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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第3章 3人の勇者編
107/1810

5-23 ドラゴンマスターリューネ 人類の敵という関係者

しばらくリーと茶会をしていると、七海が戻ってきた。さっきまでと顔が違う。覚悟できたかな?

「しばらく鈴香は起きないようです。なのでこのまま会談します。ただ、やって欲しい事とかあります?その代わり守って欲しい。と思ってます。これはコアと相談してきました。」

 先ほどまでのおどけた感じから一転、芯の強い匂いがした。

「いいと思う。じゃあ、私はその子たちから一人、」

 指差したのはあの踊っている草たちだ。

「里子に欲しい。私は草系持っていないから。その代わり保護と…。援助する。それでいいかな、先輩としてまずは援助と友好が先かな。あと一つはそこに穴掘らせてほしい、守るために私のダンジョンを設置する。信用できないなら、言ってくれればそこは撤去する。」

「はい、」

「後、魔王軍はどうする?一応派閥はいるかって話だから、繊細なのよ。」

「入ると…利点大きいですか?」

「大きいけど、絶対の安定は保証できない。」

「利点は?今は妹がいるので、気を張らないと…。」

「いいのよ、かわいい子がいるとそうなる。で利点は、まずこれ。」

 と言って自分のギルドカードを置く。

「これは?」

「人間での身分証明書。」

「人間での?」

「無論、人間になれなくてはいけない。けど成り立つなら。」

「でもどうやって?それがあれば鈴香は…。」

 少し焦っているようだ。

「いくつかパターンがある。がそうだね…参考になるといいか…ここはちょっと狭いから先に私のダンジョン来る?」

「はい。じゃあ、そこでいいので」

 七海は近くの壁を指さす。そこに私は歩み寄り、慣れた、本気で慣れてるのよ。で、こりこり壁をひっかく。そして空いた穴にダンジョンを設置、お隣さん完成である。いやあ、ダンジョンが隣か。

「こっち。」

 そう言って入っていくと私のダンジョンが少し様子が違っていた。前より狭く、高さも低い…大方自分の身長が低くなったからだ。

「なんか、コアルームですけど…何もなくて…で、広いですね。」

「そう。コアルームは自分の身長に合わせて変化するの。だから。」

 そう言うと、元の姿に戻る。ドラゴンの姿だ。

「本来はこの姿。スキルがあるのは理解していただけた?」

 そう言うと彼女の前にしゃがむ。

「は、はい。」

「今まで確認できてるのは二つ。”変身”で覚えてる姿になる。もう一個が”人化”これも覚えてる姿になるけど消費DP低い、」

「差は?」

「うん、変身はいろんなものに変身できる、それに対して人化は人間の姿にしかならない。というのがさ。ポイントは1万と人化が1000DP。」

「どっちも高いですね。」

「で、ファクター持ちだから、それが2倍になる。」

「あ…説明受けたのに…。」

「だた手段はあるって事。これがあれば、憧れの冒険者ライフって奴。無論自宅も買えばいい。」 

 喉を鳴らす音が聞こえた。そして、私は面倒だから姿を戻す。

「それを好む?」

 自分はナオがいるから信用してるが周りが暴走しないとは限らない。この事実を知る前までは私はあえて一線引いていた。妄信しすぎるのはやばい。し、謎も多い。普通に考えれば手厚いが謎も多い組織なのだ。しかも握ってるものが大きすぎる。

「安定はしそうですね…。」

 やっぱりこういうのは東雲ちゃんに任せて逃げたい。失ったものが大きい。勇者御一行だったころは代表の東雲ちゃんと、幹事のナオ君の陰に隠れ私は異世界堪能してたものだ。串焼き買ったり、

