25-11 GGM 牧場はヘルプという名の説明書だけで
「分かるよ、分かる。一応…もう一つは?」
「こっちも問題で、」
エミルの記憶は牧場の記憶があってもスキルの”牧場”ではない。なので、メニューはゲーム化された俺の方の記憶だ。が、一応研修の一か月の間諦めずにマーリアさんに全”ヘルプ”の内容を呼んでもらった。すべての項目を読み終わるまで凄いかかった。が大体スキルの内容は理解できた。はっきり言って…ガチだが”対ワルモン”専用スキル過ぎて…意味不明だ。
パンドラ牧場LV2(特異系) 牧場設定可能 項目追加1 必要DP 成長のみ
となっている、意味不明だろ。解説するともともとメニューには以下の7つのメニュー枠がある ヘルプ(初期)ステータス、仕事、合成、ショップ、育成、設定だ。このうち一つを選んでオープンして使えるようにするのが、このスキル成長だ。が、これは彼女にとっても悩む。俺もだ。というのも…いくつも見慣れない項目がある上に…できることが結構多い。まず育成。これはパンモンをゲットさせるのに必要だ。がこの卵はガチャかパンモンを討伐しないと手に入らない。しかも結構低い確率であり、しかもゲームの使用で孵化には”歩行数”が欲しい。孵化をセットしてから歩いた距離を計測し、一定数になると孵化する。という仕組みだが、まず私たちの手元にパンモンの卵は一個もない。次にステータスだがステータスが見れるだけで、世の中には鑑定のモノクルもある。しかも結構安い。なので意味は薄い。探索はパンモンだけでフィールドを歩かせて、イベントで利益を得るものだ。なので今の現状一個もパンモンを持っていない私達には意味がない。仕事はパンモンに牧場で仕事をさせ、お金を稼ぐ”放置系コンテンツ”だ。色々ある、但しこれもパンモンがいない。無理。合成はパンモンに限り、合成強化が可能だ。無論孵化させたパンモンに対しても合成は可能だ。ショップは”課金要素”って奴だ、店です。設定はゲーム中の音とか、いろいろ設定できる、らしい。モンスターには装備とか、スキルオーブを使って強化が可能だ。どれを開ければいいのか、分からん。
「でもこれ…最初に金を出すんだろ?」
「ですよね、マーリアさん。」
そう、たった一つ違うのは…こういうゲームにありがちな”最初の一体の先生モンスター”とかそう言うエースも誰もいないのだ。そして初期のお金もない。はっきり言えば詰み状態からのスタートだ。
「あたしはショップを見てみたい、じゃない?」
「分かりましたよ、ショップから行ってみましょう。」
こういう分からない時は自分だけの意志じゃ、どこかに不満が出る、みんなでやったというプロセスが必須なのだ。
このパンドラ牧場は非常に扱いにくい”スキル”だ。自分には使えない。これはエミル達牧場の経営者たちはパンモンの代わりに牧場がパンモンみたいな魔力の塊だったからだ。その性質を引き継いだスキル”パンドラ牧場”はいくつもの制限がある、自分の周囲1m以内にいる人間相手に自分がメニューを展開させないといけない。また、レベル2は測定していないが、展開しているだけでMPを消費する。そして、自分はこのメニューに触れない。くっそ不便だ。触れるのは他人のみ。今は知っているマーリアさんのみだ。
「では行くわよ。」
「では。」
その中で一か月をかけ、一秒1MP・・・15秒程度の開閉時間から学んだのは手早いコマンド術だ。そして、これを一か月繰り返してどうにかヘルプをすべて全て読むのに成功したのだ。
「なんか出たわよ、ショップを押したら、開閉しますかって。」
俺もその画面を見ることはできるが、触れない。
「頼みます。」
「じゃ、了解。」
そして、そのまま私はベットに倒れる、これが合図だ。
「開けれたわよ…。でもあんたのスキルは不便ね。」
これが本当の欠点。
「レベルを上げないと不味いですね。」
そう、このスキルにはレベルが欲しいが…この世界にはゲームみたいな環境もない。仕事していれば職業も…。
「行ってみる?ギルド。あんたの能力に欲しいんだろ。」
ぶっきらぼうだがいい人。それがこのマーリアさんだ。




