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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第3章 3人の勇者編
110/1803

5-26 南の魔王討伐

「まさか、もう魔王城に来ることになるなんて…。師匠…。」

 キラリはきつそうな目で、魔王城を見つめていた。そこは異様なほど大きく、それは黒い城だった。そして城門には大きなレリーフの書かれた門がある。そこに手に持っていた師匠のコアがある。

「クックック、魔王だぞ、勇者と呼ばれる限りはいつかは戦わなくてはならない。それが今なだけだ。」

「だとよ、でも…。初めてだけどな…。魔王ってあれだろ、軍団一撃で吹っ飛ばしたってやつ。」

 今回はネルさんの依頼で、ガルージさんが一緒に来ている。傭兵らしいが弓と剣が得意らしい。僕たちの前を取り戦うらしい。

「はい、でも魔王であっても生き物なはずです。」

 南は…震えているようだな…。でもわかる。

「きっと何とかなりますよ。」

「そう、私たちもいる、頑張る。」

 ネルとリーメが大きくうなづく。この”教授”の従者というエルフと少年は…すごい絵になる。ちょっと女の子の衣装着せようか?

「6人いれば。何とかなりますよね…。」

「分からないな、ただ、前の戦闘では数は無駄だった。ある程度の強者でなければ露払いにもならん。それは分かっている。クックック、取りあえず開けて、魔王の顔でも拝もうではないか。」

 そう言うと、魔王城のレリーフに僕は宝石を…。あ、はまった。そして扉が開く。そこは中世ヨーロッパの城そのものであり、今の領主のの城より相当大きく、ただ人気がない…。

「よく来たな!勇者ども!」

 声のした方を見ると、と踊り場であり…そのの先では妖艶なドレスを着た妙齢の女性が一人いや、あれが魔王だろう。

「お前!あの時の!生きてたのか!」

 ネルが叫ぶ。教授も驚いた顔だった。

「そうだ、せっかく目をかけた奴を許せん!ここで始末してくれる!」

 そう言うと魔王は手を掲げ、何か魔法を唱えている。

「私がひきつける!南!キラリ!準備しておけ!リーメ、ネル!援護を。」

「分かった。」

 教授の指示で僕たちは少し横にずれ、一撃のチャンスをうかがう、もとよりあの戦場において、僕たちはこれしかできないんだ。、

「霧の結界!」

 ネルが声を張り上げる。その言葉に周囲は霧に包まれる。その中を教授が入っていく。そして何かの衝撃波が僕とネルさんの間を突き抜ける。この霧の結界は相手の目をふさぎつつ相手も魔法を無力化するもので、防御魔法として有能だ。

「みんな…生きて帰って来ましょうね…。」

 リーメちゃん。生きて帰るからね。

「小癪な!」

 向こうから少しかすれた声が響くとまた…うわ…空気が熱い。

「火?」

 ネルはそう言うと、手を掲げる。

「いでよ、水の精霊!、複合!霧氷の結界!」

 その言葉に周囲の空気が冷たく冷やされる。

「この程度!」

 魔王の声が聞こえると、その結界は急に吹く突風でえ、う、視界が、目の前が冷たく目眼が開けない。

「クックック…こうもあっさりスキを見せるとはね…。」

 その言葉にぎりぎり目を開けると、腕を突き出した魔王の下腹部から教授がナイフを差し込み深くえぐり込んでいた。

「この程度!」

「今だ!」

「はい!」

 僕は慌てて力を練り上げ、そして全力の

「インスタントパワー!。」

「パニッシュメントレイ!全力!」

 その言葉とともに僕の腕からそれは見た事もないような濃い光が魔王を包んだ。

「やったかい?」

 それフラグだけど…。実際MPはない。頭が、もう…

「回復です。これで少しは楽になるはずです。」

「ありがと…。」

 そして、そこには焼け焦げた上半身と血まみれの下半身があった。しんだ・・・・終わった…。

「終わったのか…。」

 しばらく様子を見ている、そうすると、死体が光りだし、そして、それは解けるように空気中に…去っていった。そして死体さえ、そこからなくなった。

「よく分からないな…。が、気配はないな…。」

「きっと終わった。」

「ですよね…。」

 ネルさんたちが、魔王の死体のそばによる、もう何もないはずだが…。

「確認はできないが、これで討伐完了のはずだ。が後は神託で確認するしかないな…。一度撤退しよう。もう・・。」

 教授が見た踊り場の上のほうはさっきのパニッシュメントレイで焼け焦げた壁の姿だった。

「これで死んでいないなら、もはや我々の打つ手はないぞ。」

 だよね、もう疲れたよ。

「まだ帰るまで遠いからな、まあ、ありきたりで悪いが、帰るまでが遠足だ。クックック。帰ってパレードしようじゃないか。」


こうして終わった魔王討伐も実は急転直下の話だった。私達がダンジョンマスター討伐からかえってくると、ギルドのみんなが慌てて地図の確認をしていた。 

「ああ、モートリアの勇者が行方不明やて?」

 その作戦会議室にはエクトネーゼ王がうなりながら地図を確認した。

「ああ、私の手の者と、あと近くの住民の話からすると、どこかに森の奥に行ったっきり帰ってこなかったらしい。」

「うちは、リューネはんから聞いた。どうも洞窟で見たっちゅう奴や。ダンジョンの可能性もある、で、モートリアん所になぜかそこに捜査依頼来てるらしいやん。」

 うわ、凄い事になってた、師匠…。

「では捜索は…いいところに来たな、できればすぐでで悪いが君たち勇者はモートリアが動けない隙をついて魔王討伐に行ってほしい。魔石の具合もある。数少ないチャンスだ。」

「千載一遇という奴か・・。クックック、面白い事になってきたな、ダンジョン言ってすぐにまた魔王か、飽きさせないねえ。雇い主は。だが、背中突かれて、廃墟にするくらいならこれでいい!」

「はい!」

「お前たち!行くぞ!飯食って3分で支度しな!」

「イエッサー!」

 教授の声に南と僕は敬礼する。

「それ何?」

 ネルは勇者たちの勢いが理解できないようだった。

「ノリだ。気にしないでくれたまえ。」


「それでは…はい…。」

 私たちは帰ると、ギルドの応接室に全員でいた。流石に強行軍で魔王討伐をしたので、少人数で特攻した形だ。ガルージさんは商売に来ていたところを捕まえた形だ。

「私も確認した、死んだ、上半身焼け焦げてしかも下半身血だらけで生きてるなら生き物じゃねえ。」

 ガルージさんが大きく頷く。

「これで、神託の一部は果たした。後はパレードだが。」

「どこまでの物やればええんや?それ?」

 ギルド長もさすがにパレードの規模まで…予算ないよね普通。

「パレードしないと次はない。なら、私、ポケットマネー出す。とりあえず、資金はある程度でこれで。」

 そう言うとネルは懐から、金色のカードを取り出す、これは勇者専用カードで、英雄と呼ばれた人たち用のカードだ認定はギルドが行っている。このカードには地球の銀行機能みたいなものがあって

 ネルさんはもともとギルド含めた商会のトップだったので資金はかなりあるという。

「分かった、そういえば前のも戦勝パレードしてなかったやん、だから、それも足したろ。お祭りや。出店も出すし、料理もガンガンふるまうでぇ!」

「やったー!」

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