壊していた。圧壊だ。悪化ではない。まず、ギルドはエルフを派遣し、各地の村を調査。そうした所…各地で農業従事者がいない事による農業破綻が発生、逃げ出すこともできないので、ギルド商会即ち”勇者”の手の物だとわかると、殆どの村で、男がいなくなり、力作業である農業の破綻が起きていた。そこで各村は手助けを依頼。しかも費用は…払える見込み無し。これは大陸内全国に蔓延していた。その為エルフの緊急派遣を決定した。が、ここで問題が出てきたのはモートリア王だ。勇者召喚以外の出費を嫌った…いや庶民の事を顧みないモートリア王家の意見と邪推により…援助の提案は断られた。そして、各地の開拓村を放棄して、都会に逃げ込む女性たちが急増してきた。
「なんか、状況はもっと悪いみたいだね。」
「はい、できればそちらに身請けも頼みたいですが…それだけじゃないんです。」
「なに?」
「各地にモンスターが出始めまして。狼の反乱。今までダンジョンにしかいないはずのゴブリンの目撃等の報告も、これは貴族に報告済みですが、妄言だと取り合ってもらえませんでした。実際に村では被害も出ています、特に狼は問題で、周りの動物を駆逐しかねません。」
どうもモンスターが出始めたらしい。
「これ、ヤバくない?」
「はい、その為、現在急ピッチで戦力は整えてますが…ただ人間が多い都市部にはまだ出てないらしく、現在食糧が最も懸念されます、輸送が絶たれれば。モートリアが…破綻する恐れもあります。ただ、モートリア国の破綻は避けるべきだと、パルミダーク、エクトネーゼからも支援要請があるのですが…。限界が…。」
出始めなら問題がないかもしれないが…それでも勝てないなら問題がある。
「はい、なので、できればそちらの計画を前倒しして欲しいかと。そうでないと都市部の食糧がなくなる恐れがあります。」
それはそうだな。さっきの上場で一番考えられるのはモンスターによる通商破壊だ。食料や薪、塩。都市部の生活に必須な物が耐えれば困るのは庶民だ。
「なら、分かってるだろうね。」
「はい、さっそく。」
「いや、店にも護衛を頼むよ。誰か狙う可能性もあるからね。」
「は。今出せる最高の物をマーリア様の周囲につかせます、」
「いや、この子にだよ。」
え?まじ?




