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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第3章 3人の勇者編
101/1814

5-17 ある勇者の章 

俺は勇者ハマダ。現在俺達は旧エルトリア山中にあるという”ダンジョン”と呼ばれる物があるところに来ている。ゲームでお宝や中ボス、そして連中が言うには、回収中のお宝”魔石”それらが詰まる

ダンジョンがあるという。

「ここか…ここもダンジョンなら、うちら戦争に勝ったものね。」

「戦争?」

「ああ、あんた以外に勇者を呼ぶ、量産する。あんたもお仲間ある方がいいだろ。」

「仲間ねえ…。」

 確かに勇者の力はある。それも一週間の訓練で、ずぶの素人の俺がもう、親衛隊長をあしらうまでになってる。魔法はまだ宮廷魔導士が、少しは上回るのと、持っていないジャンルなので来てもらってるそうでないなら、足手まといでしかない。実際兵士たちは露払いでというか、王様が言うから連れてきてる。ただそれだけだ。

「そのためにもダンジョン攻略しないと。」

「行くか…。」

地下に入ると土の臭いが濃くなり…。そこには花が咲き、花木が踊っていた。文字通り、踊っていた。

「何だこれ?」


名前:無し(未設定)

種族:ウォーキングプラント:(種類名) LV1

職業:ダンジョンモンスター、

ソウルレベル:LV1

HP:10

MP:2

STR:1

VIT:1

INT:2

MID:1

AGI:1

MAG::2

DP:20DP


スキル:栄養成長LV1

身体特徴:光合成LV1


光合成LV1 (特異系) 

光を用い2酸化炭素を食い、酸素を吐き出す。通常の栄養に加え光だけでも栄養補充し成長可能になる。要葉緑素 必要DP4000DP


TIPS:歩く草。ある魔法使いが採取した草を運ぶのを面倒がって作ったとか、草の揺らめきに驚いた人間の幻覚説がある。彼らは根を足として歩き、自分の気に入った位置で日にあたり生活する無害な生き物。種類も多彩であり様々存在する。生態も歩く以外はその草に準ずる。ただ、歩いている草を見るのはラッキーかもしれない。魔物植物系基礎。


「これは…。」

 その様子に宮廷魔導士が唖然としている。俺もそうだ。

 

「これは何だ?」

「草が歩いてる。」

 これもしかして…。

「草系モンスター?」

「何?」

 宮廷魔導士はいぶかしげにこっちを見る、こう見えてモンスターテイマー系のゲームやって知ってる。草系のモンスターって奴がいる。

「あなたたちは何者…なので?」

 その言葉で奥を見ると、踊っている草木の奥に一人のエルフだろうか、少女と黒髪の少女がいる。

「俺たちか?勇者だな。」

「勇者!」

 その言葉に少女たちは腰を抜かし…足だけで全力で後ずさる…。これはあれか…。もしかして当たりかもしれん、あれ大方モンスターだ。ならあいつらを倒せばレベルアップとか…。俺は腰の件を

抜く。

「お前らさぁ…。」

「勇者殿?」」

「どっちがダンジョンマスターだ?」

「勇者殿?」

 流石の宮廷魔導士もハマダを…きつい目で見る。

「ダンジョンマスターって言ってな…。モンスター生み出すやつがいるんだよ。で、そいつ倒すとコアっている奴があってさ。」

「…。」

「すっげ―経験値になるんだわ。ラノベとかだろ、それこそ大金持ち。ダンジョンマスター生け捕りにしてアイテム生産させ放題って言うのもありだ。」

「そんな存在がいるのか?」

「だからさ、これ大方、初心者のアホダンジョンマスターだわ。ゲットするチャンスだぜ…。殺してもいい。」

「あ、あなた人間殺すの?」

 黒髪の少女は声を震わせていた。

「人間?ダンマスは人間じゃねえ。魔族だ!」

「人間だよ!」

「いや、お前らは人間の敵だ。」

「やっぱりこうなるよね…。」

 その言葉が聞こえたほうを見ると、白い髪そして、白い肌そして白いスリットの入ったドレスの女が立っていた。その姿は息をのむような美人で。かつ、目は冷たかった。

「何だおまえ?」

「んー。幼女の味方?」

「俺たちは勇者だ。黙ってろ!」

「いやあね。」

「なんだ?」

「私さ、人を経験値扱いする奴、大っ嫌い。」

 その瞬間には俺の身体は壁にたたきつけられていた。余りの痛みに一瞬意識が飛ぶ。

「昔さ、私の友達がそんなこと言って人間襲ってたんだ、吐き気がする。」

 俺に体に何か…透明な何かが刺さってる。女の声は冷静だが…それは抑揚が無かった。

「ある女の子が言っていたのさ。そいつにも人生あるだろ?生きてるんだよって。私はその話聞いて感動したんだ。」

 う…が…意識が…。

「おっと、君にも人生はあるぞ。」

 そう言うと何故か少し楽になる。

「ただな、私から言わせれば”死より辛い生”はある。普通に生きてても、辛くて死にたくなった事、私にはある。」

「うがぁぁぁぁぁあ!」

 痛い痛い痛い!は、腹が!腹が痛い!

「ひ、ひ、ぃ・・・。」

 宮廷魔導士の女は…じりじりと…入口に…。

「君さあ…この話聞いて、生きていられると思う?」

 白い女の言葉に宮廷魔導士の女を指さし、直後腹を大きな穴をあけられ。壁にたたきつけられた。

「ゆ、指先…姫…。」

 そう言うと宮廷魔導士の女は気絶した。役に立たない。が…俺も…。


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