5-31 ドラゴンマスターリューネ エレノアの本気
「こっちは準備いい。」
プラントから出した魔石を食いレベルを上げておいた。これでも昔ほどではないが、実力は出せるはず。エレノアの圧が凄い…。あの時見たステータスなら勝てるかもしれない…いまはコクヨウの補正でステータスはあの頃より上だ。
「私は何時でも構いません。但し、従者の方は少し離れてもらえると嬉しいです、傍にいる時は調整が難しいので。」
それを聞いて七海とリー、コクヨウたちは離れていく。
「あの人は?」
「私もマスターの記録からちらっと見えましたが…あれが魔王軍の”魔王”エレノアさんです。」
「魔王!?」
「ただ、それ以上のデータはありませんでした。強さも未知数なのですが…実は鑑定が機能してません。さっきから。」
リーの顔が引きつっている。
「阻害もなしで見えなくなるのは一定以上のレベル差が欲しいのですが…。その一定を超えているらしいのです。コアの監視体制を超すレベル…です…相手は。大方ハーリス様しか見えないかと。」
「何それ…。」
離れていった…みんなを見て、エレノアを見ている、動いている様子はない…レベルも上げた。確かに鑑定がもう機能していない…レベル上げればいいのだが…大方…合計レベルをもってしても相手が上回っている。あの時見た感じだと。融合や吸収で相手を取り込むタイプだが今回はそれは使ってこないとみてる。が…じゃあ攻撃手段はと言うとほとんどない。格闘さえない。ならまずは相手のレベルを下げる!
「私も手は抜かない。」
そう言うと手元から銀貨20枚を取り出す。これは実は何でもいい。これを使い魔力栄養で経験値を結晶化…私の周囲に紫色の怪しい輝きが生まれ…使った魔石の大きさの倍の大きさの、魔石が生まれる…。この効果を拡散で限界までリフレインさせる!そうすることで・・・。
「何が起きたの?」
彼女の体から、紫のオーラが固まり…なんか岩みたいのが落ちてきた。これが、拡散支援今回の最終奥義”リフレインレベルドレイン”私のレベルを下げ、それを複数にリフレインそして私のレベルを1下げる代わりに相手のレベルを20×3×2(竜の成長経験値濃度分)=120レベル下げる。無論この値は上位職についていた場合その分も無効化し、下位職にしたうえ、更にステータスを下げる。が226でもないと思うから、これでさらにブーストした分、すなわち。90レベル分を下げた。が相手のレベル高すぎだろ!こっちが計90まで上げるのに使った石で、手の平なのに。相手…岩だぞ!しかも輝きが違う。大方、全部さげ切ったがほぼこれでぎりぎりだった疑いある。…これで下げたレベルは10800レベル…。どこまでも人外…神をもって感じだ。
「さあね…。ここでごめんなさいするなら、これで終わりでいいよ。」
「何を言っているのですか?」
「自分のステータスみたらどう?」
名前:エレノア
種族:始祖スライム:LV1
職業:ダンジョンユニークモンスター
ソウルレベル:LV3
HP:879642412
MP:974863
STR:285122
VIT:9648002
INT:4873
MID:98637
AGI:4832
MAG::95973
DP:4760億DP
SP:11
スキル:吸収LV9 融合LV6 変形LV9 超触覚LV10 忠誠の一念LV10 、分裂LV9、手当LV9 アルマッサン語LV6 鍛冶LV4、錬金術LV4 付与魔法LV9、森魔法LV7、農業LV6、牙LV8 飛行LV4、鑑定LV4 ステータス偽装LV9
称号:始祖の存在 ナオの第一眷属 ダンジョンユニークモンスター 守護騎士 保護者気取り 魔王軍親衛隊長 魔王代理(スキル上限+1)傘雲お化けキラー,大型、超大型、怪獣、大怪獣、島喰らい、都市喰らい、
所持金:なし
え?死ぬ。挑発して何なんだが、まず挑発した自分が死ぬかと思った。HP80億??どこの裏ボスだよ!相手舐めてた!レベル1でこれか…。というか、吸収で今までしてきた分か!吸収でステータスが高いとか、そんなの考えるかよ!普通は!