パン食べたり…。後、街巡りもしたっけ…ダメじゃん、やっぱり私…。いやいや、今は娘がいるんだ。頑張らないと。

「安定はする。が、今後出てくるダンマスの中には魔王を悪を言い出すやつがきっと出てくる。」

「今はいないんですか?」

「七海に覚悟あるなら、魔王軍幹部を呼ぶ。そこで話を聞けばいいよ。私は…なし崩し的に入ったから。その辺あいまいなんだよね…。」

「結構つらい話ですね…。」

「どうする?」

 私はあえて委ねることにした。私か同じ立場なら三日は悩む。、

「人間に付くという手は?」

 やっぱりそっちに話し行ったか。

「それが…いや、いいや。じゃあ、言い方変える、人間に付く?魔王に付く?」

「やっぱり私は人間と傍でありたい。まだそのダンジョンマスターになって二日しか経ってないけど、私は妹がいて、姉さんたちがいて、人間だったと思う。」

 彼女の意志が固い。その覚悟、受け取った。

「後悔しないね?私。魔王軍よ。」

「はい。」

「ちょっと待ってね。」

「え?」

『はーい、ミーアちゃんでーす。現在ネルはいないよー。』

 私はいつもの連絡先である、ミーアにギルドカードで連絡した。

「誰か、幹部持ってきて。ダンマス見つけた。」

「リューネさん!」

『分かった、いい子?今、ヨミが空いてるからそっち向かうよ。現在位置は…ハーリスが調べるって、ちょっと待ってね。』

 その言葉に七海は立ち上がりリューネを見つめる。

「売るんですか!?」

「いや、「なんです!」、合格。」

「え?」

 涙を溜めこちらを睨む七海は私にとって、…尊いものだった。いいよね、家族。

「人間を捨てる?さっきの勇者覚えてる?あいつ、私たちを”人間扱い”してないんだよ。そんな奴より、ちゃんと話し合って分かりあえるなら、そっちの方がいい。」

 七海が押し黙る。そして侵入者のアラームが鳴る。そして、次の瞬間、そこには一人のロングドレスの女性がいた。

「あたしは初めてかな。リューネ。ダンジョンバトルの時にはいたんだけどね。あたいはヨミ。魔王軍情報部さ。と言ってもあたい一人なんだけどさ…。あのメンツに汚れやるやついなんだよ。」

「あんたはリーメちゃんとかからも、聞いたことない。」

「ああ、あの子は避けてる。私を見るとおかしくなるんだ。立場がね、配慮って奴さ、あんたは構わない。で、あんたがダンマスだね。」

「は、はい。」

「いいのいいの、気を楽にして、味方、ダンマスの味方。そして、…。」

「そして…。」

「人類の味方でもある。あんた向けに言うと人間を、いや勇者を育て、平和な世界が欲しいのさ。その為にみんな頑張ってる。」

「え?」

 七海は気が抜けたように席に腰を下ろす。

「人間をあれだけの言葉で殺そうとか、餌って考えるなら腐ってる。私はそう思ってる。よく考えてみなよ。これ、ギルドカード。」

「うん。」

「こんなもの持ってる奴が魔王軍幹部?それ、なんかおかしくない?」

「いや、偽造かと。」

 偽造だと、交渉には使わないよ、怖い。

「偽装、確かにね、そう考えるさね。だけどそいつの偽造は最も難しい。文字通りダンジョンと真っ向勝負しないと可能性さえない。それくらいの奴さ、それは、」

 それは私も知らなかった。そんなすごいのかこれ。

「確か、DPを金貨にするだっけ?」

「そうそう、それもある、機能説明したの?」

「え?それ、魔王軍の仕事じゃないの?私、基本ギルドにいるけど部外者だけど。」

 そのフランクな感じに七海は何か口が開きっぱなしである。

「こいつにはフレンド機能とか含め様々な機能が入っている”勇者、ダンマス専用”カード。そいつにはダンジョンのDPにアクセスする機能もある。説明は…あっと、ミーアに書類渡しっぱなしだった。後で説明書持ってくる、そいつで判断してくれ。」