「…確かにこれは、予想外でした。」
そう言って厳しくこっちを見るがこのHPだと大方あっちは死ぬ気さえない。しかも地味に力も6ケタ、こっちより上だ。これでいて大方スライム定番”物理無効”だ。たとえ、耐性を消すスキル持ち込んでもきっと効果がない。魔法はSPで上げれる分含め、すべて1くらいだから、効果もほぼない。詰んだ。
「これは気を引閉めて行かないとまずいですね…。」
そう言うとエレノアが手を‼直感的に避ける!自分の真横をいきなり、水色の液体が通過する。が、それはいきなり膨らむと私の体を…包み込んだ!というか…これは不味い!切り札で残しておいたプラントから空の経験値の魔石全部使い無理やり変身を解除する!ギリギリ…さすがに顔だけでも出せたが、このスライムの体何故かこの筋力でも引きちぎれない!というか、付いて来てる?大きさそろそろ100m行くぞ!
「と言いたいのですが…。実は、さっきからずっと貴方を見ていて思ったのですが…。」
その顔は冷静だった。下の彼女の声は淡々としていたように聞こえた。
「あなた、程よく小さくて可愛いのです。ドラゴンのコレクションがないのでちょっと…ときめいているのです。」
…え。
「ちょっと実は恨みと違う感情が芽生えてまして。私、こうやって…。」
そう言うと彼女の体から…コクヨウより大きいよな…あれ…その巨大なクラゲが身体から浮き出て。空中を浮いている、あれか、あいつか!あの初心者ダンジョンにいた!あのデカクラゲだ!あいつの遠近法おかしい。
「可愛いものをコレクトする趣味がありまして…。で、さっきから喘ぐあなたの姿を見て…可愛いなぁと…。」
その瞬間に体は全力でじたばたし始める、分かる!これは。このパターンはまずい!
「ただ、レベルの関係で加減を間違えそうで怖いのですが、ぎゅっと一回…。」
そう言うと私の体をすべてスライムが包む。そしてその目の前に…大きさが私の2倍くらいのエレノアの顔がある。
「全力で抱きつかせてもらいますね。よろしくお願いします。」
そこからの私の記憶はなかった…。
「母上…。」
生きてる、私生きてる。リューネが気が付いたときは青空だった。
「私生きてる?」
「はい、ぎりぎりだったそうです。エレノアさんに聞いたところだと、4回は全身骨折して、それを直したそうです。途中で、手当全開で抱きしめたそうです…。なので、骨が折れるのと直るのが
同時に来て…。だそうです。」
そんなことになっていたのか…。あれで吸収されていたら終わってた。融合でも一緒。あれで捕食するのがメインスタイルだろう…。ちらっと見ると竜の姿のコクヨウが。後の子は…コクヨウの
頭の上か…。
「で、どうなったの?」
「さすがに全身から血が噴き出るので、途中で回復のみにして搬送してきたそうです。」
「あんた強すぎじゃない?」
その脇で私を見下ろす…エレノアに言った。今も私、結構巨大だからね…。コクヨウも。
「私も殺されかかったので、一生懸命戦い、そして強くなったのです。貴方に勝つべく。あの時の屈辱を胸に…。」
「屈辱?」
「はい、私はあなたに殺されかかっています、ナオと一緒に。で、それ以来では魔王城全員強くなるのを奨励し、全員一丸となり訓練に、そして強化に努めたのです。これがその結果です。」
「いつ?」
なんかおかしい、あの”教授”との一戦が最初じゃないのか?
「貴方に滅ぼされた街ですよ。その中の一つに私とナオは住んでいました。」
「え…。え…?」
あの時しかない、完全に滅ぼしたのはあの街しかない…かそれ以外もあるが、その中にナオがいた?私はナオを殺しかかったのか?ナオを探していた私が、ナオを殺そうとしてたのか?
「あの時はぎりぎり生きて逃げれましたが。あれ以来いつかは、見返したかったのです。」
「あんた…。」
「ネルも私も、マスターを危険な目に合わせたあなたを許すことはできませんでした。たとえ命令違反になろうとも…。一度はこうして戦いたかった。ただ、これで許します。本当の命令は
連れてくるようにとの事でしたから。」
そう言うと、元の大きさに戻っていった。私も併せて…元に戻る。
「おいで下さい、今日はちょうど勇者たちが宴の途中ですよ。」