 そういえばDPは登録した瞬間には出ていた。ダンジョンそのものとダンマスが戦うのでない限り…か。

「じゃ、じゃあ魔王軍って人間の味方?」

「表立っては敵。だけど、裏では味方。」

 やっぱりそうなんだ。ネルからは聞いたことあったけどこれ、確認取りにくい。

「ネル連れてこればよかったのに。話面倒。」

「いや、今さ、緊急事態なのよ。ミーアも待機してるくらい。あたしは情報だから今は部下待ち、だから、そのカード、どうするか聞いて、それが終わったら、私は帰るよ。」

「何があったの?」

「ああ、他のダンジョンマスターが見つかった。近隣の街に被害が出てる。動物が襲ってきたという話から”獣”のダンジョンマスターの可能性がある、で、現在ギルドは警戒態勢と、金カードに召集

なんだけど、ダンジョンにいると弾くんだよね。それ…。だから、あんたには届かなかった。」

「”教授”が行くんでしょ。」

「ああ、”勇者部隊”が行く。実践訓練を兼ねるそうで、ってそういえばついて来てる?」

 勇者部隊か…かっこいい名前だな…エース部隊だね。

「え、あ、あ、あ、あっはい。」

「で、そういえば、勇者の3人目、そこに転がしてある。」

「え?」

 流石にそれにはヨミもびっくりだったようだ。

「一応あのハマダだよな。」

「ああ、ハマダ。かどうか知らんが男。あいつ人を経験値呼ばわりしたから許せなくて。ついね、できればあのまま放置して、七海ちゃんのDPにしたいんだけど。」

「一応魔王に聞いてみる。場合によってはGOが出る。で、そういう話なら、魔王軍で勇者を高値で買うよ、いつでもいい。連絡ちょうだい。トレード要請入れてくれればDPでもなんでも渡すよ。」

「は、はい、ありがとうございます。」

「侵入者は必ず食べ物出さないと死ぬから、時々ダンマスは食べ物食べなくても生きていけるからその辺忘れるんだよな。ちゃんと餌あげて。わかった。」

「は、はい。」

 その言葉に七海はコクコクうなづく。これ、話が頭について言っているんだろうか?

「じゃ、これ。」

 そう言うと金色のカードを渡す。

「血を垂らすか、魔力を流すで行けるはず、最近血が出ない奴向けに魔力紋って言ったかな、そいつを読み取る場所が偽装してある、その四角い欄に指当ててくれ、それでいい。それで登録完了。但し

人間になれない場合は、ギルドは仕方なく討伐せざる負えない、そこまでは素直にレベリングするんだよ。」

「そこは私が出す。」

「了解、じゃ、お願いね。」

「こ、これでいいですか?」

 ヨミがカードをひったくると、いろいろ確認してる。

「このカードにはステータス偽造機能があるし、そいつで鑑定弾ける、で、このカードで編集した奴が出る。 そこだけ注意してね。」

「ついでにそれ、スキルの鑑定もちゃんと弾く優れもの。」

「へぇー。鑑定も弾くんですか。」

「だってラノベで大抵勇者って鑑定持ってるじゃん。だから対策立てないと殺されかねないよ。ついでに鑑定はスキル欄から買えるし、実は侵入者は基本自動で鑑定かかる。だから、タブレットから見れるよ。」

「すごいんですね?そういえば行かなくていいんですか?緊急事態だって。」

「私はあんたの護衛でここでしばらく留まるよ、あの様子だとしばらく王国軍が来る。あと、さっきの里子の代わりなんだけど。ここから話を詰めていこ?」

「いいんですか?」

「ネルと教授は強い。本気の私でも敵うか怪しい。あれにかなうダンマスがいる…いや魔王辺りならいけるか、そのクラスでないと、手も出ないよ。」

「そ、そんな強いんですか?」

「ああ、私を殺したやつらだからね。」


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